2012年11月9日金曜日

Vol.853 紫陽花 -8-53



「ははは 今度の水曜日ですか」
「まあ 良くご存知ですね」
「ええ うちの社長も悩んでいましたよ ははは」
「ほんと 幾つになられても 元気でいいですね」
神山たち3人は ホテルの入り口につくと
「では 車を持ってきますから ここで待っていてください」
「へぇー 車ですか 凄いですね」

神山は駐車場に行くと蒼いBMWに乗るとゆっくりと走りだした
二人が待つところに行くと
「では 後ろに乗ってください ねえ洋子さん お願いしますね」
「わぁー BMWじゃないですか 凄いわ」
「絵美さん どうぞ先に乗って」
神山は後ろに二人を乗せると赤坂のスタジオに向かった
車を外壁の門扉のところで止めると 山脇絵美は
「へぇー ここですか 凄いところに住んでいるんですね」
「ええ しかし賃貸ですよ」
門扉が開くと玄関で二人をおろし 車をガレージに仕舞った
玄関で祐子とカトリアーナが出迎え
「いらっしゃいませ どうぞ」
「はっ はい ありがとうございます」
絵美は外人のメイドも雇っていると思い 驚き声が出なかった
「祐子 お客様をゲストルームにご案内して」
「洋子さんも 一緒でいいですか」
神山は洋子の顔を伺うと 頷いているのでOKと返事をした
祐子の先導で ゲストルームに着くと絵美は更に驚き
「まあ 大きなお部屋で 素敵ですね 映画を見ているようよ」
「そうでしょ 私もお部屋の大きさに最初は驚きましたよ」
祐子が洋子に着替えの案内をすると絵美が
「一応 準備はしたんだけど、、、」
「今夜は 屋外でバーベキューですから こちらを着てください」
「はい 分かりました ありがとう」
祐子はゲストルームから出ると主賓室の神山に
「あなた お客様って 綺麗な方ですね」
「うん 洋子と同い年かな 綺麗だろ」
「ふふふ それで今夜は 楽しいわね」
そういうと神山の大事なところをポンと叩き 下にいった
神山は着替えを済ませると 外にバーベキューセットの組み立てや
ガーデンテーブルの掃除をして準備をした
なかなか下に降りて来ないので ビールを呑んでいると
「ふふふ 神山さん 初めてですよ 殿方のトランクスって」
絵美は着替える時に トランクスを勧められたが 最初は躊躇した
しかし洋子や祐子 カトリアーナがトランクスを穿き
「ノーパンで穿くと気持ちがいいですよ 穿いて駄目だったら
ご自分で用意したのを穿けばいいわ チャレンジよ」
絵美は洋子に勧められ穿いたが ノーパンが気持ちよかった
「これって 癖になりそうね 夏はいいわね」
「そうでしょ 私も癖になりました」
二人は顔を見合わせて笑った 祐子が見かねて
「さあ 下で待っていますよ 早くしてください」

「絵美さん お似合いですよ 全然可笑しくないですよ」
「神山さんにそういって頂くと 自信がつきます ふふふ」
「じゃ 私たちは準備しますね」
洋子と祐子 カトリアーナはキャーキャー言いながらキッチンに戻り
食材の調理や飲み物を準備した
「絵美さんは 外でバーベキューって初めてですか」
「ええ 何回かありますが こうやって広いお庭でするのは初めてです」
「よかった そうしたら楽しんでくださいね」
「神山さんて 外人のメイドさんも雇われているんですか?」
「いえいえ 彼女は僕のお友達ですよ っていうかみんなの友達です」
山脇絵美は神山の話している内容が いまいち理解できず頷いていた
「はーい お待ちどうさまでした」
「うん ありがとう」
カトリアーナは神山の隣に座るとキスをして
「今ね 洋子さんにも生を食べて頂いたの 美味しいって よかったわ」
「そうか そんな美味しいんだ 祐子 カトリアーナありがとう」
「どういたしまして 良かったわ」
「そうだ絵美さん 紹介しますよ」
神山は絵美に簡単に紹介すると どこで繋がりがあるのか分からなかった
それに洋子を含め ここに居る女性はみな綺麗で美しく生き生きしていた
カトリアーナがグラスを並べると神山がビールを注ぎ
「それでは 山脇絵美さんのご訪問を祝してかんぱーい」
みんなでグラスを合わせると ビールを呑んだ





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