起こす事は並大抵ではなく覚悟を決めた
「山ちゃん そうするとこの計画が駄目に成ると 僕らは首?」
「うん 孝ちゃんだけじゃなく僕ら二人も首さ」
「ふぁ~ 大変だ」
「そう社運が孝ちゃんに掛かっているよ これを乗り越えられると
内藤社長も考えていらっしゃいますよ
もっと 進めれば今日のアレックス氏との話しでは資金は全額
先方持ちまで約束を取り付けた うちは能力を提供すると
だから その能力が評価されなければ おしゃかさ」
「そこまで詰まった話をしたの すごいね そうするとやるだけだ」
「そう もうサイコロは転がっていますよ」
2人は話しに夢中になって箸があまり進んでいなかったので洋子が
「早く頂かないと美味しくなくなりますよ」
そう言われ高橋と神山は呑んだり食べたりした
3人が食べ終る頃にニーナ・ニーナの面々が入ってきた
祥子が神山が居る事に気がつき
「こんばんわ 神山さん」
「やあ こんばんわ」
「昨日はご馳走様でした」
「なにか売れていると聞いてますが」
「ええ 相変わらず 売れていますよ そのうちパリから取り寄せです」
「いいことじゃないですか」
「ありがとうございます がんばりますわ」
「それから 御殿場アウトレットの件ですが 僕が全面的に管理する事に
今日決定しました」
祥子は驚きと安心と複雑な気持ちで
「よろしくお願いします」
「正式には筒井さんにお伝えします」
「はい 分りました」
「では」
神山は又 3人で話をしながら食べた
ニーナ・ニーナの面々もみな元気があっておしゃべりを楽しんでいた
神山達は食べ終ると高橋が清算して寿司屋をでた
「孝ちゃん ごちそうさま こちらが払わなければいけないのに」
「いえ 全然 それとこれ昨日のお釣りです」
「うん そうしたら次回に取っておいて」
「はい 了解です 4万ほど残っています では電車で帰ります」
「うん ご苦労様」
3人は上原の駅で別れて時計を見ると21時30分になっていた
神山は亜矢子に電話を入れてみるとつながり
「どうしたの こんなに早い時間 昨夜は待っていたのに」
「ごめんなさい 実は疲れて寝てしまった ごめん ところで
明日は午後で上がりでしょ」
「ええ」
「泊まりは大丈夫ですか?」
「へぇ~ いいの 私は大丈夫よ」
「分りました そうしたら何時に熱海OK」
「やはり 3時ころがいいわ」
「分りました 15時熱海 お願いします」
「ふぁ~ 逢えるのね 嬉しいわ」
神山は電話を切ると洋子に
「さあ 今日は早く帰って寝るとするか 今日は色々とありがとう
明日だけど本当は休みにしたいけど 10時ころ出てください
それで泊まりだ いいね 2日の準備とかは明日仕度してね」
「は~い 分りました 嬉しいわ 貴方と一緒だったら」
「一応部屋を14時に出る予定で居るからそのつもりで応対してね」
「は~い 分りました 何処ですか行くのは?」
「うん 伊豆だよ」
「わぁ~美味しいお魚を食べられるわ~」
「では 明日」
神山と洋子は駅前で別れ神山は歩いて上原のマンションまで帰った
洋子と亜矢子を早く引き合わせ こちらが動きやすくしたほうが
いいと思って取った行動だった
部屋に戻るとまずシャワーを浴びてさっぱりさせると
神山は冷蔵庫からビールを出して今日一日を振り返った
(しかし 大丈夫なのかな 御殿場がこけると不味いなこれは)
FAXを見ると何枚か来ていてそのなかにアレックスジャパンの
アレックスJrから日本語で送られてきていた要約すると
【今後の指示を仰ぎたい 至急連絡が欲しい】
もう一枚は内藤社長からで
【アレックスジャパンのアレックスJrから電話番号を聞かれたので
FAX番号を知らせました 電話番号は後日教えてあげてください】
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