「ええ 勿論ですよありがとうございます」
「普段は会社の制服でいいけど僕が帰ってきたら着替えておくれ
でないと全てが契約違反になってしまうから」
「もう 神山さん 大丈夫ですよ ご安心下さい 私なにも報告しませんよ」
「こうやって居ると落ち着くし祐子を抱きしめたくなるよ」
祐子は俯いて顔を紅潮させ小さな声で
「いいですよ 抱いてください」
神山は祐子を強く抱きしめるとおでこにキスをした
暫くすると神山が目を瞑っている祐子に
「さあ ご飯を食べに行こう」
祐子は唇のキスを期待して目を瞑っていたのに当てが外れがっかりしたが
「そうですよ こうしている場合ではないですよね」
神山は2階の主賓室に戻り自分の現金をバッグに入れて1階に戻ると
スタジオから電話をしてタクシーを呼んだ
タクシーの運転手が外壁のインターフォンを鳴らすと神山と祐子は
門扉まで歩きタクシーに乗った
「どうこのブラウスとスカートは」
「ええ とても軽くて柔らかいですよ」
「そうか これからこれを制服にしようか」
「えっ でもお掃除の時汚れると勿体無いですよ」
「そうしたら洗濯をすれば良いさ 確か自宅で洗濯が出来るはずだよ」
「はい 分りました ありがとうございます」
話をしていると渋谷のシブヤ ハイアット ホテルに着いた
地下にある中華料理店に入ると早い時間なのでまだ混んでは居なかった
受付嬢に席を案内され座ると神山は生ビールを注文して
餃子や海老シュウマイなど単品のおつまみも追加した
「聞かないでここに着たけど中華はよく食べる方」
「ええ 好きですよ 栄養バランスが良くてお肌もすべすべになるし
神山さんは 好きですか」
「うん 祐子が言ったように色々な物が食べられるからね 好きだよ」
「あっ そうだごめんなさい 神山さん 電話が通じまして え~と」
自分のバッグからメモを取り出すと
「東京03のxxxx-7890です 覚えやすいですよね」
「うん ありがとう」
「それと 事務所のFAXが自動的に動いて電話番号を確認していました
お掃除をしていたら FAXが動くんですけど用紙が送られなくて
可笑しいなと思っていましたら音声が流れて電話番号を設定しましたって
流れて来たのでビックリしました」
「そうか 僕は全然分らないんだよ 人任せで ありがとう」
「それで 確認後に用紙が送られてプリントされたのを見ると
FAXの番号はまた別の番号でした」
「そうか 電話回線を2本使っているかISDNにしているか
まあ 毎月1万もしない事だから大丈夫ですよ」
神山は生ビールを呑むと祐子に
「招輿酒は呑める?」
「ええ 大丈夫ですよ 好きですよ」
神山はウエイトレスに招輿酒を注文した
単品のおつまみが来ると二人は美味しいと言って食べていると神山が
酢豚や牛肉の野菜炒めや色々と注文した
ここは一人前が少なめで種類多く頼んでも結構食べられた
食事が進み二人ともよく食べたので神山が
「祐子 最後にラーメンを食べようか」
「ええ 私 半分でお願いします」
「そうだね 僕もその位しか食べられないよ」
神山はウエイトレスを呼んでシンプルなラーメンを注文した
祐子はニコニコして神山の話を聞いていて時々あどけない仕草を見せた
神山もこのように一緒に居ると楽しく寛げ気を使わなくて済んだ
一方祐子もメイドを忘れさせる神山の魅力に引き込まれ普通の女の子に
戻る時があり修正をしても直ぐに普通の女の子に戻ってしまう
いけない事と分ってはいても戻れない自分に割り切って考える事にした
ラーメンを食べ終わると神山は現金で清算し店を出た
モテリコを訪ねると店長が神山を覚えていて丁寧な挨拶をした
神山はお出かけの時に着るワンピースを探すと箱根で由紀枝が買った
ワンピースがあり祐子に勧めると欲しいが高いので遠慮すると言うので
祐子にワンピースを試着させると 清楚なお嬢様に変身した
「祐子 僕が買うからこのまま着ていなさい」
神山がそう言って店長に似合うシューズとベルトを揃えて履き替えると
「わぁ~ 素敵よ いいの神山さん」
神山は頷くと店長にゴテンバ グランド インのカードを見せると
「神山様 何時もご利用ありがとうございます こちらは強羅と同じ
ワンピースが30%OFFで35万円 お靴が同じく30%で
.