2011年9月9日金曜日

Vol.426 薔薇 -4-29



山ちゃん+43 田所さん+31 高橋-5 内野-69 になりました
だから これを納めてください」
高橋は7万4千円をだして神山と洋子に渡した 神山が
「僕は いいよ こんなに」
「ええ 私もいいわ」
高橋が
「ありがたい言葉ですが 賭けは賭けですから」
内野誠二も
「次回は頂けるようがんばります なんで受け取ってください」
「分ったわ 洋子さん頂こう 次回に貯金をしよう」
「はい 分りました 次も池があるところがいいな~」
皆で笑った 高橋が
「ニーナ・ニーナさん 売上が良くて嬉しい悲鳴ですって」
「へぇ~ それはよかったね しかしアンテナの機能は大丈夫ですか?」
「ええ 筋が見えてきたと言っていましたよ」
「それは良かったね あとデーターだね どう生かすか」 
「ええ そこも ほら山ちゃんが注意して泣いた女の子 少し生意気な」
「うん 浜野君だね」
「そう その子が一生懸命に仕事をしているみたいですよ」
「じゃあ お灸が効いた訳だ」
「そうですね もう直ぐ来ますよ 彼女達」
「うん 来たら良い知らせが教えてあげよう」 
その時タイミングよくニーナ・ニーナの面々が来た
祥子たちが
「こんばんわ」
仕事が上手く行っているのか祥子はニコニコしていた
神山は
「久保さん達 みんなが頑張っているからいい事教えてあげるよ」
「なんですか いい事って」
「うん 副社長の筒井さんが今週中には退院です」
面々は 手を握ったり隣りの子と話したりで大騒ぎになった 神山が
「そこで ここは僕たちからご馳走するから一杯食べてください」
またまたニーナ・ニーナの女の子達ははしゃぎ大騒ぎになった
洋子は神山の決断に頷いて 小声で
「さすがね やっぱり私の おちんちんね」
「なんだって 聞こえないよ」
「いいの」
神山の大事な所をポンと叩いた
ニーナ・ニーナと神山たちの間にあった衝立が取り除かれ
8人掛けの大きなテーブルになって盛り上がった 神山は高橋に
「今日は 持つよ」
「駄目ですよ 怒られます」
「明日から孝ちゃんの上司だよ そうだ 24時を廻ればいい訳だ」
「山ちゃん ほんと こっちで持つよ 怒られるんだ」 
洋子が
「いいの 神山が持つと言った時は大丈夫です 安心してください」
高橋と内野は洋子の変身振りに驚いき
「田所さん 完全に秘書ですね 分りました ご馳走になります」
「そう 最初から素直にねぇ」
「そうか 明日から 山ちゃんって 呼べないんだ なあ内野」
「ええ なんか寂しいですね」
「おいおい そんなのは関係ないよ 山ちゃんでいいよ
肩書きは外で勝負する時だけさ 普段は山ちゃんだよ」
「しかし 周りがね どうでしょう 先輩」
「大丈夫さ 内藤社長が山ちゃんと呼べばいい訳だ 大丈夫だよ」
8人はみんなと話してビールや日本酒がどんどんと運ばれた
神山はようやく一枚岩になったニーナ・ニーナを観て安心した
みんなが神山にお酌をして断らないで呑んでいると疲れが出てきて
神山が皆に
「今日は ありがとう 君たちを見て安心した
久保さん 浜野君 これからも頑張ってね
僕も御殿場アウトレットに付いては頑張るから
明日は 酔っ払った格好だとスーツが泣くのでここいらで
失礼します あとゆっくりしていってください」
神山は財布から10万円をだし高橋に
「悪いけどここ 最後まで付き合って貰えないかな これでお願いします」
「はい 常務 畏まりました」
又 みんなで笑った 洋子も
「すみませんが 私も失礼します 明日の準備でごめんなさいね」
神山は少しよろけたが みんなに手を振って別れた
洋子も直ぐにでて神山にお辞儀をして
「お疲れ様でした 明日早めに行きます」
「うん 頼んだよ では」
「お休みなさい」
「うん」
二人が別れた時に祥子が出てきて神山を追い駆け
「ありがとうございます 本当にありがとうございます」
祥子も深々とお辞儀をしてお礼を言った 終ると洋子を追い駆け
やはり 同じことを伝えた 洋子もお辞儀をしていた
祥子は神山のところに戻ってくると
「今夜は早く寝てください お休みなさい ご馳走様でした」
「うん では」
神山はまだ車を待っている洋子に大きな声で
「気を付けてね 明日は頼んだよ」
洋子も大きな声で
「分りました 寝坊をしないようにお願いします」
手を振って神山は上原のマンションに戻った
部屋に入ると簡単にシャワーを浴び
裸のままビールを持ちテラスでタバコを吹かしながら呑んだ
ほろ酔いで温かくなっている体に冷たい風が気持ち良かった
神山は明日対決するアレックス氏の事をシュミレーションしていた
だんだんと体が冷えて来たので ベッドに横になった
疲れが体中を駆けめぐりすぐに寝てしまった 






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