2013年3月24日日曜日

Vol.988 紫陽花 -14-59



神山と洋子は顔を合わせ驚いた
「ありがとう 検討させてもらうよ」
暫く雑談をし山崎絵里華が次長室をでると
「洋子 しかししっかりした子だね ちゃんと自分の意見がいえるなんて」
「ええ 勉強家プラス夢をしっかりと持っているわね 大丈夫ですね」
神山は直ぐに時田に電話をすると
「そうか そんなに凄い子か」
「ええ 物怖じせず 自分の意見を言える子だったら催事課で大丈夫です
最初の1年は辛いと思いますが」
「しかし 女性は結婚すると辞めるからなぁー そこだな」
「ええ そうですね でもあの子は結婚より仕事だと思いますよ」
「分かった では上野店と池上君に電話をしておく いいね」
「ええ ありがとうございます お願いします」

「さてと 洋子 カトリアーナだけど どうだろうか 鈴やで修行って」
「えっ 鈴やで修行ですか?」
「うん カトリアーナは御殿場要員で入社したでしょ なので接客を
学ぶのにサービス課で修行ってどうかなと思っているんだ」
「それはいい考えですね でもお給料は、、、」
「それは ARXJPが出すようにすれば問題ないでしょ まあ派遣かな」
「そうね それだったら問題ないと思うわ」
「よし そうしたら池上さんに電話だ 忙しいぞ」
神山は嬉しそうに池上店長に電話をすると
「うん 分かりました 販促部長に話しておくよ」
「ええ お願いしますね」
「しかし 山ちゃんって仕事を作るね ははは」
「ええ 性分なんでしょうか ハハハ」
「それで そのカトリアーナさんの語学はどうですか」
「ええ 日本語はペラペラ 英語とフランス語も勿論大丈夫ですよ」
「ほぉー 日本語がペラペラか 刺激になっていいな」
「ええ サービス課の女の子もいい刺激になりますよ きっと」
「分かった では話をしておきます」
神山は電話を切るとアレックスジャパンのJrに電話をした
「いいアイデアですね お願いします」
「うん いきなり現場より うちで修行をしたほうが良いと思ってね」
「ええ そうすれば現場でリーダーできますよ お願いします」
「では お給料はJrの方でお願いしますね」
「大丈夫です それで いつから修行をしますか」
「うん 9月に入ってからどうかと思っています」
「そうですね 面接の時に聞きましたが 卒業単位は殆どOKですって
そう話していました」
「そうか 分かりました では はっきりと決まったら連絡をします」

神山と洋子はバーベキューの材料を買い求めると赤坂のスタジオへ向った
玄関では由紀枝やカトリアーナ 泰子と由貴など亜矢子を除き全員が
お揃いのTシャツ姿で迎えてくれた
祐子が神山に
「これだけ揃うと 美人大会でも始まる感じですね」
「うん 凄いね では準備をしようか」
泰子だけが初参加だったが 由紀枝や祐子と仲良く話しながら手伝いをした
神山がバーベキューセットを組み立てると 女性群は材料を運んできて
「凄い料ですね 食べられるかしら」
「ハハハ いつも食べてしまうのに 大丈夫でしょ」
その話を聞いていた泰子が
「へぇー そんなに食べるんですか 私 大丈夫かしら」
「ハハハ 大丈夫 知らないうちに食べているよ ねぇー由紀枝」
「まぁー 私だけじゃないでしょ もう みんなでしょ まったくぅー」
「ハハハ そうそう ここにいる女性全員さ」
神山はそういうと スタジオからビールを持って来てグラスに注ぐと
「では 七夕様バーベキューでかんぱーい」
全員がグラスを合わせると 神山は一息でビールを呑み材料を焼き始めた
ビールがなくなると洋子が赤ワインを準備したり タレが無くなると
由紀枝が用意したりと みんなが良く気が着き動いてくれた
楽しく食べたり呑んだりしていると話題はゴルフになり由紀枝が泰子に
「ねぇねぇ そうしたら ここに居るメンバーでコンペをしましょうよ」
「おいおい 由紀枝 亜矢子を忘れちゃ可哀相だよ」
「そうそう 亜矢子さんもいれて そうしましょうよ いいでしょ神山さん」
「うん そうだね でも泰子は凄いよ 僕も負けた ハハハ」
「だったら いい刺激になっていいわよ ねぇカトリアーナ」
「そうよ 私もこの頃練習をしているのよ 大丈夫よ」
「ほぉー カトリアーナも練習をしているんだ 参ったなぁー」
ゴルフの話になると泰子が話の中心になり洋子が神山に
「ふふふ 泰子さんも良かったわね みんなに慕われていて」
「そうだね 偉ぶった口調じゃないし 優しいからいいんだろうね」





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