「ねえ 神山さん 今度は私たちだけで ゴルフをしないですか」
祐子が真剣な顔で言うので
「どうして?」
「ええ 憶測ですが 美佳さんとか 気が付いているんじゃないかなって」
「うーん、、、」
「私たちは何も話さないから 問題ないですけれど
神山さんが大丈夫かなって 思ったりしたんですよ」
「そうか、、、」
「ええ 上原で由貴さんと桃子ちゃんを降ろした時に
美佳さんが 神山さんと二人の事をずーっと見ていました」
「そうか うーん」
「そしたら洋子さんが 気が付いて美佳さんの手を握っていましたよ」
「うん そうか 分かった ありがとう
しかし 僕は基本的に 全員平等だからね 勿論 秘密は秘密だよ」
「多分 涼子さんやナタリーも気が付いていますよ」
「そうか 気が付くか うーん」
「もう 心配しているのに」
「ありがとう でもね 逃げるわけじゃないけど
僕は自分から進んで話をしないし 女性が黙っていれば問題ないと思うけど」
話を聞いていたカトリアーナが
「そうそう 神山さんが言うように 想像したい人には想像させればいいし
決して自分から言わなければ 神山さんに迷惑は掛からないと思うわ」
「そうかしら でもね 心配だわ」
「うん 分かった 祐子ありがとう
明日にでも洋子と相談してみるよ それからにしよう ねっ」
「はーい わかりました」
「よし じゃ一杯食べようね」
神山は牛肉を300g追加し 堪能した
食べ終わりギフト券で会計を済ませると2階のCDショップに向かった
エスカレーターで2階に着くとショップの中はCDや楽器を探している
お客で結構こみ合っていた
祐子とカトリアーナは早速ハーブ・アルパートのCDを探すが
なかなか見当たらなかった
神山が店員に聞くと在庫をパソコンで調べ
「お客様 ハーブ・アルパートの曲でしたらイージーリスニングの
コーナーにございます
あの3番の柱の向こう側がイージーリスニングのコーナーになっています」
祐子達はコーナーで探すと何枚かありハーブ・アルパートベストを選んだ
「ねえ 神山さん このCDでいいのかしら」
神山はCDを受け取り曲名を見て
「うん 大丈夫だよ 僕が知っている曲は全部入っているし
先程しゃぶしゃぶ屋のBGMで流れていた曲もはいっているよ」
神山はCDを2枚持ってカウンターで清算すると1枚をカトリアーナに渡した
「はい カトリアーナ CDラジカセはあるでしょ」
「ええ 赤坂の寮にはあるけれど小さくて持ち運び出来るのは無いわ
買って頂いたのは嬉しいけれど、、、」
「よし小さくて何処にでも持っていけるのを買おう」
カトリアーナはCDラジカセのコーナーにいくと色々とあり迷ったが神山が
「このくらいの大きさでどう?」
「嬉しいわ 目覚まし機能やスリープも付いているしいいですね」
「よし 我が家の分も買おう 祐子も部屋で聴いたり外で聴いたり出来るでしょ」
「ありがとうございます バーベキューの時など使えますよね」
「そうそう 使えますよ」
神山はCDラジカセ2台をギフト券で会計を済ませタクシーで家に戻った
スタジオに戻ると祐子は早速CDラジカセで購入した
ハーブ・アルパートの曲を聞いた
神山もソファーで寛ぎ聞いていたが
「ねえ祐子 地下のオーディオルームで聞こうよ」
「わぁ~嬉しいわ ありがとうございます」
3人は飲み物を持ち地下のオーディオルームに移った
7月9日に引越しをしてから数えるほどしか利用していなかった
本格的な設備で聞くと同じCDなのかと疑いたくなるほど音が違った
「違うわ~ ここで聞くとCDラジカセで聞けなくなるわね」
「ええ 祐子の言う通り スピーカーが違うと本当に違うわね
素人の私にもわかるわ」
「祐子さえよかったらここで聞いてもいいよ」
「ありがとうございます でも壊したら高そうな物ばかりだし遠慮します」
「そうだよね いくら自由に使っていいと言われても困るよね」
CDを聞き終わるりスタジオに戻ると神山が
「さあ 時間はまだ早いけれど寝ようか」
「そうですね お風呂に入って寝ましょか」
神山達は2階の主賓室にある風呂に入り体の疲れを取ると
「神山さん 残念ですね 今日はごめんなさいね」
「いいよ たまには何もしないで寝るのもわるくないよ」
神山は大きなベッドで祐子やカトリアーナと一緒に眠りについた
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