2012年4月3日火曜日

Vol.633 ゆり -8-41



「ねえ だめよ 我慢しているの わかって ほら ねっ」
由紀枝は神山の手を取ると浴衣の中に入れて秘所を触らせた
「わかった だからもう駄目」
「由紀枝 穿かないの」
「ふふふ 洋子さんも穿いていないよ いいでしょ」
神山は呆れて自分だけでもショーツを穿こうとしたら
「今日はいいわよ 全員 ノーパンよ ねえ由紀枝さん」
由紀枝と洋子はきゃあきゃあと言いながらで笑っていた
神山がソファーに落ち着くと
「どこに行こうか 和食 ステーキ 洋食中華が選べるね」
二人とも揃って
「ステーキ」

3人は丹前を羽織ってステーキハウスに行くと受付でカードキーの
確認があり受付嬢が
「カウンターとテーブル席とどちらにされますか」
神山は二人に聞くと景色の見える窓際の席が良いと言うのでテーブルにした
「ふぁ~綺麗 神山さんほら 見て」
窓際に由紀枝が隣に洋子が座り神山は由紀枝の正面に座った
神山は外を見た後に生ビールを頼み
「出来れば 焼いてくださる牛肉を生で食べたいのですが、、、」
「ええ 構いませんよ ニンニクとしょうがをおろした
しょうゆたれで宜しいですか?」
「ええ お願いします それと特に人気のあるステーキは有りますか?」
「はい ございますが 神山様は最高級のお肉を使わせて頂きますが、、、」
「ありがとうございます それでしたら そのお肉も
一人前でお願いしますね」
「はい 畏まりました」
ウエイトレスはニコニコして厨房に戻りオーダーを入れた
生ビールと生の牛肉が運ばれると3人は乾杯をして食べた
神山が
「味が濃厚で期待出来るね」
洋子が少し控えめに由紀枝と話しながら食事が進むとステーキが出てきた
神山は最初口にしたときに少し硬いと思ったがそのまま食べた

洋子も神山同様硬いと思い食べていたが由紀枝がはっきりと
「このお肉 硬いわね ねえ神山さん そう思わない」
神山は頷くがそれ以上答えなかった
ウエイトレスが由紀枝の声を聞いてテーブルに来ると
「神山様 只今のステーキですが硬かったですか」
「ええ 味が濃厚で美味しいのですが硬かったですよ」
「少々お待ちくださいませ」
そう言い厨房に戻るとシェフが神山達のテーブルにきて
「申し訳ございません 只今ウエイトレスから聞きました所
お出ししたステーキが硬かったと伺ったのですが、、、」
「ええ 確かに硬いですね 良い最上級のお肉なのに残念です」
「ありがとうございます しかしいつもこのように焼いておりますが」
「ははは 私は色々な所で色々なお肉を頂いています
一つお聞きしますが お肉を割いてからすぐに焼いていませんか」
シェフは当然という顔で
「それはそうでしょう そのように調理していますよ」
「ははは それが間違いなんですよ」
シェフは沽券に関る事なので
「どういう事ですか 私が間違っていると言われるのですか」
「はい そうしましたら 私が言う通り焼いてください いいですね」
シェフは完全に神山を敵視していた
「まず 捌いてから塩コショウをして最低でも5分そのままにします
裏表とも人肌になったら焼いてください
焼く時間はミディアムより少し短めです いいですね」
「神山様 柔らかく出来なかった場合はどうします」
「ははは いいですよ 貴方の言う事を聞きましょう」
そう言われシェフは厨房に戻って牛肉を捌いて塩コショウをしておいた
シェフはまだかと牛肉に触るが冷たいので焼けなかった
10分ほどすると人肌になり肉が傷み始まる時焼き始めた
神山が言うようにミディアムより短い時間で焼き上げると
3人前と自分の分をお皿に乗せ神山の所に運んだ
神山は試食をすると先程より数段柔らかくジューシーだった
女性達も先程より全然美味しいと言われシェフが食べてみると驚いた
「神山様 大変失礼を申し上げました お許しください」
シェフは神山に深々と頭をさげ詫びた
「ははは 良かったですよ 美味しく出来て 頭を上げてください」
「はい ありがとうございます 勉強になりました」
シェフは再び頭を下げ厨房に帰った
神山達は新しいステーキを美味しいと食べていると





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