「は~い ありがとうございます」
神山は携帯電話を切ると 又当ったかと思ったが
現金は幾ら有っても腐らないから大歓迎だった
時計を見ると17時になっていた 3時間も寝たことになる
神山は頭が冴えていたので御殿場アウトレット各ブースのスケッチを
集中して書き上げていった
そろそろ18時になるのであす泊まるところをへ電話をすると
伊豆高原 赤沢ホテルが空いていたので予約をした
フロントで神山と名乗るとチケット番号を聞かないで
「神山様 お待ちしております」
「レンタカーはそこで予約できるの」
「はい 前日の20時まで受付しております 翌日は朝9時からの
ご利用となります」
「分りました ありがとうございます」
神山は自分の車で行くかレンタカーにするかそれともタクシーにするか
迷ったが 一番メリットがあるのはレンタカーだった
明日はゆっくり来てお中元の現場をみてそれから出かけようと思った
神山はスケッチを纏めて部屋を確認して出た
タクシーで上原のマンションまで行って部屋に入ると明日の仕度をした
浴室の洗濯物をたたんで赤いショーツも明日穿けるようにベッドに置き
由貴が明日休みなのでどこかに泊まってもいい様に着替えた
神山は部屋なかを見渡し出ると玄関の扉にお届けものありと
管理人室からのメモが挟まっていた
神山は1階の管理人室でワインを受け取り担いで部屋に運んだ
全てを冷蔵庫に入れて部屋を出た
雨は殆ど止んでいたので傘を部屋に戻してマンションを出た
タクシーを拾い渋谷のシブヤ ハイアット ホテルへ向った
最上階のラウンジには19時前についたが結構お客さんが入っていた
暫く待っていると由貴が入ってきてきょろきょろしているので
立ち上がって場所を教えた
「ふぁ~ 早いですね こんばんわ神山さん」
「うん こんばんわ 今来たとこだよ さあ 今夜は何を食べるかな」
「ええ 地下にイタリア料理が有ったでしょ そこでゆっくりしたいな」
「うん わかった」
二人はカウンターで訳を言いエレベーターで地下に行った
エレベーターには誰も乗っていなかったので由貴が神山にキスをした
「おいおい 大きくなるよ こら」
「ふふふ みんなに見せれば 驚くわよきっと」
「また 駄目だ 第三者には」
ふざけていると地下に着いてエレベーターを降りると昨夜は
気が付かなかったがロレックスの日本代理店があった
由貴が見たいと言うので入ってみると色々と探していて
「有ったわ やはりこう言うところじゃないと扱っていないんだ」
神山が見てみると成る程 由貴が好きそうなシンプルなデザインだった
プチダイアが付いていて450万円した
「これを探していたの?」
「ええ デパートでも売っていないんですよ 結構探しましたよ青山に
ロレックスがあるんですけどなかなか入ってこないって言っていました」
「そうか 僕のも青山で聞いたら取りよせって言われたよ ほらこれ」
由貴は驚いて
「これは本当に生産が少ないんです 凄いですね
これ欲しいけど 今 現金を持っていないしな、、、」
神山は450万円を出して
「これを使いなさい」
「えっ 貸してくれるんですか 良いんですか」
「うん いいよ だって希少価値が高いんだろ」
「ええ 日本でも少ないですよこれは」
「そうしたら 買いなさい それで僕には200万円返してくれれば良いよ」
「そんな 全額返しますよ でないと買えませんよ」
「わかった 兎に角 買おう」
神山は店員に言って由貴が選んだ時計を出してもらい現金を渡した
店員はお札を3回数えて確かに有ると時計を包もうとしたので
「今から使うから 今使っている時計をこの箱に入れてください」
店員はベルトの調整をして由貴の腕にはめると
「ふぁ~素敵 良かったわここに来て」
「ええ 久しぶりに入荷しました 良かったですね」
神山が自分の時計を店員に見せると
「この時計は年に数個の単位でしか入ってこない希少価値の高い物です
凄いですね よく手に入れられましたね」
神山は自慢したくないのであいまいな返事をした
二人はロレックスを出てイタリア料理店に入った
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