それから考ちゃん 出来れば午後からは 建築も交えた方がいいな」
「そうですね これから連絡しますが 何時ごろにしますか」
「うん 2時にここでいいですよ そうすれば訴求力が上がるでしょ」
「ええ 別の角度から見ても この方法がベターと説明できます」
「うん では連絡をしてくれるかな それだったら 午後からは
グラフィックの田辺君や見積もりの山下君も一緒にどうだろう 」
「そうですね 彼らはもう少ししたら来ると思いますよ
途中で連絡を入れます とりあえず渡辺に電話をします」
高橋はアルタスカイのここの現場を見ている渡辺高次課長に内容を話すと
快く引き受けてくれ 14時にGプロの部屋に来てくれる事になった
「山ちゃん OKです 楽しみにしていますと言っていました」
「うん では初めようか 最初の挨拶は抜きで 本筋から入ってね」
アレックスブースの高橋からプランの説明が始まると
さすがに慣れているのか 神山も頷く事が多く 終了した
「さあ 洋子さんどうでしたか 今の説明は」
「ええ 出資者として聞いていましたが 大変分かり易く説明され
私は 感心し このプランに出資したくなりました」
「って 事で 大丈夫のようですね 僕も自分の思いが反映されていて
凄くよく纏めてもらったと思っています 考ちゃん ありがとう」
「いえいえ 緊張しましたよ 正直」
「ははは では10分休憩しよう」
神山はそういうと冷蔵庫から缶ビールを取り出しみんなに配った
「田所さん よろしいですか」
「ええ 神山さん ちょっと席を外します」
「うん 10分したら戻ってきてね お願いします」
「はーい」
内野は洋子と二人だけで話したかったので ビルの屋上に来てもらった
「どうしたの 内野さん」
「ええ 実は 先日のゴルフの時に 篠原さんが僕の事を
応援してくれたんです それで その事で彼女のことが
好きになりまして 田所さんにそこら辺を聞いて貰いたいんです
勿論 僕の思いだけですから 彼女が嫌と言えば諦めます」
「そうなの そんなに応援してくれたんだ」
「ええ 池ポチャのときも 応援してくれたし 何か芽生えた感じです」
「ふふふ 分かったわ 駄目だった時は 潔く諦められる?」
「ええ 大丈夫です なんか自分で言うとあがってしまい
何も言えなくなると思うんですよ なのでお願いします」
「ふふふ 分かりました でも 先方にも都合があるから 時間は掛かるわ」
「はい お願いします」
内野は深々とお辞儀をして洋子にお願いをした
「さあ 次は鈴や食品だよ 幸三ちゃん お願いします」
田中幸三は今回の目玉になっている地下共有部分については
説明不足と思われるくらい 説明をしなかった
その他については 高橋と優劣付けがたい説明で終了した
「幸三ちゃん なんで地下部分を省いたの?」
「ええ ここは私が説明するより 神山さんがトータルで説明されると思い
省きました 私の説明だとどうしても鈴や食品に偏ります
しかし 経費捻出を考えるなら 神山さんに説明していただいた方が
グローバルな角度で話されますから 省きました」
神山は暫く考え 田中の言うとおりだと思った
「分かりました ありがとう 午後もそれで行きましょう
ただ 午後はミックスします いいですね そこではちゃんと
説明をしてください 考ちゃん 頼みましたよ」
「はい 了解です 僕が山ちゃんになって説明をします」
「うん そうそう それでお願いします 洋子さんどうでしたか」
「ええ 不明瞭なところを除けば 出資します OKです」
「って ことで10分休憩」
高橋がGプロの部屋に行くと田辺と山下が出勤していたので
午後から本格的なシュミレーションをするので 今回も見て欲しいと
次長室に連れてきた
神山は冷蔵庫から缶ビールを取り出し みんなに配ると
「さあ ニーナ・ニーナだけれど 楽しみだな まあゆっくり呑んでやろう」
Gプロの面々も缶ビールを呑んでいると佐藤部長が次長室にきて
「山ちゃん お疲れ様 遅れて申し訳ない」
神山は缶ビールを佐藤に渡すと
「大丈夫ですよ 順調に進んでいます 田所出資者はOKですから」
「へぇー そうですか 見れなくて残念です」
「でも 午後から本格的なシュミレーションです その時もお願いしますね」
「さあ 誠二ちゃん お願いしますね」
「参りましたね 皆さんが居るのに」
「まあ 現実はそうでしょ 緊張しないでリラックスして」
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