2012年4月21日土曜日

Vol.651 ゆり -8-41



「うん 嘘じゃないよ ただし 約束は出来ないよ いいね」
「しかし 神山さんって 英語も綺麗な発音でフランス語も
分りやすかったですよ」
「そうか ありがとう ところで 前の会社はどんな理由で辞めたの
もし答えたくなかったらあやふやでも良いよ」
祐子は下を向いて顔を赤くして
「実はこの体と顔なんです 日本人離れしていて周りから羨ましがられ
最後には男性社員からも敬遠されて居場所が無くなったんです」
「上司には相談したんでしょ」
「ええ しかし助平おやじで 色眼鏡で私をみて解決しませんでした」
神山は確かに男を引き寄せる魔力を持っていると思った
「そういうけど 僕も祐子に引くずり込まれそうだよ
持って生まれた美しさだから大切にしなさい
先程からおっぱいを触りたいとかそんな事が頭の中をぐるぐるしているよ」
「まあ でもそうやって明るいHな話なら全然いいんですが
苛めは根暗です はっきり言って気持ち悪いですよ」
「そうかそんなに大変だったんだ それで心のケアも兼ねてここに来たんだ」
「ええ そうです ですから明るい話はどんどんしてください」
祐子は笑顔に戻って話をした
「祐子 食材はどうしているの」
「ええ 会社から決まった時間に廻ってきてその車で買い物に行きます」
「大変だな」
「ええ ですから 食材費に車の経費が上乗せで請求がきますよ」
神山は少し考えて
「そうしたら 僕が祐子に車を買ってあげるよ
そうすれば自由な時間に美味しいくて新鮮な食材を買えるでしょ」
「ええ でも、、、」
「うん なにか起きたら僕がきちんと説明するよ
それに車があると便利でしょ 時間を作って自分の時間を楽しみなさい」
「わぁ~嬉しいわ ありがとうございます」
「うん 車の名義も祐子にすればいいし 早速明日午前中にいこう」
「わぁ~ 凄いわ 夢見たい ありがとうございます」
「それと 明日 スタジオにソファーとガラステーブルそれから
ダイニングテーブルと椅子が来るよ
ここも良いけどスタジオの広々としたところで食べたり休んだり
そう思って今日買ってきた だから着いたらあとで教えるので
そこに置いて貰うように指示をしてね」
「はい 分りました」
神山は時計を見ると23時を差していたので
「では そろそろ寝るとするか」
「神山さま 明日の起床お時間は何時でしょうか」
「う~ん 8時でいいよ 祐子も初めてだからゆっくりしなさい」
神山が立ち上がると祐子も立ち上がって片付けを 
始めたので神山も手伝おうとすると
「あの~ 契約違反ですよ」
「いいよ 出来る時は」
そういって二人で後片付けを終ると祐子はニコニコして神山のほほに
軽くキスをして顔を真っ赤にした
神山は2階の主賓室に行くと祐子も付いて来て神山が
「うん どうした」
祐子は顔を真っ赤にさせて
「あの~ 下着を洗濯しますから」
「うん でもね大丈夫ですよ 何枚も有るし纏めて洗ってくれれば
だって毎日じゃ大変だよ 祐子だけじゃなくて 水道代 電気代
だから 今日は気にしないでいいよ どこかに入れるなら入れておくよ」
「ええ そうしたら私の部屋に洗濯機がありますから、、、
でも 明日取りに伺います」
「うん ありがとう 祐子の食事はどうなの 僕より早く食べるの」
「ええ 基本はそうなっています」
「うん 朝は一緒に食べようよ その方が美味しいし いいでしょ」
「、、、でも、、、契約違反に、、、」
「いいよ 祐子が言わなければいいし 例え分ったとしても僕が
きちんと責任を取るし祐子を守ってあげるよ」
「わぁ~嬉しいわ お願いします」

祐子は笑顔に戻ってニコニコして下に降りて自分の部屋に戻った
神山は部屋の照明を色々と弄ってみると面白い照明を発見した
ブラックライトで体や白い色が青白く映り発光体が含まれる物は
更に青白く光るというライトがこの部屋にあった
神山はゲストルームを調べると設備は主賓室とまったく同じだった 
リビングルームに入るときに間違えてBOXに自分の親指を宛がうと
暫くして祐子がパジャマ姿で現れ
「神山さま どうされました 大丈夫ですか?」
「ごめんごめん 間違いです ほんとごめんなさいね
今ね 主賓室で凄い事を発見したから他の部屋がどうなっているか
見ていたんだよ ごめん」
「あ~ 驚きました 良かったです それで 凄い事ってなんですか」
神山はゲストルームに入り照明を消すと祐子は
「きゃあ~ いや~ 助平 なに考えているんですか」
神山はブラックライトを点けると祐子のパジャマが青白く輝いた
「わぁ~ 素敵 これって ブラックライトですよね」
「うん しかし 良く出来た部屋だね 驚いたよ」
「神山さま ごめんなさい」
「いいよ 先に言わなかった僕がいけなかったんだ ははは
でもこうしてみると 祐子のおっぱいがパジャマで苦しそうに見えるね」
祐子は両手で乳房を隠したが恥かしいのか俯いてしまった
神山は優しく抱いてあげて
「ごめんね でも魅力的だよ」
神山はおでこにキスをするとブラックライトを消し普通の照明を点けた
祐子は顔を紅潮させていて
「神山さん ありがとうございます こんなに優しくしてくれた人は
神山さんが初めてです ありがとうございます」
祐子も神山にぴったりと体を付けると神山の下半身の変化に気が付き
腰を引いて
「神山さん 下半身に変化が起きていますよ」
「それはそうさ 美しくて魅力的なら普通でしょ 僕は正直だよ」
祐子は言われ頷くと神山ときつく抱き合った
暫くすると神山が
「さあ 寝ているところを起こしてごめんね 戻っていい夢をみなさい」
祐子は寂しそうにしながら
「はい 分りました お休みなさい」
「うん ゆっくり寝てね お休み」
神山は再び祐子のおでこにキスをして部屋を出て主賓室に戻った
部屋に戻ると外にある風呂に入った
ガラスを開けると外の空気が入ってきて気持ちが良かった
神山は髪の毛を洗いたかったがシャンプーが無く 部屋の浴室に行くと
シャンプーがあり再び外の風呂で髪の毛を洗った
ジャグジーが付いていたのでボディーソープを少し垂らすと勢い良く
泡が出来て気持ちよかった
ジャグジーのマッサージが終るとシャワーで流し部屋に戻り
タバコを吹かしているとワインを呑みたくなった
キッチンへ行ってワインを見つけると グラスを持って部屋に戻った
一人で呑むワインは久しぶりでただ味をじっくりと楽しんだ
神山はベッドに入ると気持ちよく直ぐに寝てしまった






.