2011年8月8日月曜日

Vol.394 薔薇 -2-27

「誠二 それがゴルフだ 甘く見てはいけない な~あんて だめだ
気を引き締めよう」
「神山さん 凄いわね 41って」
「いやいや まぐれさ 午後もこのまぐれが続けば良いけどね」
「神山さん あの時 9番ですけど 神山さんや高橋さん田所さんの
言葉は何にも聞こえなかったんです 悪魔と戦っていたんです
池という悪魔と だけど負けました あ~あ だめだ」
神山は洋子に
「そうとう昨夜の事が効いているね」
「ええ 効きすぎね」
「ここまで来ると 自分で建て直しをしないとね 人が言っても駄目だね」
「ええ 彼 午後から崩れるわよ きっと」
「うん まあ仕方ないさ」
神山は内野を見ると高橋と話しているが
内野はしょぼくれたまま頷くだけだった
神山は
「誠二君 ビールを呑んで元気だそう」
神山はそう言ってビールを追加した
おつまみやビールを呑み少し元気になった内野だが
「僕 日本酒貰います」
そう宣言して日本酒を注文した 高橋が
「山ちゃんは今日予定ある?」
「うん 午後が終ったらここで呑むと運転があるから
東京で軽くって思っているんだ」
「うん ありがとう 上原に5時に帰れれば大丈夫です」
「うん まだ11時だし 2時には上がるでしょ そうすると1時間で
帰って まあ2時間位できますね」
「うん そうしたら風呂もなしにするか」
「しかし 女性もいるし」
「平気よ このままで 今日汗かかないから大丈夫ですよ ご安心下さい
着替えだけはさせて」
「そうしたらその計画で行きましょう」
「うん みんな呑むからね 大変だ 誠二君はもう駄目だし」
打ち合わせをしていると高橋がウエイトレスにご飯を注文した
内野は日本酒を追加した
「孝ちゃん そうしたら 上原の駅前寿司にしよう
日曜日だと すいているし」
「そうですね 僕らも電車近いですから そうしましょう」
神山はビールを呑みながらおつまみを食べた
「この時間だともうハーフ廻れるね」
「そうね この時期だから廻れるわね」
「又 来よう」
「ええ 風が無い日に」
「今日はこのスコアだけど風が有ったら 5つくらいは落とすね
ここ難しいもん」
「ええ 結構フェアウェイが狭いですよね 風があったらラフで駄目ね」
「うん」
神山がそろそろご飯を食べたいと思っていると4人前の定食が
運ばれてきて早速食べた 
内野はまだ日本酒が残っているので呑みながら食べていた
食べ終わると11時15分になっていた

みんなは10Hのベンチに座って 神山はタバコを吹かし気分を
落ち着かせていた
キャディーさんがカートを持って来たので神山は人がいないとこで
素振りをしスイングチェックをした
前の組が打ち終わったので 神山がティーグランドにティーを差し
打つ準備をしていた
10H530y Par5 いきなりロングだが殆どストレートな
コースだがフェアウェイは結構せまかった
神山は3オン2パット パー 洋子と高橋は4オン2パットのボギー 
内野は乱れ 4オン3パットのダボ
11H440yPar4 打ち下ろしの左ドッグレッグ 
神山 洋子 高橋3人はボギー 内野はダボ
12H390yPar4 打ち上げのストレート
神山 洋子は共にボギー 高橋と内野はダボ
13H160yPar3 打ち下ろしだがグリーンが
小さくバンカーがグリーンを取り巻いている 
神山パー 洋子と内野はバンカーで苦労し共にダボ 高橋はボギー
このホールを終った時点で 神山は洋子にハンデを引いて1打勝った
14Hは全員がボギー 15Hは内野がダボ 他はボギーで上がった
16Hは池越えの170yPar3 
神山はグリーンを外しカップまで20m 洋子はグリーンと池の間
40y残 高橋は飛ばしすぎてグリーンオーバー45y残





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