2013年7月13日土曜日

Vol.1099 百日紅 -4-65



「うん お願いします それでお昼の時 契約書に押印します」
「はーい 分かりました ねえ そうしたらどうでしょうか 泰子さんに
製作していただいて お昼にコピーを頂くのは」
「ああ そうだね そうしよう 協会を差し替えれば使えるね」
「ええ お願いします その方がフォーマットが同じだし 管理しやすいと
思います」
「うん ありがとう ではお昼にはこちらに来てください 一緒にいこう」
「はーい 分かりました では失礼します」

神山は電話を切り泰子に香織との話しを伝えると 早速文書を製作し
「出来ました これでよろしいですか」
神山は熟読するとOKさいんを出した
「それから この振込みに関しては8月分からとするって付け加えてくれる」
「ふふふ そうですね 了解です」
「えーっと食品関係は 株式会社梅や 株式会社川上屋 株式会社イタイケ
株式会社トーイスの4社で 建築関係は 株式会社都市開発社
株式会社ベンボ 株式会社熊田組 株式会社鈴木工務店 株式会社かんけん
の5社かな もう一度調べるよう伝えてくださいね」
「はい そうしたらその分もココで作りますよ 社名を変えるだけですから」
「うん そうしてください」
泰子は早速 香織や真由美と連絡を取りながら通達文書の製作に取りかかり
出来上がると神山のOKを貰った
「泰子 この顧問希望会社だが 大手4社を除くとみな地方だね 大丈夫?」
「ええ 堅実な営業成績で地方では有名ですよ 大丈夫です」
神山は各会社の資料に目を通しているとお昼になった
香織と真由美が部屋に入ってきて泰子と話をすると
「理事 ありがとうございます 早速 この文章で各会社に送ります」
「ははは 泰子のお陰だ いやいや みんなのお陰です はい」
「まぁー 泰子 泰子って いいわね 泰子ちゃん」
泰子は少し照れて顔をピンクに染めた
「ひょっとして ここでしたの?」
「まさか 私一人だと壊されます ふふふ」
泰子はますます顔を赤くして俯いてしまった
「こらっ 真由美 するわけないだろ もう お仕事だよ 可哀相に」
「まぁー いいわねぇー ねえ香織っ」
「ほんと 羨ましいなぁー」
「ゴルフの時にちゃんとしたじゃないか もう」
「でも その後 目を瞑って待っていたんですよ なのに ねぇー」
「わかった よし 今日は何を食べようか?」
「うーん 香織とも話したんだ ほらお店の近くにしゃぶしゃぶが
あるでしょ そこに行きたいなぁー」
「うん じゃ タクシーを拾っていこうか」

神山たち4人が入ったしゃぶしゃぶ屋は家族連れやカップルで混み合い
賑やかな店内だった 普段はサラリーマンたちがランチサービスを食べに
来るので満員だが いつもと違う光景に少し驚いた
「へぇー ランチじゃないと高いのによく食べるわね」
「ほんと あの子供なんて 3皿も食べているわ へぇー 親は大変ね」
「おいおい 人のことはそのくらいにして 注文をしようよ」
泰子はニコニコしながら店員に生ビールとコースを注文したが
「あのぉー きしめんは少し後でお願いします」
店員が頷き厨房に戻ると 直ぐに生ビールが運ばれた
「じゃ 乾杯」
しゃぶしゃぶと食べながらゴルフの話になると
「じゃ 明日いこうか 予定はどうかな」
泰子や真由美 香織はクビを横に振り
「神山さん以外には何も予定はありませんよー」
神山は早速 アルタの内藤社長に電話をすると
「山ちゃん また急ですね 少し待ってください 直ぐに電話をします」
5分後に内藤から連絡が入り
「山ちゃん ごめんね 御殿場が取れなかったけれど 伊豆山が取れて
それで 明日8時30分スタートです」
「はい 分かりました」
「あそこのコースも 御殿場と同じで 風が無ければ非常に優しいです
どちらかといえば女性に人気があります 距離も短いしフラットで楽ですよ」
「はい ありがとうございます」
伊豆山ゴルフ倶楽部はJR熱海駅から東京方面に少し戻る高台にあり
この周辺では珍しくフラットなゴルフ場だった
伊豆山 ホテル スキエが母体で 宿泊者は半額でプレーが出来た
このゴルフ場は女性に人気があり 2ヶ月前のスタート予約開始でも
直ぐに埋まってしまうほどの支持を受けていた
「わぁー あそこが取れたんですか 凄いわ」
「ほんと なかなか取れない所なんですよ ふふふ 嬉しいわ」
神山は伊豆山 ホテル スキエに電話をしTJ会員で予約をした