支払済みです なので 後で全費用を計算してFAXで送ります」
「ええ お願いします しかし合同披露宴は聞いた事ありますが
その全ての人が神山さんの部下って 聞いた事ありません」
「ハハハ 僕も驚いているよ じゃ また」
神山は涼子の額にキスをすると 社長室をでて銀座の次長室へ戻った
「やあ ただいま」
「お帰りなさい ねぇー 大変よ もう」
「おやおや 帰ったそうそうどうしたの?」
「ほら 合同披露宴の話よ 内藤さんが時田のおじ様に話したみたい
それで おじ様ったら いっそうの事洋子も式を挙げろって」
「えっ なんで 話がそこに行くんだよ もう 参ったなぁー」
「ねっ 大変でしょ ふふふ」
「おいおい 喜んでいる時じゃないでしょ もう あーあ
でもなんで内藤さんが時田さんに話すんだろう 分からないなぁー」
「でしょ おじ様が言っていたわ 美佳さん 10日に昇進するんですって」
「えっ だって係長だろ そうすると課長かよ へぇー」
「ううん 課長の下の課長代理ですって それで内野誠二君も課長代理に
特別昇進させますって 電話があったそうです」
「へぇー 大丈夫かな、、、」
「ふふふ 大丈夫でしょ 貴方のお仕事が順調みたいよ」
「へぇー そんな話もしているんだ 参ったなぁー」
神山はARXの軍資金2千万円を洋子に渡し 次長席に戻った
「そうすると 洋子 内野誠二や美佳ちゃん 涼子ちゃんにもお祝い金を
用意しないといけないね」
「ええ 誠二君と美佳ちゃんは100万を昇進祝いで 挙式の時には
それぞれに包んだ方がいいと思いますよ」
「どの位 包むんだろう?」
「うーん 内藤社長やJrと決めておいた方が 後々問題がないと思うわ」
「そうだね ありがとう あとで言われるのも嫌だしな」
「でも 大変ね グラスは間に合うのかしら」
「あっ そうか それもあるね 困ったな、、、」
神山はクリスタル大和の大森に電話をした
「やあ 神山さん 先日はありがとうございました それから
融資していただいた5千万円 ありがとうございます 受け取りました」
「ところで 社長 例の引き出物のグラスですが 100個追加です」
「えっ 追加ですか ありがとうございます」
「って言っても カップルが違うんですよ 合同で披露宴なんです」
「はい そうするとカップルの名前を差し替えるだけで良いですか?」
「ええ 充分です」
神山は内野誠二と篠原涼子のフルネームと挙式の日にちを伝えた
「ありがとうございます 早速取り掛かります」
「それで 代金ですが、、、」
「ええ 出来れば 早くいただければと思っていますが、、、」
「そうしましたら 1千万円を口座に振り込みます それで鈴やから
入金があり次第 返金してください お願いします」
「はい 助かります 何しろ纏まった個数だと運営の方が、、、
お恥ずかしい話ですが 申し訳ありません」
「いえいえ それで1千万円で足りますか?」
「ええ 充分です ありがとうございます」
「僕の方は 上野店に入金をしておきますので 直ぐに支払いできるよう
手配はしておきます ただしお店のルールがありますので我慢して下さい」
「はい 本当にありがとうございます」
神山は時計を見るとまだ15時過ぎだったので洋子に
「これから上野店に行ってくる」
神山は上野店特選課長に電話をすると
「やあ 山ちゃん どうしたの」
神山はクリスタルグラス追加の件を掻い摘んで話をすると
「うん いいよ そうすると 18万円だから1800万円だよ」
「商品券で行きますので お願いします」
「了解 直ぐに来るわけ」
「ええ 10分ぐらいです」
「はい 待っています」
神山はバッグに商品券1800万円分を入れ フェアレディーZで
鈴や上野店特選雑貨に行った
課長はレジスターで待っていて
「おお 早いね 相変わらずだね ハハハ」
挨拶もそこそこに商品券を勘定し始めた
手伝い店員も2人来て 何回も枚数を数えると課長が
「うん どんぴたです ありがとう 助かるよ これで9月は楽チンさ」
「ところで オリンピック限定商品をこのグラスで販売する
計画があるんです どうですか?」
.