表現できると思いますが 如何でしょうか」
高橋はグラフィックの田辺と相談をして
「はい それでしたら 基本カラーのブルーとグリーンを
全面に出していきます ただ 両方のカラーを細かく端から端まで
デザインするのではなくてアレックスブースに近い方はより
アレックスを表現できるように変更します ただ この共有部分は
鈴や食品さんも入っていますので そこはご理解をお願いします」
神山と洋子は頷いて
「考ちゃん 今ので充分です ポイントはアレックスと鈴や食品で
この地下を盛り上げると言う事で どちらかが目立っても
けんかしてしまうんだ だから アレックスに近い方は
カラーを出してもいいと思います 洋子さんはありますか?」
「ええ 私も今の説明で充分逃げ道を作りながら 尚且つ相手を満足させ
充分な説明だと思います」
「うん ありがとう 後はイベントの話などになると思います
そうすると 僕の出番で色々と資料を見せながら進めていきます」
「じゃ 山ちゃん こんな感じでよかったのかな」
「うん この質問は想定内だからね お願いしますね ところで田辺ちゃん
この後 どの様に進めるのかな」
「ええ アレックスカラーを通路と壁に上手に配色して ブースの入り口で
完全にアレックスと分かるように します 例えば白い床にこちら側の
鈴や食品さんでは 20cm幅のラインでも アレックスの入り口では
もっと太く そう楔形のようなデザインにすれば 顧客誘導にもなるし
面白い効果があると思います」
「そうだね 食品では普通のラインだが アレックスブースに入る直前で
カラーが全面的に出ると 面白い構成が出来ますね」
「ええ そこはもう想定してデザインは考えています 一応たたき台ですが」
田辺はPCで処理をしたデザインを見せてくれた
「うん なかなかいいですね このデザインなら自然に溶け込みますね
そうしたら 本番の時にもこれを使いましょう」
「はい ありがとうございます」
午後のシュミレーションを終えると神山が高橋と田中に
「そうしたら 考ちゃんと幸三ちゃんはブースまでで 地下の共有部分は
僕が説明していこうか どうしますか」
「ええ その方がいいと思いますよ 山ちゃんが話してくれた方が
ある部分安心だし 説得力もあるし うん助かります」
「ははは 駄目だよ考ちゃん なにも出ないですよ
分かりました 地下については 僕が説明していきます」
神山は時計を見ると17時を指していたので
「では 今日はありがとうございます 明日は考ちゃん お願いしますね
それから 田辺ちゃんと山下ちゃん 渡辺ちゃんも同席してね」
「はい 了解しました」
「明日は10時からここで行います 遅れないように来てください」
Gプロの面々は洋子と神山にお辞儀をして 部屋を出て行った
「山ちゃん ありがとう しかしここまで準備しておけば
もう後は簡単に進みますね」
「そうですね 現実的な話はやはり経費でしょうね どこまで出すか
例えアレックスが出しても 鈴や食品が出さなければ 東都食品も
それ以上出さないでしょ そこですね ポイントは」
「そうしたら 明日も私はこちらで聞いていていいですね」
「ええ 勿論ですよ 佐藤部長にいて頂いたほうが 安心ですよ」
「ははは それはこちらの台詞ですよ では明日 10時前に来ます」
「ええ お願いしますね」
佐藤部長が部屋を出てようやく今日の仕事が終わった
「洋子は今日は早く帰ったほうがいいね」
「ええ 昨夜の事がありますから 早く帰ります」
「そうしたら 今日はもういいよ」
「そうですか お中元のお礼状がもう少しで終わりますけれど」
「うん 明日早く来て 仕上げてくれればいいですよ それで大丈夫?」
「ええ もう9割がた入力してあるので あと少しです」
「うん じゃ明日にしてください」
「ではお先に失礼しますね」
洋子はそういうと私服に着替え 次長室を出て行った
神山は夕飯のことを思い祐子に電話をした
「わぁー 神山さん お疲れ様です」
「うん 今日は久しぶりに疲れたな ははは それで今夜は
夕飯を外で食べるから 準備してくださいね」
「はーい 分かりました 大体何時頃ですか」
「うん 後1時間くらいで そっちに行きます」
「はい お待ちしています 楽しいなぁー 待っていますねー」
「うん では」
神山は電話を切ると 明日予想される質問の返答を考え書いて行った
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