「どうだい あの車」
「ええ ありがとうございます 先日も東名を走りましたが
絶好調ですね 150を出してもぜんぜんぶれないし
気持ちよく飛ばせました」
「そうか 150も出すのか そうだよな あの時も一緒に乗っていた
連中 怖くなって 酒が冷めたと言っていたな わしも冷めたが」
大笑いした
「そうそう あの時は確かターボがよく効いて楽しかったですね
確か180位だったと思いますがね」
「そうだ 今でも思い出すが ベンツと競争したんだよな うん
思い出した それで勝ったんだもんな」
「ええ ベンツの時は針が振り切れていましたね 230は
出ていたでしょうね」
「あの時は本当に怖かった あっという間に目の前にある景色が
後ろだもんな 思ったよ 金輪際山ちゃんの運転する車には乗らないって
命が幾つあっても足りないもんな」
「大丈夫ですよ ご安心下さい 今は安全運転ですよ」
「いやいや その手には乗らないよ 怖いからな」
みんな大笑いだった
「ところで 西野理事 ホンダや日産 トヨタなど車メーカなんですが
偉い人をご存知ですか」
「う~ん トップは無理だな なにか 御殿場アウトレットか」
「ええ アレックスジャパンブースで車を狙おうとちょっと
考えているんです アレックス氏はF-1を持って来てくれると
言ってくれました」
「なに F-1を 飾って効果は覿面だな フジスピードがあるし
う~ん 少し時間をくれ」
「はい ありがとうございます 期待して良いですか プランに入れますが」
「なんだそこまで考えているか」
「ええ 時間ないですよ」
「うん 入れて良いぞ」
「おお 西野君がおたおたしたのは久しぶりだな 山ちゃん西野君に
任せれば大丈夫だよ ここまで言って出来ませんは絶対にないから」
「はい ありがとうございます 社長 教えて頂きたいのですが
御殿場アウトレットは静岡県の肝いりで行われていますよね
で国土開発課が担当している所までは分るんですが
実際の開発者は何方なんでしょうか と言うのもその方の意見を聞きながら
静岡県を味方につければ仕事がやり易くなると思っています」
「わかった 調べておく しかし県を味方につけるとは考えられないな
なみ外れた考えだけど 出来ない事はないよな
アレックスグループの件もあるし 山ちゃんと夢を話しても
現実にするから凄いな わかった 少し時間をくれ」
「ありがとうございます 非常に助かります 忘れていましたが
2日の件ありがとうございます
それでアレックス氏も飛び入り参加をして頂けます」
「えっ アレックス氏が 山ちゃんの、、、ほんとかね」
「ええ 先ほど決まりました 私の招待客です」
「あのアレックスグループのアレックス氏が、、、」
「ええ ねえ洋子さん」
「はい 私も耳を疑いましたが来られます」
「はあ それで内藤社長はご存知だよね」
「ええ そうすると内緒にしたかったんですね では内緒で」
「うん しかしアレックス氏がね 不思議なんだ
なんで アレックスジャパンを山ちゃんに任せるかってところが
幾ら考えてもわからん 内藤社長もそこまで言われなかったし」
神山は次長室でゆっくりしたかったので
「社長 西野理事 ありがとうございます 次がありますので失礼します」
「おお そうかごめんごめん そうだなこんな時間だ 悪かった」
神山と洋子は二人にお辞儀をして次長室に戻った
部屋に入ると神山と洋子は普段の仕事着に着替えた
時計を見てみると16時30分を指していた
神山はアルタの佐藤泰治部長に電話をして昼間のお礼を言ったあと
内藤社長に伝えた人選を次長室で行うので佐藤泰治部長と
高橋課長に来て貰いたい事を伝えると17時にくる事を約束した
神山は洋子にアルタの2人がくる事を伝え少し横になった
「悪いけど20分位横になる 起こしてね」
「は~い 分りました 私は飲み物とか用意しましょうか」
「うん 適当に地下でお願い その後はどこかに行くかもしれないし」
「は~い 分りました」
そう言って洋子は出かけ神山は横になった
ぐったりしている体を誰かが起こしていると感じ目がさめた
「あなた 時間です 起きてください」
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