神山は由貴や桃子 祐子を踊るように勧めると みんなでセンターに行き
踊り始めた 先ほど話をしていた 手を振らないで腰だけでリズムを
取って踊るので神山は随分と変な踊りを覚えたものだと思った
暫くすると 周りの人も見よう見まねで踊りだし異様な光景だった
踊り終わるとみんなは
「凄く楽しいでしょ」
「うん うん なんか踊りって感じじゃなくて 適当に体を動かしている
ってそんな感じね」
「いいわね これってダイエットにいいかも 家でもやろーっと」
「さあ それではそろそろ帰ろうか」
「はーい 帰りましょう」
お店を出ると 由貴にタクシー代1万円を渡し
神山たちもタクシーでスタジオに戻った
7月6日 月曜日 晴れ
神山は早く起きると庭に出てゴルフの素振りをした
泰子に言われた スコアアップを練習したが どうもチグハグな
スイングになってしまい 今までどおりのスイングに直した
(やはり泰子に見てもらわないと 上達しないかな、、、)
神山は部屋に戻ると 祐子が起きていて朝食の支度をしていた
「やあ おはよう」
「早くから練習をして 大丈夫ですか?」
「うん 元気だよ シャワーを浴びてくるね」
神山は昨夜 祐子と2回交わり早めに寝たせいか疲れはなかった
朝食を終えると 神山は祐子に
「今夜は 遅くなります 先に寝ていていいよ」
「はーい 分かりました 行ってらっしゃい」
「やあ おはよう」
「おはようございます 早いですね」
「ハハハ ゴルフの翌日に遅かったら 大変でしょ 洋子に失礼だし」
「まあ ところでどうでした」
「うん 73で廻れたよ」
「わぁー 凄いスコアですね」
「うん 昨日は ほらコンペのように気を使わなくていいでしょ」
「そうね 気楽に楽しめるわね」
神山は一昨日 洋子と会った引田泰子のことを掻い摘んで話をした
「へぇー フランス語大会で由紀枝さんと争ったの それでゴルフも
プロになるために頑張っていたのね 凄い努力家ね そう言えば
東京学院大学って どこかで聞いた事ありますよ 語学では有名よ
まあトップ10に入る大学ね なんだったんだろう」
「まあまあ それで由紀枝と泰子がもう話相手になったよ」
「へぇー 良かったわね これで由紀枝さんも 相談する人が増えて
いいお友達が どんどんと増えるわね 羨ましいわ」
「ところで昨日は親孝行しましたか?」
「ええ 日帰りで熱海の温泉に入ってきました」
「おお 豪勢だね」
「ええ 母が町内会の役員さんから無料券を頂いたのね なので
交通費やお昼は私が出して ゆっくりと温泉三昧をしてきたわ」
「へぇー 本当に親孝行だ」
「そうしたら 昨夜から女の人になっちゃった もう 嫌ねぇー」
「ハハハ 女性の証明じゃないか 仕方ないよ」
「そうね でもほんと煩わしいわね」
神山はニコニコして次長席に戻ると 土曜日に各協会から持って来た
祝儀を整理し始めた
食品関係が85社で 現金1億6千万円ギフトカード4千万円 建築協会
が103社で 現金1億9千万円ギフトカードが6千万円 繊維協会が
初めてなので170社と多かった 現金2億7千万円ギフトカードが
9千万円と多かった 今回は現金合計が6億2千万円でギフトカードが
1億9千万円になった 神山は銀行に電話をして現金を受け取りに
来て貰い 大口預金の部屋で入金を確認し 通帳に記帳をした
直ぐにスイス銀行に15億円を入金して部屋に戻った
神山は施錠できるロッカーを開けてみると 現金がまだあった
「あっ いけない ここにも有った しまったぁー」
このお金は繊維協会で顧問を引き受けた会社からのご祝儀で
丁度9千万円あった
「洋子 おいで」
呼ばれた洋子が次長席にいくと
「はい 夏のボーナス」
2千万円を洋子に渡すとニコニコして受け取った
「洋子 それから このギフトカードだけど 500万円ずつ書留で
送ってください」
神山は送先をメモしてもらった
亜矢子 由紀枝 祐子 由貴 桃子 カトリアーナと過日送った先で
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