「素敵だったわ ここでお会いできて幸せよ」
アレックス氏の夫人が言った
洋子と夫人がアレックス氏と神山が抱き合って再会を祝った
内藤社長も訳が分らなくて どう進めるか神山に任せた
アレックス夫妻の挨拶を終ると 今度はJrとボーンの
アレックスジャパンとの挨拶になった
Jrは
「もう 投げないでくれ 柔道が素晴らしいスポーツと分った」
「うん もう投げない しかし御殿場アウトレットが順調に
進まなかった時は投げる」
「もう いやだ 神山の強さは充分分っている」
「わかった そうしたら私をアレックスジャパンの最高顧問にしなさい
私は部下を一回も投げた事が無い どうする?」
「私より 権限があるのか」
「当然だ 貴方の努力が足りないから日本のマーケットでは
どんどんと下降線を描いている これでもいいのか
私は御殿場アウトレットを基盤にして業績を良くする
これでも分らないか」
神山は洋子に作ってもらった資料を見せ悪い所を説明し
最善策を分りやすく説明した
「少し待ってくれ 父親と相談する」
アレックスJrはアレックス氏と相談したが父親は
「おまえは 神山さんに負けたんだ 今の話を聞いていても
きちんと整理され分りやすかった
短時間でこれだけ業績分析を行ったのは珍しい
私は彼が社長でもいいと思っている
彼は絶対に会社を再建してくれる 彼の言う通りにしなさい」
アレックスJrが神山に
「お願いします 再建してください」
「わかった 会社の対外部についてはアレックスJrでいいが
決定権は全てこの私にある それでいいな」
「任せる」
神山は洋子に今のことを全て書いて大至急契約書を作ることを指示した
洋子は事の成り行きを全てメモを取っていたので直ぐに文章に出来た
原案ができるとJrに見せ 頷くとアレックス氏に
チェックしてもらったが
「神山さん 貴方だったら社長でもいい 迎えたい 考えてくれ
ここにかかれた事にはOKだ 頼んだよ」
神山は頷き 内藤社長にタイプ室を教えてもらって洋子が
契約書をタイプした 待っている間にアレックス氏と雑談した
「いつまで日本にいますか」
「うん 3日くらいはいてゆっくり骨休めをする」
「この間 踊りすぎたんではないか」
「いや 良かった 洋子のお尻は最高だ」
それを聞いていた夫人から
「また そんな事ばかり言っているわ」
3人は大笑いした Jrとボーンはしょぼくれて元気が無かった
洋子がタイプした契約書を2通持ってきた
要約すると アレックスジャパンの最高責任者は神山龍巳であること
人事権を含む全ての権限があること アレックスジャパンの
全てのメディア対策制作権限はアルタが行うこれは御殿場アウトレット
だけでなくアレックスジャパンの商圏全てにこの権限が最優先される
以上 この契約は1998、4、30から効力を持つ
この契約に違反した場合は 神山 龍巳の人事権が発令される
アレックスジャパン アレックス氏 神山 内藤社長 のサインが
出来る様に下をあけてあった
神山はまずアレックス氏に見せOK JrもOK 内藤社長もOK
全員が サインする前に神山がアルタの会議室で
この契約書を交わしたと自筆で追記した
まずアレックスジャパンの両名 アレックス氏 内藤社長 神山と
サインをして 立会人として洋子の名前もサインさせた
神山は2通のコピーを洋子にお願いし またアレックス氏と話をした
御殿場アウトレットの概要を話すと喜んで協力すると言った
「そうしたら その広場にF-1を飾っても良いね」
「そうですね その下のレベルでイベントを考えていきましょう」
「うん 来年が楽しみだ」
「我社も頑張って業績はいい しかし利益はけた違いなので
資金は全て出してほしい わたし達は能力を提供する」
「構わない 神山さんに全面的に資金協力する」
「契約書は作るか」
「そんなもんいらない 日本は任せた 神山さんとアルタさんに」
話が終ると洋子が原文をアレックスJr 神山 コピーを
アレックス氏 内藤社長に渡し封筒を一緒に渡した
そろそろ時間だから帰ろうとするアレックス氏に
.