「うん いいね そうしよう」
「で 床の仕上げはどうしますか?」
「どうしようね、、、」
「ねえ そうしたら次長室と同じ仕上げにしたらどうかな って言うのは
もう 一回製作しているのでノウハウがあるから時間短縮できるし」
「うん そうしたらうちでゴールドを使っている部分をシルバーにしようよ
床だけじゃなくて 棚とか 机とかさ」
「うーん なかなかいいですね 造り付の棚なども図面があるから 寸法を
確認したら 直ぐにでも出来ますよ 大丈夫です そうそうヘアラインで
どうでしょうか」
「うん そうだね、、、ミラーの方がインパクトがあるよ どう?」
「ハハハ 大丈夫ですよ じゃ早速本社から呼んで図面を確認します」
「うん お願いしますね でも幸三ちゃんの仕事だったけど、、、」
「ええ でも図面は本社にあるんです なので持って来て貰います」
「了解 そうすると どのくらいで出来上がるのかな」
「ええ 大体ですが小田原を急がせて、、、4日は頂きたいですね」
「うーん じゃお願いします 杉田君にはそのように伝えておきます
そうそう ここの部屋に居る時はアルタの部長さんだよ 考ちゃん」
「ハハハ そうですね 了解です って事は パーティーですね ここで」
「あっ そうそう 会議テーブルや椅子なんかも用意してくれるかな」
「ハハハ 大丈夫ですよ しかし随分と急な話ですね」
「うん ごめんごめん ほんと僕自身も驚いているんだ しかしこの事業は
アルタにとっても 鈴やにとっても 失敗が許されないし 大変なんだよ」
「なるほど 内藤から少し話を聞きました しかし大変な仕事ですね」
「うん でも楽しい仕事でしょ」
「ははは 参ったなぁー」
打ち合わせを終わった神山は次長席に戻った
ニコニコしている神山を見て洋子が
「どうされたんですか ニコニコされて」
「ハハハ 翔の部屋が決まったんだよ ここと同じにするんだって」
「まあ そうすると秘書もつけないといけないわね ふふふ」
「あっ そうだ 備品類を頼むのを忘れていた 秘書はなしだよ もう」
神山は直ぐに高橋に電話をすると 大丈夫です準備しますとの返事だった
「なーんだ 余計な心配をしなくても良かったんだ ははは」
「それでどの様なお部屋なんですか」
「うん 基本はここと同じさ 造り付の棚や部長席の配置など ただ
今座っているこのソファーの後ろにGプロとの扉を設けるのさ そう
丁度 この辺りから奥までをアクリルガラスにして 明るくしている」
「へぇー 翔君があの机に座るんですね へぇー」
「まあ 違うデザインより同じものの方が図面があるから早いしね」
「なるほど そうですね そうすると本人も驚きますね」
「まあね 課長じゃなく 部長だもの驚くよ 部屋だって基本ここと同じだし
しかし 時田さんや池上さんも驚くだろうな ははは」
「そうそう 本社秘書室の中村部長が忘れ物ですって 電話がありました」
「あっ そうだ 参ったなぁー 例の書留だよ 忘れていたよ」
「まぁー そうしたら早めの方がいいですよ」
洋子は直ぐに本社秘書室の秋山に電話をした
「そうね 紙袋に入れてあるけれど でも台車が有った方がいいわね
二人できても結構な重さよ 台車よ洋子」
「はーい 了解でーす 早速伺いますね」
電話を切ると
「ねえ やっぱり台車ですって」
「あーあ 分かりました じゃ一緒に行ってくれるかな お願いします」
神山と洋子は催事課で台車を借り 本社秘書室に行き書留を受け取った
次長室で早速整理をすると現金2億GCと商品券が4千万円になった
銀行に行き大口入金をした帰りに神山は洋子に
「洋子 そろそろ自宅を建てようかな」
「えっ、、、どうしたの 急に」
「うん 今の所はそれなりでいいと思うけれど やっぱり自宅じゃないしね」
「へぇー 初めて聞いたわ そうか ある程度お仕事が見えてきたって事?」
「うん って言うより 逆に見えないんだよ どんどんと仕事の規模は
大きくなっていくし 失敗は許されないし」
「でも 赤坂でも別な場所でも同じでしょ」
洋子は自分で言ってはっと思った
「そうか 分かったわ 思う女性が心に芽生えたのね ふふふ」
神山は何も言わずに次長室に戻った
(うん ごめんね しかし今の所だと 落ち着かないしさ)
次長室で神山は普段のように仕事に集中していると由紀枝から電話があった
「神山さん ごめんなさい 今夜から出勤になっちゃった もう」
「えっ そんなぁー」
「ええ でも今回は仕方がないのよ スタッフのお母様が亡くなられて
どうにもならなくなったの なのでこれから帰ります」
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