2012年1月7日土曜日

Vol.546 ゆり -3-36



会員になれるのは最低1社以上の社長或いは最低3社以上の役員 
いずれの場合も資本金合計が設定されていますよ 
山ちゃんの場合なら我社の資本金だけでクリアーでしょう」
「分りましたがそこの会社は何が目的なのですか」
「ええ まず全国の宿泊施設を我々がアピールをして顧客の増大を図る
そこですね ですから営利目的の会社ではありませんね 
私も入会する時に色々と調べました 大丈夫ですよ ご安心下さい」
「分りました ありがとうございます それと 年会費は幾らですか」
「ええ 10万円です」
「あと その会社名は」
「ええ トラベラーズジャパン株式会社です」
「はい 分りました お願いします」
「では近日中に入会申し込み書を送るように手配します
それから戸籍謄本が必要です あと住民票も必要ですね
それと各会社の社判が押してある人事命課と給与明細ですね
これらが必要となります ですからアレックスジャパンや東都などは
人事命課を貰っておいてください 給与明細はなるべく直近の1ヶ月分の
コピーで構いません 出来ればクレジットカードを作ってそのコピーも 
必要ですね」
「私は AEXを持っているのですが大丈夫ですか」
「えっ AEXなら無条件ですよ 役員の会社名と役職だけ記入でOKです
給与明細や人事命課など不要です ちなみに紛失保証金は幾らですか」
「ええ 500万円ですよ」
「最高額ですね 大丈夫です しかし山ちゃん 大したものです
その額ならもう文句なしです 手続きも早いですよ」
「ありがとうございます ではお願いします」
「はい 早速手配しますね」
神山は電話を切ると考えた
例えば一泊で5万円二人で10万円 そうすると300回の利用
年に30回利用で10年で元が取れる
でも呑みのもを計算するともっと早く回収できる訳で
まあ持っていても損はしないと考えた
テニスやプールワインや特別料理も無料ならお金が不足している時も
充分楽しめるマジックカードだと思った
神山は部屋を見渡して出てホテルの地下駐車場へ行った
丁度14時30分を差していた

フェアレディーZの運転席に座るとゆっくり発信させた
銀座の首都高入り口から東名高速に入った
今日は洋子が居ないので鼻歌は出なかったが気分は最高だった
どんどんとスピードを上げると270Kmまで出て運転がより安定した
神山は熱海に約束の10分前に着いて何時ものホテルで
貴婦人を預かってもらう事にした
亜矢子との待ち合わせの構内カフェに行くと亜矢子が笑顔で迎えてくれた
「やあ 早いね」
「うん 手続きが早く終ったの 嬉しいわ」
「亜矢子 今日は赤いショーツかい?」
「ええ そうよ なんで?」
「うん 少しお金が必要になった 宝くじにいこうよ」
「え~ そんな こないだ買わないって言っていたでしょ」
「うん 詳しい事はあとで話すよ いこう」
「分りましたよ あなたが言うのだから」
二人は何時もの宝くじ売場にいて最初はスクラッチを選ぶと
3枚選んでどれもが5万円以上だった
「今日は 二人のサイズを交互に会わせようか」
「また言うの バストとヒップが少し太ったのに もう」
神山は亜矢子のサイズを聞いてメモを取った
「そうすると 2が付く組と 94 僕が78 亜矢子のヒップが92か
02組の147892の連番と 今日が13日だから13組の
107と53と90か そうすると 13組の175390の連番が
あればOKだね」
神山はおばさんに言って調べてもらうと両方あったので連番で10枚ずつ
購入した おばさんが
「この宝くじの抽選は明日で 渡したのは残り物だよ いい事あるよ」

神山はお礼を言い 自動販売機で伊豆高原までの乗車券を買った
電車の発車時刻を調べると時間があったので近くの酒屋で
高級なウイスキーとミネラルウォーターそして解け難いアイスと
つまみも買った
神山はアイスをプチプチに包んでもらって更に解けにくくした
「ほんと貴方って よく考えるわね」 
亜矢子は誉めているけど驚いていた
熱海駅の改札を入りすぐの階段を上がると伊豆急のホームだ
入線がもうすぐで乗車する人が並んでいた





.