2013年3月10日日曜日

Vol.974 紫陽花 -14-59



「練習すれば そうだな あと4つ縮まるわよ うん 保障するわ」
「へぇー 4つも違ってくるの そうしたらプロじゃん」
「ふふふ ここのコースでね コース限定でーす」
「なぁーんだ コース限定か でも練習をしよう 分かりました」

スコアの話に夢中になっていると 御殿場御膳が運ばれると香織が
「神山さん ビールもう一杯いいですか?」
「そんなぁー 遠慮しないで どんどん呑んでね 泰子さん追加お願い」
泰子はニコニコして手を上げ 生ビールを追加した
御殿場御膳はおつまみにいいし ちゃんとご飯も入っているので
全部食べると おなかが一杯になるように創られていた
食べ終わると みんなはコーヒーを飲み寛いだが 泰子はさっさと飲み
神山にお礼を言うと どこかに行ってしまった
「香織 どうしたのかな おなかでも具合悪くしたのかな」
香織と真由美も訳が分からないので
「もう少ししたら 探してきます 心配ですよね」
「うん なんか 顔つきが変わっていただろ どうしたのかなぁー」
暫くして香織と真由美が席をたち泰子を探しに行ったが
「神山さん 化粧室には居ないわよ 何処に行ったのかしら」
神山は多分練習グリーンだと思い 行って見ると居なかった
「はぁー どうしたのかなぁー あとはどこだろうか?」
神山が独り言を言っていると真由美が駆け寄ってきて神山に
「居ましたよ 打ちっぱなし」
3人は ほっと安心して 打ちっぱなしへ向った
泰子はドライバーで真っ直ぐに打つ練習をしていたが どうしても
ドローボールになってしまうので フォームを修正していた
「おいおい 一人で練習なんて もう みんな心配したんだぞ こらっ」
「はーい ごめんなさい 真っ直ぐに飛ばないのよ もう いやだわぁー」
神山は由紀枝のレッスンプロが話した事を思い出し
「泰子 お股に大根をぎゅって挟むようにして振りぬいてごらん」
泰子は顔が真っ赤になり
「おちんちんを挟むんですか うぇー 難しいよぉー」
「ハハハ 違うよ 大根だよ もう 由紀枝と一緒だ」
「はぁー 大根ですか なぁーんだ 最初から言ってよ もう ばーか」
その話を聞いた3人は大笑いしたが泰子は真剣だった
「そう ダウンする時に お股に力を入れるんだよ」
泰子は言われたとおり股に力を入れると 球筋が真っ直ぐになり安定した
感覚を忘れないよう 同じタイミングで何回も打った
「わぁー 泰子さん 全部真っ直ぐよ 凄いわぁー」
「ふふふ おちんちんのお陰ね」
「なになに それ 教えて ねぇー 泰子さん」
香織は一生懸命素振りをしている泰子に聞いた 泰子は
「ふふふ 膣でおちんちん切る要領よ」
「えっ おちんちんを切っちゃうの へぇー 凄いわね 私も練習だぁー」
一人取り残された神山は
(じゃ ちんぽが付いている 俺はどうしたらいいんだよ もう)
そう考え 練習をするのを止めて 自販機のビールを飲みスタートを待った

神山達は午後のアウトスタートを伝えられると1番ティーに向った
午前中はトータルハンデで香織と真由美が33 泰子34 神山36で
香織たちが一歩リードしているが 14引いているので 実際は40で
泰子と神山に負けている事になる

1番420yパー4 打ち上げの軽く左ドッグレッグ
泰子は得意のドローボールを打つが 先ほどまでのようなドローではなく
ほんとうに軽く左に曲げるボールで 250yを飛ばした
神山はストレートボールで左の林を狙い打ち 270y飛ばした
香織と真由美はサイドバンカー手前の220y付近に落とし
3オン2パットのボギーであがり 泰子と神山は2オン2パットのパーで
あがった

2番ショート香織がダボ 真由美はボギー 泰子と神山はパー 
3番ミドル 香織がボギー真由美ダボ 泰子と神山はパーであがった

4番 ロング520y パー5 打ち下ろし 左ドッグレッグ
泰子はドッグレッグといっても 350y付近から曲がっているので
ここはストレートボールを少し右に打つと 小さなドローがかかり
フェアウェイ左 330y飛ばし本人も喜んだ
神山は先日のことを思い出し ここ一番飛ばそうと思い 右を向いた
素振りをして 方向を確認すると 思い切り力を入れた
ボールは2番ティーグリーン方向に飛び出し 最高点を過ぎると 少しずつ
左に軌道修正しフェアウェイ真ん中に落ちランが出て 残り100yまで
飛ばし キャディーや香織 真由美 泰子から盛大な拍手を貰った
「凄いわぁー 良く飛ばしたわぁー 気持ちがいいねぇー」





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