「はーい 1時間ぐらいで行かれるわ」
「うん じゃ」
神山は洋子に電話をして明日の午前中は亜矢子と打ち合わせと伝えた
「はーい 了解です そうすると戻りは3時頃になるの?」
「いや もっと早く帰るようにします お願いしますね」
「はーい 気を付けてね」
神山は電話を切ると祐子に電話をした
「って事で 今夜は帰れないので戸締りをお願いしますね」
「はーい 了解です 気をつけて下さいね」
神山は電話を切ると 今夜の宿を何処にするか考え 網代かなと思い
電話をすると若女将が離れを用意してくれた
神山が熱海の駅に着くと亜矢子は既に来ていて
「やあ ごめん 遅くなりました」
「ううん たまたま電車があったのでそれで早く来たのよ」
「ねえ 亜矢子 久しぶりに宝くじでも買おうよ」
「ふふふ そうね お願いしますね」
二人はよく当る宝くじ売場にいくとスクラッチから始めた
亜矢子は1000円の投資で37万円も当った
神山は500円の投資で15万円当たり
「よし 運があるよ 亜矢子 今日は何番にしようか」
亜矢子は暫く考えると
「ねえ 先日のゴルフのスコアって 私 45 45だったでしょ
貴方は確か 28 37だったでしょ それで組み合わせましょうよ」
「だったら45組の192837ってどうかな 簡単すぎかな?」
「いいじゃない」
神山は宝くじを販売しているおばさんに聞くと
「うん 45組じゃなくて54組ならあるよ どうする?」
「うん それを連番でお願いします」
神山は3千円払い宝くじを亜矢子に渡した
蒼いBMWに乗ると網代の清碧旅館に向った
「しかし いいところだね 羨ましいよ」
「ふふふ でも宝くじで10億も当らなければ この計画も夢だったわ」
「そうだね そうか10億も宝くじで稼いだんだ 凄いね」
「まぁー だってあなたが進めたのよ もう ふふふ でもそのお陰で
心に余裕が出来て 生活が楽しいわ ありがとう」
「そうだよね 実際に使わなくても あるって事だけで 随分と気持ちの
余裕が違ってくるよね うん 分かるよ」
「貴方だって 相当な金額を稼いでいるでしょ この車だって高いし」
「うん まあ たまたまだよ 自分ではそんなにお金に執着してないし
なんて言うかな あっても使わないから 貯まる一方だよ」
「へぇー そうね でどの位貯めたの?」
「うーん はっきりしていないけれど 大体100億かな」
「えっ 100億 へぇー 凄いわね だってこの4月からでしょ」
「うん だからたまたまだよ ほんと 運があるのかな 分からないけれど
ほら 代議士にお金を貸して見返りに利権を貰うわけさ それが凄い」
「へぇー」
「ほら 先日会った泰子の繊維協会だけれど顧問契約した会社が10社以上
毎月1千万円の給料 手当てを含んでね そんな事があってさ」
「へぇー 10社って言うと毎月1億円かぁー 凄いわね」
「うん だから たまたまなんだよね その時に資金が無ければ
今の協会理事をしていないだろうし」
「へぇー そうね ふふふ たまたまね それを銀行に預けているんでしょ」
「うん 洋子の勧めでスイス銀行に入れている 潰れない代わりに利子は
無いけれどね しかし絶対の秘密厳守で調べても表面に出てこないんだ」
「へぇー 普通は法的な手段で調べれば全て出てくるでしょ へぇー」
「うん だからある部分安心しているよ」
神山と亜矢子が話していると網代の清碧旅館に着いた
玄関で若女将の出迎えを受け カウンターで手続きを済ませると
若女将の案内で離れに着いた
「神山さま 先に露天風呂にでも浸かってお寛ぎくださいね
その間に お食事のご用意をさせて頂きます」
「うん いつもありがとう」
二人は若女将が部屋を出て行くと抱き合いキスをした
「なんか 久しぶりだわ ふふふ 今月の2日でしょ確か」
「そうかな うーん」
「次回はもっと時間が取れるようにしたいわ」
「うん さあ お風呂に入ろうよ 丁度 夕日の沈むところだよ」
神山は先に露天風呂に入ると亜矢子は神山の脱いだものを丁寧に畳み
自分も麻のジャケットを脱ぎ 露天風呂にはいる支度をした
「ふふふ 失礼します」
亜矢子はクビから腕など汗を流すと 股間も丁寧に洗い神山の横に座った
「ほんと ココの眺めはいつ見ても素晴らしいわ 静かで心が癒されるわ」