「やあ おはよう 早いね」
「もう 何言っているの もう7時でしょ 早くないわよ 寝坊よ」
「ハハハ きついね 今日は御殿場に10時だから 8時45分頃ここを
出れば充分に間に合うよ えっ ちょっとまだ6時だよ おいおい」
「あれっ」
泰子はTVをつけてみると確かに6時10分だった
「あーあ 時計が壊れたのかしら 参ったなぁー ごめんなさい」
「よかったよ 急に1時間早くなるとこっちが困る」
泰子は髪を洗い スッキリしたいというので 神山が洗ってあげた
「ねえ 大きくしているでしょ 駄目よ 目を開けられないんだから もう」
泰子は手でゴシゴシとしごき始めると 神山は肉棒を更に硬くした
「分かった 泰子 出ちゃうよ そんなぁー」
泰子は両方の手でスピードに変化を付け 握りの強さも加減して動かすと
「でるぞー」
そういうと 肉棒からスペルマが勢い良く発射され 泰子の顔に当った
「わぁー ベトベトが 顔に もう 嫌だぁー」
神山は上がり湯で流してあげると 泰子は
「ねえ 顔だけど 男に変身していない?」
「ははは 大丈夫だよ 綺麗になったよ」
それでも泰子はもう一度顔を洗いなおした
風呂から上がると ドライヤーで乾かし髪の毛を左右に振った
神山がボストンの中を探していると泰子が
「何を探しているの?」
「うん パンツ 着替えのパンツだよ 忘れたかな まあいいか」
「嫌だぁー じゃ穿いていたのかして 洗濯するから はやく」
神山は仕方なく赤いTバックショーツを渡すと泰子が
「まぁー 婦人用じゃない もう そんな趣味があったの へぇー」
「おいおい これが良いんだって 締め付けしすぎなく 収まりもいいの
それにこれを穿いていると 幸運の女神が守ってくれるんだ
だから昨日もこれを穿いていたお陰で 宝くじ当ったでしょ」
「へぇー そうなの」
「そうだよ 話したけれど お友達の宝くじ買うときはこれを穿いていた」
「へぇー 凄い じゃ丁寧に洗うわね ふふふ でも小さいわね」
泰子はなれた手つきでTバックショーツを洗うと バスタオルに挟んで
パタンパタンと両手で数回たたき ドライヤーで焦げないよう乾かした
まだ少し乾いていないので 背の低い衣桁にタオルと一緒にかけ干した
7時を少し廻った所で 朝食の準備が始まった
若女将は いつものように手際よく準備すると 焼き魚を焼いたり
地元のはんぺんを焼いてくれたりした
神山はビールを2本頼むと泰子が心配そう顔をしたがウインクして返した
若女将がビールを持って来ると 神山は
「8時40分過ぎに出ますので 計算しておいてください」
「はい 神山さま あのぉー TJカードはご利用になられないんですか」
「ええ いつもだと悪いし 大丈夫ですよ ははは」
若女将も笑顔で部屋を出て行った
純和食が美味しく 新鮮で素朴な味が泰子にも受けた
「朝から お刺身なんて 贅沢ね ふふふ でも新鮮だから美味しいわ
ねえ これってシラスかな なんだろう」
神山も若女将に聞くのを忘れた
一口食べると甘くて美味しかった
わさび醤油でもいけたが しょうが醤油で刻みねぎが美味しかった
熱々のご飯が良く入り 御代りをすると泰子も御代りをした
「美味しいわ この桜えびも凄く美味しい 新鮮なのね
生なんて滅多に食べられないでしょ だから余計に美味しいのね ふふふ」
神山も同感だった 桜えびは普通乾燥していて お好み焼きなどで
使う程度で 生の桜えびは格別に美味しかった
綺麗に食べると神山は片付けの電話をし泰子に
「悪いけれど 30分寝かしてください」
「はーい 了解です」
神山は布団にいくと 直ぐに眠りについて その間に食卓は綺麗になった
泰子は時間まで 神山の顔をじっと見て色々な角度から観察をした
それに飽きると 露天風呂に入り ゆっくりと寛いだ
TVを30分タイマーで合わせておいたので 電源が落ち画面が消えると
泰子は体を拭いて 神山を起こした
「やあ ありがとう」
神山は時計を見て丁度30分寝た事を確認し 缶コーヒーを飲むと
「うん すっきりとした ありがとう これで運転は大丈夫さ」
丁度8時30分になったので 身支度を済ませ 会計を済ませた
玄関で若女将や仲居たちが 丁寧にお辞儀をして
「またのお越しをお待ち申し上げます」
神山は駐車場から蒼いBMWを出すと泰子を乗せ 熱海に向った