「はい ご用意できますがインスタントでございます 宜しいでしょうか」
「分りました お味噌汁もお願いします それと高橋さんの部屋にも
持って行って頂けますか」
「はい では早速ご用意いたします ありがとうございます」
「洋子 お味噌汁はインスタントだって 良いよね」
「ええ ありがとうございます 食べられるだけで嬉しいわ」
神山はデジカメのモニターを見せた
「どう 可愛らしいよね まだあどけなさが残ってるよ」
「まあ いやだ 寝顔なんて撮られたの高校生以来かな
だけど あなたが言うように可愛い女の子って感じね」
「そうだろ 可愛いよ」
「今日ね ミニスカートにするか パンツにするか両方持ってきての
あなた選んでくれる?」
「うん いいよ」
洋子はバッグから最初 ミニスカートを出して穿いた
「浴衣でよく分らないよ 脱いだほうがいいな」
洋子は浴衣を脱いで見せた 均整の取れた躰だと思った
「ねぇ バストばかり見ないで もう ちゃんと見てよ」
「うん 分りました うんイメージしたから今度はパンツだね」
洋子はミニスカートを脱ぐと生まれたままの姿でお尻をこちらに向けた
神山は気をそらすのに必死だった
「どう こっちは」
なんとも甲乙つけがたく返事に迷ってしまった
しかし 第三者に綺麗な裸のももを見られたくなかったので
「決定 このパンツ姿で行きましょう」
洋子はニコニコしながら浴衣を着て神山にキスをした時
部屋がノックされたので神山があけると 女の子が食事を運んできた
神山は受け取りながら
「お会計は」
「はい お一人様450円です」
神山は4人分で1800円払い
「高橋さん達はもう行かれたの」
「いえ これからです お電話をしてから伺います」
「ありがとう」
若い女の子は深々とお辞儀をして戻っていった
「さあ 食べましょう」
お椀の蓋を開けると味噌汁がいい香りだった
洋子もテーブルについて
「頂きます」
ふたりは代々木でも簡単な朝食を食べたいわねと話し合った
おにぎりは少し小ぶりで神山は直ぐに食べてしまい
お味噌汁を飲むと多少は食べたかなと言う感じだった
神山は冷蔵庫から地ビールを出し呑んでいると内線が鳴り
受話器をとると高橋だった
「おはようございます 高橋です 済みません 用意しなくて
今 聞きました ありがとうございます」
「やあ おはようございます 孝ちゃん よく寝られた?」
「いえ だめです」
「なんで?」
「ええ 誠二君が落ち込んで 池ポチャの話し もう大変でした」
「そうすると誠二君は落ちたね」
「ええ 可哀相なので ずっと付き合ってました」
「わかった そうしたら 7時30分じゃ無くて 7時15分位で
下で落ち合いましょう」
「ハイ了解です 7時15分 OKです」
神山は洋子に今の話を伝えると 大笑いをしてしまった
「朝一で 池ポチャの夢はどうだった と言ったら逆にしらけるから
そのホールに向かう時さりげなくキャディーさんに
みんな落とすんですってね なんて言ったら ポチャだね」
「もう あなた 苛めるのやめなさい しかし楽しいわね」
洋子は又 思い出し笑っている
「ねぇ ところで パンツを選んだらなぜニコニコしたの?」
「だって 私だってそうするから 別に試した訳じゃ無いのよ
ほんと迷っていたの ただ男のひとは自分の彼女の素足を第三者に
見せたがるか考えたの 普通に考えれば見せないと思ったの」
「じゃあ ぼくが普通じゃなかったら どうする?」
「う~ん 分らないわ だって普通だから さあ支度しましょう」
洋子の号令で神山も仕度をした 先日 熱海で買った赤いショーツを
穿くと洋子が
「ふぁ~ 凄い これ婦人用でしょ このような趣味も合ったの?」
「うん 赤は縁起がいい まあ紳士用はゴワゴワして駄目だった
それで買った」
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