2011年8月28日日曜日

Vol.414 薔薇 -4-29



決定的な貴方の弱みって自分で分る?」
「う~ん わからないな」
「あんたの弱みは 辛い過去を持った女性で影を持っている女性ね」
「なんで分る?」
「だって 私でしょ 洋子さんでしょ 同じじゃない 境遇が」
神山は気がつかなかったが 言われて納得した 由香里もそうだった
「ねっ 分った だからあの若女将のように影がない人には
興味が湧かないのよ」 
「なるほど そうか」
失礼しますと言って襖が開けられ
「失礼します 日本酒をお持ち致しました」
そう言い神山のお猪口に酒を注ぎ亜矢子にも注ぎ終わると
挨拶をして出て行った
「ねっ 分るでしょ 自分でも あの人は三拍子揃った
いい女性よ 多分人気者だと思うわ だけど影がないから
貴方は興味が湧かないのよ」
「うん まあ自分がわかったからじゃあ変えなさいって言われてもね」
「そうね 洋子さんと話している時も同じ雰囲気を持っていたから
ああやってお話が出来たんじゃないかしら」
「ふ~ん そうなんだ ぜんぜん分りません」
「そうね 貴方はそれでいいわ でないとただの助平おやじよ」
「そうか すけべね だれでも持っているけど僕の場合は
ネガティブじゃなくポジティブに考えているから救われるのかな」
「そうだと思うわ それと貴方の実績でしょ それが女にとって
すごく大きな要因になるわ だって若い子はそれは元気で楽しいけど
世の中の色々な仕組みがわかっていないし 例え何かしようとしても
動かせないでしょ そこが違うわね 貴方は凄いもの だから
洋子さんだって付いてくると思うわ 女って実力があるだけじゃ
付いていかないもん 秘めた力と 元気ね」
「なんか 今夜は亜矢子の講演会になったね」
「そんな あなたが知らない事教えているんでしょ もう 知らない」
「ごめんなさい そう言うつもりじゃないんだ」
「女わね 実力 優しさ 元気勿論おちんちんも含めて だけど
おちんちんが元気ないとその人自体元気無いわよ それと思いやり
最後にお金 良く若いカップルで お金が無くても幸せですって
よく聞くけど それはその時のベールで覆われていて見えないのよ
幾つになっても見えなければ その人なりの幸せでしょうが
女としてどうかってなると疑問符が付くと思うわ 違う?」
「そうだね う~ん そうすると僕には何が足りない?」
亜矢子は笑って
「あなたは 有り余っているわ だからみんな付いて来るでしょ
それに優しさと思いやりがあるから男の人にも好かれているわよ」
「そう言われれば 後輩からはよく言われるな
実は今朝 部屋が変わるんで自分の荷物を整理していたら
後輩が 僕がいる時しないで下さいって 辛いですからって言われた」
「そうでしょ だから貴方は変な事考えないでこのまま進むしか
ないわね もっといい男になってみようとか そんな上辺を
考え出したら お終いよ ただの助平おやじよ わかった」
「わかった 元気がなくなった」
神山は立ち上がり ちじみ上がったおちんちんを亜矢子に見せた
「もう 食べているのに ば~か 汚いわよ 小さいのなんて」
神山は自分でしごいて大きくすると
「これでもだめか」
亜矢子は我慢できずふきだしてしまった
「わかったからしまって お願いします でないと食べられなくなるわ」
神山は座って 
「しかし 洋子さんは気付いているんだろうか」
「当たり前でしょ だからあなたは洋子さんといる時は
彼女を大切にして守ればいいのよ 多分あなたと結婚は考えていないわよ
洋子さんは負けず嫌いで男勝りでしょ」
「うん 車は良く知っているし 運転は上手だね」
「そうね 悲しい時 辛い時に運転を覚えたんでしょうねきっと
私が卓球にのめりこんで現実を見たく無かった時代があったように
彼女にもそいゆう時期が合ったと思うわ」
「ありがとう 胸にしまっておくよ」
「ええ そうしてね」
呑み終わると亜矢子がご飯をつけてくれて
「では 頂こう 椀が冷めたけど頂きます」
二人は見詰め合って笑いご飯を食べた 
「この間の赤沢ホテルも良かったけど ここも落ち着くわね」
「うん こうやって潮風を浴びながら食べるのもいいよね」
「ええ 私 幸せだな~」

亜矢子が幸せな気分でいる時に亜矢子の携帯電話がなった





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