生ビールが運ばれ乾杯をし 暫くすると餃子なども口に運んだ
久しぶりの餃子を食べた二人は〆にラーメンを食べ次長室へ戻った
「わぁー 暑い時にラーメンって また美味しいわね ふふふ」
二人は汗を拭きながら ソファーで寛いだ
神山は夕方まで仕事に集中していると泰子から電話が入った
「はい 神山です」
「あのぉー えーっと 当りました」
「おいおい 大丈夫か」
「ええ もう駄目です 体が震えて動かないんです わぁー」
「でも良かったじゃないか」
「ええ よかったです ねえ 迎えに来てください お願いします」
「ははは わかった そうしたら10分くらいでビルに行きます」
「ええ お願いします」
「で 今度も1等賞かな」
「ええ 1等賞と前後賞が当りました こんなに当ると怖くて」
「分かった じゃ 待っていてね」
神山は電話を切ると洋子に
「洋子 今夜だけど予定はある?」
「いいえ」
「そうしたら 代々木の寿司屋でも行こうか 泰子が嬉しくて興奮している」
「まあ いいわよ 祐子さんにタクシー手配してもらう?」
「うん お願いします」
神山と洋子が繊維協会が入っているビルの1Fで泰子を拾うとスタジオに
一旦戻り そこからタクシーで代々木の寿司屋に行った
神山は泰子に宝くじの件は話さないよう釘を刺した
店に入ると奥の座敷に案内され 話は自然とゴルフになり盛り上がった
この頃になると泰子も落ち着いてきて 洋子や祐子に上達するコツを
身振りを交えながら教えていた
「そこなのよ 神山さんが上手なのは 軸がぶれていないから クラブに
慣れる事が大切だって教えたの」
「へぇー それが火曜日の朝でしょ 凄いわね へぇー」
「そうそう 重心の移動も教えたわ ふふふ 分かりやすい方法でね」
泰子が掻い摘んで話をすると 祐子と洋子は大笑いした
「おいおい しかし前回 君たちも教わっているだろ ほら膣の中で
おちんちんが左に感じたり右に感じたりって」
洋子と祐子は頷いたが
「でも 実際は凄く難しいわよ ねぇー祐子さん」
「ええ 難しかったです 練習ですね もう ええ」
祐子は練習をしたから良いスコアが出ると思って望んだが 散々の成績で
もう一度練習を見直す決心をしていた所だった
4人は握りや巻物を食べ終わると店を出て洋子に
「洋子 悪いけれど泰子を送ってくれる お願いします」
「神山さん いいわよ 近いし」
「まあ いいじゃないか タクシーで帰りなさい いいね」
神山は洋子に1万円渡すとタクシーを見送った
赤坂のスタジオに戻りソファーで寛いでいるとNNの祥子から電話があった
「やあ こんばんわ」
「ええ 実は今 パリのデザイナーを連れて上原の駅前寿司に来ているんです
それで由貴さんや桃子ちゃんも居るんですが 例のドレスの件を詰めて
行きたいと思っているんです」
「そうかー じゃ ココに来てもらっても良いよ その方が雰囲気も分かるし
そうそう 由貴に替わってくれるかな」
「はーい 由貴です」
「うん ここに来てもらうけれど 程ほどにお願いします」
「ふふふ 了解ですよ 替わりますね」
神山は祥子に場所を教えると祐子にも
「由貴と桃子には程ほどにね」
「はーい 大丈夫ですよ ではドレスを準備しておきますね」
「それからさ シャワーを浴びておいてください ほらヌードで着るだろ」
「そうですね 分かりました」
祐子は直ぐにシャワー室に行き髪と体を綺麗に洗った
神山はシャワーから出てきた祐子に後ろ髪を束ねるとイメージが違うと思い
束ねると 確かに少し大人びた雰囲気になった
「そうしたら 束ねないでおこうか」
打ち合わせをしていると 由貴と桃子 祥子とデザイナーがやってきた
祐子が由貴と桃子に良く来たことを挨拶していると由貴や桃子も喜び
握手をしていた
「さあ それでは祐子 2Fで着替えてくれるかな 桃子も手伝ってくれる」
二人は楽しそうに話しながら2Fにいくと神山はデザイナーや祥子 由貴に
ブランデーを勧めた
暫く話していると祐子が階段をゆっくりと下りてきた