「ええ なんかオッパイの味かなぁー 匂いかなぁー 美味しいです」
生肉のたたきを食べた感想はみなおなじで 神山もそう思った
左隣の泰子が神山の顔を良く見ているので 右隣の香織が
「ねぇ 泰子さん いい事あったの さっきからニコニコして もう」
「ハハハ 儀式を済ませました ねぇ泰子」
泰子は恥ずかしくなり 真っ赤な顔をして俯いてしまった
「えっ 儀式って まさか ねえほんとなの」
「はぃ」
泰子は小さい声で答えると香織と真由美は
「そうだったの でも私たちの話の時には良く話していたでしょ へぇー」
「そうよ 私なんかより全然 経験豊富って感じだったわ へぇー」
「まあまあ 終わった事は ここでお終い ねっ いいね香織 真由美」
二人は顔を見合わせて頷き神山に
「大変貴重なプレゼントを頂いたご感想を一言お願いします」
「うーん ありがとうございます かな 僕を選んでくれて」
香織と真由美は泰子の事を優しい男でよかったねと褒めた
泰子は泰子で 神山は凄く優しく 痛くないよう準備万端にしてから
儀式を行ってくれた事を掻い摘んで話した
「わぁー いいなぁー 私のときはもう直ぐ入れられたから 痛いと
言うより 壊れるって感じがしたわ」
「そうね 私もそうよ いざってなると 男って女の気持ちを考えないで
自分の欲求で動くでしょ 我慢できないのね きっと
私も 壊れると思ったもの もう金輪際SEX嫌ぁーって感じ」
「ハハハ もう SEXの話はそのくらいで良いでしょ
ほら コックさんの手が動かなくて 仕事の邪魔をしているよ ねえ」
「ははは 神山さん 良いですよ こいつら修行が足りないんです
こらっ 手を動かすんだ ばか者 色っぽい話を聞いても 仕事は仕事
いいか 手を休めたら 帰って良いからな 分かったか」
若いコック2名は コック長にお辞儀をして謝ると手を動かした
カウンターには後3組のカップルが居て 神山たちの話を聞いていた
そのうちの泰子の隣に座っているカップルの女性が
「コック長さん いいじゃない なんか明け透けに話していると
私も凄く勉強になったし ステーキを食べるのを忘れてしまったわ」
「はい 申し訳ございません ほらちゃんと挨拶しろ」
若いコックはこの女性にお辞儀をしてお礼をした
香織と真由美もこの事を不味かったと思い反省をして 話題をゴルフにした
「神山さん 明日のコースって 何処ですか?」
「うん 御殿場カンツリー富士コースだよ 女性に有利なところだ」
「へぇー 凄い あそこって 1ヶ月前に予約で埋まっているのに」
「そうそう 私も1回だけお供しましたが 2ヶ月前に予約してました」
「まあ キャンセルがあって そこに入れたわけさ」
「でも 凄いわ あんな素晴らしいコースでゴルフできるなんて」
「ところで神山さんって 幾つくらいで廻るんですか?」
「うーん 80前後だよ 明日の体調しだいだね ハハハ」
「わぁー 凄いですね 80台なんて出した事無いわ そうしたら
明日は足を一杯引っ張って ご馳走してもらおうね ねぇ真由美」
「ふふふ そうね もう美女3人だから メロメロでしょ」
「ところで香織と真由美はどうなの 僕の事ばかりきいているけれど」
「参ったわ そうねぇー 良くて90かな ねぇー泰子」
「ええ でもあのクラブだと 4つはスコアが良くなりますよ」
「へぇー 泰子 知っているんだ あのクラブ」
「ええ 私も欲しくて欲しくて ずーっと夢を見ていたんです」
「参ったな そうすると明日は僕と泰子はスクラッチか、、、参った」
「でも 神山さんは先月ここでプレーをし コースの特徴を覚えてるでしょ」
「うん まあね でも泰子がそんなに凄いって知らなかった ハハハ参った」
そんな話で盛り上がっていると由紀枝が様子を見にハウスに入ってきた
「やあ 由紀枝さん どうしたの」
「はい 神山さまが満足されているか 見学に来ましたって 嘘ぉー」
これには神山たちのグループだけではなく 周りに居た客が大笑いした
「如何でしたか 生のお肉は」
「うん 凄く美味しいよ ありがとう」
「コック長さん 良かったわ 神山さまがあのように言われるって
本当だからね 良かった」
「由紀枝さん 神山様はいいお客様ですよ ありがとうございます」
「ところで由紀枝さん どうしたの まだ勤務中でしょ」
「ええ 今 夕食を頂いてその帰りなんです まだ休憩中よ」
「そうか そうそうこの泰子さんって 80で廻るんだって」
「えっ 80で廻るの 大変 ライバルが増えたわ わぁー練習だぁー」
またお客が大笑いしていると 泰子が
「由紀枝さんって どこかでお会いしていると思いますが 何処だろう?」
「ぎゃはぁー 引田泰子さんでしょ 東京学院大学の 私よ静岡の私」
.