「そうだ 洋子 明日は協会の面談があるから 夕方に行きます」
「そうだったわね はーい 分かりました」
電話を切ると神山は泰子にお礼を言った
「勝又さん お尋ねしたいのですが 例のガレージですがシャッターと
アコーデオン扉ですが どちらが使いやすいですか」
「ええ 良く使われているのはシャッターですね」
「ねえ 亜矢子 外壁がしっかりしているんだったら シャッターって
必要かな どうだろう」
「そうね どうかしら 私はそんなに必要性を感じないわ」
「うーん そうだね それにシャッターだと上げるのに大変だし」
「ねえねえ なぜ車3台分のスペースが必要なの?」
「例えば僕の車が入っていて もう一台入るとしたら その位は必要でしょ」
この時勝又が
「桜川様 土地があり 建物が立派だと車でのご来客が多くなります
特に御殿場市は車社会ですから 広い方がいいと思いますよ」
「へぇー 三島に住んでいると感じないけれど そうなの」
「勝又さん 一応シャッターを取り付ける方向でお願いしますね
そうそう 防犯って処だと ほら今 ファッションブティックなどで
使われている パイプシャッターでもいいかなと思っています」
「そうですね あの方が軽いし 防犯を重視でしたらOKです
それに 排気ガスの喚起をしなくて済みますよ」
「そうか 排気ガスの喚起もありますね ははは」
「それで 間口が広いと既製品ではないんですよ なので間に鉄筋を
いれて既製品を使えるようにしましょうか」
「ええ その方が便利ならそうしてください ただし車が入れないと
困りますがね」
「それでしたら 神山様 今 横引きのパイプシャッターもあります
なので 全面を2枚か3枚に分ければ使い勝手がいいと思いますよ」
「へぇー 横引きがあるんだ いいね亜矢子さん」
「ふふふ ええ」
「勝又さん そのカタログなども今度お願いできますか」
「大丈夫ですよ 揃えておきます」
御寿司も頂き 食事が終わるとデザートが運ばれてきた
泰子と亜矢子は嬉しそうに食べたが 男性群はフォークが動かなかった
お茶を頂く時間になると 勝又は電話で部下を呼んだ
「桜川様 10分ほどで運転手がきます 暫くお待ちください」
亜矢子は頷くとお茶を飲んだり 化粧室に行った
「ねえ 亜矢子 今日はどうするの?」
「母のところに行って この事を話すわ 喜ぶわよ ふふふ」
「そうか それであっちは大丈夫?」
「ええ 大丈夫よ ランニングだって母の年金もあるし
私の貯金だって あるし 大丈夫よ ふふふ ありがとう」
「うん まあ これだと2億位かな ちょっと贅沢な建物だけど」
「はーい 分かりました 準備しておきます」
勝又の呼んだ部下が3人も来て 片付け終わると
「では神山様 ここはあと1時間くらい大丈夫です」
「ははは ありがとうございます」
「そうしたら 出来上がり次第 桜川様にご連絡いたします」
「はい お願いします 楽しみに待っています」
亜矢子たちが部屋から出ると神山は泰子に
「30分寝かしてください お願いします」
そう言うと その場で寝転び座布団を枕にして寝入った
「あーあ スッキリしたよ ありがとう」
泰子は神山に冷たい缶コーヒーを渡すと 自身も飲んだ
「わぁー 冷たくて美味しいわ ふふふ」
「ほんとうだね スッキリだ」
神山は大将と女将にお礼を言うと車に乗った
「今夜の予定はどうなのかな?」
「ふふふ 入っていますよ ちゃんと」
「えっ そうか、、、で何処に行くの?」
「神山理事次第です ふふふ」
「おいおい そうか 分かった そうしたら中華にしようか」
「ふふふ お願いします」
神山はまだ夕食には時間があるので このまま銀座に行き翔にお祝い金を
渡そうと考えていると 泰子も同じ考えだった
蒼いBMWは渋谷で降りないで銀座まで首都高を走った
ビルの次長室に戻ると洋子が驚き
「どうされたんですか びっくりよ」
「ははは 翔にお祝い金だ って泰子も同じ考えだった」
「もう はーい じゃ杉田君を呼びますね」
「うん それで蒼いBMWで赤坂に帰ってもらえるかな」