「私の就任パーティーが2日12時にホテルオートモで行うが
参加されますか?」
「うん 宿泊しているから顔を出すよ」
「1分のスピーチをお願いできますか?」
「おう たった1分か するよ」
アレックス氏はウインクして
「夜 踊っているから寝ているかも分らない 起こしてくれ
部屋の番号は 2011号室だ 頼んだよ」
「ええ ホテルの人間がお迎えに伺います」
「うん 楽しみにしている では失礼するよ」
神山とアレックス氏は抱き合って別れ 夫人も洋子と抱き合って
別れる時に
「早く一緒になりなさい いい男よ」
「ありがとうございます 頑張るわ」
夫人がウインクして別れた
アレックスJrも
「ボス 頑張るから もう投げないでほしい」
笑顔で握手した ボーンも
「ボスには従うから投げないでくれ」
こちらも笑顔で握手して別れた
神山と内藤社長 洋子も1階の玄関まで見送った
アレックスグループが見えなくなると内藤社長は
「山ちゃん どうなってんの 信じられないよ アレックスジャパンが
アルタの傘下って」
「ええ 企業買収だと色々面倒な事がありますが
このように入っていって実績を作ってから株主総会で承認
そのあとで良いでしょう企業合併は」
「しかし 期待していた以上 いやまったく想像をしていなかった」
内藤社長は受付嬢の小谷に
「課長以上 大至急会議室集合 大至急だ頼む 駆け足で来るように」
「はい 各部署に伝えます 10分位掛かります」
「うん 頼んだよ」
内藤社長はようやく神山がスーツを着ていることに気がついた
「山ちゃん このスーツ 最高ですね どこですか」
「ええ ニーナ・ニーナのスーツです」
「えっ 紳士物は扱っていないでしょ」
「ええ 以前ニーナ・ニーナのファッションショーでモデルが着る為に
作られた特注品です 世界に3着しかなく先日 筒井さんから
プレゼントされた物です」
「う~ん 見れば見るほどいいスーツだ 洋子さんと同じ生地だから
二人で歩いていても違和感がないよ よかったね」
玄関の脇で二人が話していると小谷が内藤に
「今 会議室に全員が揃ったと連絡が入りました」
「わかった 山ちゃん 田所さん 行きましょう」
会議室では内藤社長はなにを発表するのかざわざわしていた
内藤社長が入り その後に神山と洋子が入ってきた 内藤社長が
今日の人事命課の件で2人を紹介して
アレックスジャパンの広告全てをアルタが行う事など
契約書のコピーを見せ説明した
終ると拍手が起こったがざわめきも起こった 内藤社長が
「山ちゃんはこの会社でも 私の次に位置してください
特命は追って発令します」
「ありがとうございます しかしそんな」
「好きなようにしてください お願いします」
「はい 分りました ありがとうございます 田所さんも一緒に
特命をお願いします」
「はい 承知していますよ ではちょっと私の部屋まで来て下さい」
神山と洋子は内藤社長の部屋に行くと
「山ちゃん 改めておめでとうございます 初日から大活躍で
嬉しく思っています これは少ないですが今後の資金に当ててください」
「そんな 何時もお世話になっているのに」
「今までは今まで ねっ」
「ありがとうございます」
神山と洋子はお辞儀をして包みを受け取った
「それからこれは株の証券です 名義変更は済んでます
我社の社員ですから株主になってください 気持ちです」
白い封筒を二人に手渡しした
神山と洋子はお辞儀をして頂いた
「さあ これで儀式はお終いです」
「ありがとうございます では役員の方に挨拶を済ませ次長室に行きます」
内藤社長は頷き 役員室を案内した
佐藤部長を始め役員からも封筒を貰った
役員達への挨拶を終ると内藤社長に2日の件のお礼を言い
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