洋子はニコニコして神山に
「お約束の時間は 14時でーす」
「なんだ もうコンタクトしてあったんだ そうしたら 少し早めにでて
向こうで美味しいマグロだね そうしよう」
「大体1時間45分見れば大丈夫でしょ」
「うん なにも工事が無ければね そうしたら11時に出ようか」
「はーい 分かりました」
「ねえ Gプロは知っている?」
「ええ 高橋さんには伝えてあります」
「さすが ありがとう でも先ほど何も言っていなかったな、、、」
神山は洋子に失礼とは思ったが 高橋孝一に確認をした
「ごめんなさい 大丈夫ですよ 今夜でて静岡で午前中打ち合わせをして
それから県庁に2時までに伺う予定になっています」
「へぇー 静岡支店も絡んでいるの」
「ええ ちょっと大きい仕事なので 静岡も絡ませた方が何かと便利だし」
「そうか なるほど では明日 お願いしますね」
「はい 今夜 何かありましたら携帯でお願いします 静岡支店でも
PCで色々とプリントアウト出来ますから」
「はーい 了解です」
神山は電話切ると亜矢子に電話をした
「明日の晩だけど 勤務なの?」
「はーい 残念ですが それで10日は特別に朝あがりにしたのよ」
「そうか 残念だな」
「由紀枝さんも勤務よ 残念ね」
「そうだよな 由紀枝は明日から勤務だから、、、」
「愛ちゃんはお休みよ ふふふ」
「おいおい 冗談はほどほどに そうか、、、分かりました、、、」
「では 10時にあのお寿司屋さんでお願いしますね」
「うん 10時にって 開いているの?お店?」
「ええ 社長がお願いしたみたい だから大丈夫よ 変更があったら
携帯電話で連絡をします」
「うん そうだね お願いします」
神山は電話を切ると泰子の携帯電話に電話をした
「はーい 泰子です」
「いやぁー ごめんごめん レッスン中」
「今ね 打ちっぱなしのカフェでコーヒーを頂いています 大丈夫よ」
「あのね 明日だけど 一緒にドライブとお仕事とってどう?」
「ハハハ 大丈夫ですよ そんなに心配しないで 付いて来いって
そう言ってください だって理事の秘書ですよ 私」
「うん じゃ 11時少し前にここに来てください」
「ここって 神山さんの居るところ?知らないもん どこにあるか」
「ハハハ 受付で聞けば教えてくれるよ 神山常務で聞いてね」
「ははは 分かりました そうそう由紀枝さんが 先ほど帰りました」
「うん 聞いている」
「なんか 凄く寂しそうな感じだった いいのかなぁー」
「おいおい レッスンに集中してくださいね」
「はーい では今夜を楽しみにしていますね ふふふ」
「うん なるべく早く行くようにします」
「みんな 上達したわよ 楽しみね ふふふ」
「分かりました レッスンもほどほどにね お願いします」
神山は電話を切ると洋子に
「あーあ 洋子 大変だぞ 泰子のレッスンでみんな上達したって あーあ」
「あらっ いいわね 私も泰子さんに教えて貰おうっと」
「あーあ 大変な事になってきた」
神山は最後は独り言になり ぶつぶつと言いながら仕事に集中した
「あっ そうだ 翔はアルタでも命課があるんだ 忘れていたよ」
「ええ 内藤社長から11時と伺っています そうすると貴方は
出られないから 私が出て 杉田君とは行き帰りも私と一緒でいいわね」
「そうだね そうしたらタクシーを使いなさい」
神山はタクシー代として 1万円を渡した
「内藤さんに電話をしておいた方がいいね まだ知らないでしょ?」
「ええ まだ連絡していません お願いします」
神山はアルタの内藤社長に電話をして 10日の人事命課に出席出来ない旨
伝えると 残念がっていた
「洋子 翔が命課を貰ったら この部屋で500万円ほど渡して欲しい」
「はい で貴方の分はどうされますか?」
「うん 僕は翌日渡すようにするが どうだろうか」
「そうね ご自身で渡された方が 有難味も違うし その方が良いですよ
それで 軍資金のほうから出しておきますね」
「そうだね お願いします」
「そうそう ARXの軍資金だけど、、、」
「あっ 忘れていたよ これから取りにいこう」
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