神山はそう言うと洋子に電話をしてもらい一人で軍資金を受け取りに行った
「やぁ Jr 遅くなって申し訳ない」
「いえいえ こちらこそ先日持って行くのを忘れてしまいました」
Jrはジャックに指示をして 軍資金を社長室に運ばせた
「神山さん カトリアーナのお給料ですがどの位用意すればいいんですか?」
「うん 良く分からないけれど 20万円から25万円で大丈夫だと思うよ」
「えっ そんなに安くていいんですか?」
「うーん まだ見習い社員だ それ以上は必要ないよ ただしGOLの時は
あそこのトップという意識を持って貰う為にも もっと出さないと駄目だ」
「はい 分かりました でしたら準備金として100万円位渡しましょうか」
「うん 化粧品も購入しないといけないし色々と大変だし お願いします」
Jrがジャックや涼子に席を外すよう指示をした
「実は神山さん 涼子がアルタの内野誠二君とお付き合いをしていて
結婚をする約束をしたそうです」
「えっ、、、本当の話ですか?、、、」
「ええ 本当ですよ 一応その報告を先ほど聞きました」
「はぁー 大変だな そうか それで日にちや式場は決まっているの」
「ええ それはまだですが 近いうちに式を挙げたいと話していました」
神山は暫く考えるとJrに
「どうだろう 僕の部下がオートモで9月に挙式するんだよ それで相手が
アルタの受付嬢なんだ だからここは経費の件も踏まえて
合同で挙式ってどう? だってその方が合理的だろう」
「えっ 合同ですか うーん 私がするわけじゃないので、、、」
「そうか ちょっと待っていてね」
神山は洋子に電話をすると
「ええ 私が結びつけたわ でもその報告はまだ聞いていません」
「うん どうだろう 今 Jrとも話しているんだが 翔と合同って」
「わぁー 素敵ね いいんじゃない」
「そうか そうしたら涼子に話しておくよ いいよね」
「ええ お願いします 私は内野君に話しておきます」
「うん じゃ」
神山はJrに涼子を呼ぶよう指示をした
篠原涼子が社長室に入ってくると 覚悟しているのか少しにこやかだった
「まずは おめでとうございます そこで 挙式ですが未定と聞きました」
「ええ まだなんです でも出来れば早い方がいいと思っています」
「うーん そうか 提案ですが 美佳さんと合同でどうですか?」
「えっ 美佳と合同ですか? でも予算がないし、、、」
「ハハハじゃ決定だ いいね 9月23日に挙式と披露宴だ オートモで」
「、、、、、、」
「なんだ 嬉しくないのか おいおい」
涼子は嬉しすぎて言葉が出なくて 泣いていた
「お願いします、、、」
「よーし 決まった 部下が4人も同じ日に挙式と披露宴だ 大変だJr」
「4人もですか」
「だって涼子だって 内野誠二君も僕の部下 小谷美佳 翔も部下さ」
「なるほど 分かりました そうしたら父親にも参加してもらいましょう
神山さんの特別なイベントだからと言えば 来てくれますよ」
「おいおい 僕の挙式じゃないんだよ でもいいか この頃会っていないし
そうそう涼子 引き出物や式場費用は僕とJrが持つから 安心しなさい いいね」
Jrはちょっと驚いたが 神山に任せた
神山は早速アルタの内藤社長へ電話をした
「えっ 内野誠二君がARXの社長秘書と結婚ですか はぁー」
「それで 美佳と合同でどうだって話をしたら OKサインです」
「はぁー アルタの二人が合同挙式と合同披露宴ですか、、、はぁー」
「社長 大丈夫ですか」
「ええ でも良くやりますね 山ちゃん それで披露宴参加者はARXの
分でどの位オーバーするんでしょうか」
「ちょっと待ってくださいね」
神山は涼子に披露宴招待者の大枠を聞くと 大体100名と言ったので
「そうすると アルタがダブるので 50名ほど追加ですね」
「そうですね その位見ておけば大丈夫だと思います」
「そうすると 美佳ちゃんの方がまだ決まっていないので ホテルには
合同という事を伝えるだけにしておきますね」
「ええ お願いします そうそう 会場費は社長と折半 引き出物はJrと
折半って事でいいですね」
「ええ でも内野誠二も私の部下ですから 私も出しますよ」
「ハハハ 分かりました じゃ 決まりましたら 又 連絡します」
神山は電話を切るとJrが
「神山さん ここはどうですか 全てを3等分して折半したら
私だけ少ないとなんか可笑しいですよ どうですか」
「ハハハそうだね Jrも社長だし 分かりました 掛かった費用を3人で
折半しましょう OKです 現在支払済みは ホテルの会場費を内藤社長と
支払済みです あと例のクリスタルガラスですが これも120個分
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