2011年8月20日土曜日

Vol.406 薔薇 -3-28


ショッピングビルの3階にありエレベーターを降りて直ぐにお店が在った
まだお昼休み前だったので比較的空いていた
店員に案内され ビールと定食2人前を注文した
直ぐにビールが出され神山と洋子は
「貴婦人に乾杯」
ふたりは美味しそうにビールを呑んだ
神山は
「このお店の良い所は 安くて美味しい それかな」
「だけど夜は高いんでしょ」
「うん 勿論お肉が違うと思うけど 4500円からだよ
来た事無いけどね 以前夜のメニューが誤って置いてあり
驚いて 帰ろうと思ったよ」
「夜はそんなに高いんだ やっぱり昼でいいわね」
しゃぶしゃぶの用意がされお肉がくると直ぐになくなり
追加注文をした 洋子は
「ステーキもいいけどこう言ったさっぱりもいいわね」
「うん 結構さっぱりと頂けるね ポン酢も美味しいし」
お肉と野菜を食べて最後はきしめんをこのスープで頂く
スープの中に塩と胡椒 ねぎを入れると美味しい
ご飯を入れてお茶漬けのように食べる人もいる
デザートを出されそれも食べ終わるといい気もちになった
部屋に戻ると洋子に1時間昼ねすると言ってソファーに横になった
昨夜は早く寝たのにまだ眠たく直ぐに寝てしまった

暫くすると洋子が
「あなた そろそろ起きて下さい 時間です」
神山ははっとして起き上がり
「ありがとう 気持ちよかった 抜けたな コーヒーを買ってくる」
そう言い神山はコーヒーを買い部屋に戻った
「はい 洋子の分」
神山は洋子にコーヒーを渡すと次長席の引出しから50万円だし
財布に入れ洋子がコーヒーを飲み終わると
「さあ そろそろいこうか 大丈夫」
「ええ 行きましょう」
ふたりは駐車場にいってフェアレディーZに乗り込んだ
運転は神山がした
「ねえ 洋子さ今日だけど 例の東都食品の調査 あれ 明日で良いから
今日は留守電で帰宅して良いよ」 
「えっ ほんとですか」
「うん 1日からだろう煩くなるのは だから休める時
休んで でなかったら今日ある程度しあげ明日は休みでいいよ」
「分りました 今日頑張ってあした休みます」
「もしかして 明日早かったら代々木に行きます
13時までに電話するけどなかったらお母さんと夕飯を食べてね」
「は~い 分りました でもいいの 一人で」
「僕より 母親だろ 一緒にいられる時は一緒にね」
話している間に青山のニーナ・ニーナについた
まだ時間まで充分あったがエレベーターで6階に行くと
受付があり
「神山さまお待ちしておりました どうぞこちらへ」
受付嬢に案内されたのは応接間だった
お茶を用意され暫くすると 筒井副社長ら3名が部屋に入ってきた
筒井は神山を見ると挨拶抜きで神山に近寄り
「先日は 本当に感謝しております ありがとうございます」 
深々とお辞儀をし挨拶された
神山は
「筒井さん さあ頭を上げてください」
筒井たち4人はゆっくりと頭を上げ神山を見ていた
「筒井さん良かったじゃないですか おかげで僕は後輩から
色々と言われていますよ」
「ええ 杉田さんも遅くまで上原でがんばって頂き感謝で一杯です
さあ どうぞお掛けください」
神山は礼を言って座った
「本当は人事命課のあとに伺うのが本筋ですが 30日を過ぎると
こちらに来られるのが遅くなると危惧して今日伺いました」 
「わざわざご丁寧にありがとうございます」
「私は30日の人事命課で東京本社次長になります で隣りの
田所さんは部長 私の専属秘書として働いて貰います
彼女は4月20日に人事命課を頂いていまして現在は
一緒に行動をしています 尚 4月30日は鈴やだけではなく
アルタの担当常務で入社します 田所さんも部長 私の専属秘書で
入社します 筒井さん並びに皆様にはこれからもお世話になります
よろしくお願いします」
「ご丁寧に 本当にありがとうございます それと神山さんにご注意を




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