受けたことにより今は一枚岩になり頑張っています
その件についても 感謝いたしております ありがとうございます」
筒井が終ると 祥子と浜野が
「本当に恥ずかしい所をお見せし失礼致しました
ご指導を承り現在 浜野も職務を忠実にこなしています
本当に神山様のお陰です 上原も順調な売上でこれも神山様を中心に
造っていただいた宝物だと思って仕事をしています」
祥子が終ると 浜野が
「先日はありがとうございます 目が覚め人の大切さを実感しています
これからもどうぞ至らない所がございましたらご指導のほう
宜しくお願い致します」
全員が終ると筒井が電話で受付に例のものを持ってきてくれと言うと
受付嬢が部屋に入ってきて筒井に手渡した
「山ちゃん これは日本いや世界でたった一着のスーツだこれを着て
くれないか 私だけではなくニーナ・ニーナジャパン皆からの
プレゼントだ 受け取ってくれないか」
神山は少し考えてから
「はい ありがとうございます 大切にします」
「よかったわ」
ニーナ・ニーナの面々が喜んで拍手が沸いた
「山ちゃん さあ開けて来てください」
神山は携帯ハンガーから出すと 洋子の着ているスーツと同じ生地の
スーツだった
「わあ 格好良いですね もしかして田所さんのスーツと同じ生地ですか」
「うん そうです 早速そちらの部屋で着替えてください」
神山は案内された部屋で着替えると結構動きやすかったし軽かった
「こんな感じです」
神山が みんなに分るよう廻ると
「凄い似合うわ すてきね」
と口々に誉められた 洋子も素敵ですと言っていた
神山はしわになるので今までのGパンスタイルに着替え席に戻ると
シャンパンが用意されていた
「それではささやかですが ご昇進お祝いおめでとうございます 乾杯」
神山はちょっと口につけ筒井に
「今日 車で来たんです 済みません」
「いつも車じゃないか」
「あっ 自分の車です 勿論 会社もちですが」
「えっ 自分の車って 会社が買ってくれたの?」
「ええ そうです 先ほど納車され 今銀座から乗ってきました」
「へぇ~ みんな 山ちゃんは会社から車をプレゼントされたんだ
君たちも見習いなさい いいね」
「はい 分りました」
「なので 田所さんは運転しませんから勧めてください お願いします」
「わかった 悪かったな 知らなかったもんだから 今度ゆっくり」
「ありがとうございます このスーツは 紳士は扱っていないですよね」
「3年程前にニーナ・ニーナのファッションショーが開かれた時
作られた特注品で 男性モデルが着た最初で最後のスーツだよ
3人だから3着作って ニーナ・ニーナパリ本社
ニーナ・ニーナニューヨーク そしてニーナ・ニーナジャパン ここに
納められたんだ だから世界で一着しかないんだ」
「いいんですか 僕みたいな者が頂いて」
「うん 我社を救ってくれた恩人だからね 皆もそう決めていたみたいだ」
「分りました ありがとうございます そうすると靴とシャツを
揃えないといけないですね ふぁ~大変だ 田所さん」
洋子が
「優しい心温まるお話ですね ありがとうございます 神山も
今まで以上 男に磨きが掛かると思います
今後もお力添えをよろしくお願いします」
またみんなから拍手が起きた
筒井が
「さあ 堅苦しい話はここまで 少しですが楽しんで下さい」
「山ちゃん 今夜はどう?」
「済みません これから静岡です 車で」
「えっ 静岡 御殿場ではなく」
「御殿場も入りますが 行く所は静岡です」
「なんなの?まあ仕事だろうが」
「ええ まだ決まっていないので公表しないで下さい」
神山はアルタと老人ホームの件を掻い摘んで話した
「へぇ~ 山ちゃん 何でも出来ちゃうね 僕には付いて行けないや」
「そうですよ 副社長と中味の構造が違いますよきっと」
「私も凄いと思いましたもん だって池上店長さんを整理要員に
しちゃうんですよ それで池上店長さんは何も言わないでお客さんに
もまれながら一生懸命でした それと商品がなくなる前にマイクロで
銀座にお客さんを運ぶなんて誰が考えますか それと副社長も
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