7月21日 火曜日 快晴
神山は今朝も早く起きてゴルフクラブの素振りをしているとアルタの
高橋幸一から電話が入った
「山ちゃん 早くてごめんね」
「どうしたの 久しぶりの早電話だね」
「うん 実はさ 昨夜っていうか 徹夜をして仕上げました」
「おぉー ありがとうございます って言うと各企業に見せられるね」
「ええ よかった なんとか今月中って思っていたんだ」
「ご苦労様 それでは早めに行きます」
「はい 待っています 誠二は寝ていますよ ははは」
「いやぁー ありがとう では」
神山は電話を切ると 祐子を起こし 早く出ることを伝えた
「はい 分かりました」
神山は洋子に電話をすると
「おはようございます 早いですね」
GOLのデザインのことを掻い摘んで話をすると
「はい ではすぐに出られるようします おめでとうございます」
神山は朝食を食べないで 次長室に入るとすぐにGプロの部屋にいった
「やあ 考ちゃん ありがとう 見せてもらうよ」
神山はGOLの全体デザインなど修正版を確認した
「ははは 最高だよ それで見積もりは進んでいるんでしょ」
「うん 大丈夫だよ」
「そうしたら これをつかって各社に説明します ありがとう」
神山は次長室に戻ると洋子が出勤していて
「やあ おはよう 早くてごめんね」
神山はアレックスジャパン 東都食品 ニーナ.ニーナに連絡をし
午前中に来てもらうよう指示をした
「そうそう 時田さんにも話さないといけないな お願いね」
10時を過ぎると各社が次長室に訪れてきた
神山は各社に御殿場プロジェクトに提出したデザインや最終デザインを
説明していった
一番大変だったのは ランニング経費を一番使うARXJPだった
それでも社長のJrは神山のことを信じデザインを褒めた
「それでJr アウトレットの契約書がもうすぐ送られてきます それで
確認をして 返信をしてください お願いしますね」
「了解です でも 内容はどのようになっているの」
神山は基本的なところで 契約金のことが書かれていると話をすると
「そうするとアルタの他ににも支払いがある訳ですか?」
「うん それは仕方がないことだよ お願いしますね」
アレックスJrは涼子にメモを指示して部屋を出て行った
「やあ 山ちゃん きたよ」
「すみません ご足労いただいて」
神山は鈴や食品社長の時田に最終デザインを見せ説明した
「うん 分かった ありがとう 山ちゃん」
「いえいえ ほんと成功させないと クビですからね」
「ははは そうだね じゃ頼んだよ ところで洋子 どうだね」
突然振られた洋子は
「はい 何がですか?」
「ほら そのぉー」
「まぁー 変化なしですよ ねぇー 神山常務」
「おいおい 僕じゃなくて 洋子でしょ もう お仕事お仕事」
神山はソファーを立ち上がると時田に礼をし次長席に座った
全会社の説明を終えると 仕事に集中したかったが 理事を務める
各協会からの面談などの電話で 仕事が手につかなかった
「あなた 東都の田宮社長です」
神山はデザイン説明会にこられなかった田宮からの電話をとった
「神山さん こんにちわ すみません 出席できなくて」
「いえいえ」
「それで 今日も北陸さんの会社にお邪魔しているんですよ」
「ああ はい どうですか 進捗状況は」
「ええ 腹を割ればいい方ですよ それで業務提携が決まりましたので
報告をさせて頂きます」
「はい ありがとうございます」
「まず 魚介類は全て北陸さんのOEMで販売決定です 当社としても
相当利益が見込まれます あと農畜関係の缶詰はOEMで北陸さん販売で
契約を結びました ありがとうございます」
「はぁー 凄いことになりますね 他の缶詰業者は驚くでしょ」
「まあ それはそれとして そうしないと生き残れませんからね」
「はい 分かりました でサラダ缶詰は、、、」
「ええ そちらもパテント取得後OEMで提供させて頂きます」
「はぁー 良かったですね」
「ええ 村上常務も大変喜んでいらっしゃいました」
「そうですか 良かったです」