神山と洋子はTVを見ながらサンドイッチを食べた
食べ終わった神山がタバコを吸いはじめたが灰皿が無かった
「あとで灰皿と空気清浄機を買おう 忘れていたよ」
「あと ごみばこも一緒に買いましょう」
「ゴミ箱が無いんだ 忘れていた 代々木は買ったよね」
「ええ 買いました」
「あ~あ 肝心な物を忘れていたよ」
神山と洋子は笑った
時間が8時30分になったので二人は車でアルタへ向った
少し早く着いたので 受付の小谷美佳が
「神山様 こちらで少々お待ちくださいませ」
と仕切りのある待合室に案内され暫く待った
9時少し前に小谷美佳が先導して 奥にある応接室に案内された
内藤社長以下役員が数名いて神山を向いいれた
「やあ よく来てくださいました」
内藤社長が声を掛けてくれ神山も
「何時もお世話にありがとうございます 本日はまだ人事命課前ですが
色々と動き出している事もあり ご挨拶に伺わせて頂きました」
「山ちゃん 堅苦しい挨拶はそこまでで こちらから紹介しよう」
内藤社長が佐藤部長以下紹介して 自己紹介が終ると
「普段はみんな山ちゃんと呼んでいるが 神山 龍巳さんです
それと こちらが田所洋子さんです 田所洋子さんは
我社の社員になられます お願いします 役職は部長で
山ちゃんの専属秘書です 尚 この本社に席は無く
鈴やさんに次長室を設けそこで勤務します」
佐藤が
「山ちゃん 色々と聞いています 凄いとしかいいようがない
私も応援させてもらうから 頑張ってください お願いします」
「こちらこそ 今月初めのお話が無ければこのような 喜ばしい
事態になっていません 感謝をしております」
内藤社長が皆を座らせ 受付にコーヒーを頼んだ
雑談が始まりコーヒーを飲んでいると 内藤社長が神山に
「山ちゃんちょっと」
と言って席を立ち部屋の隅で
「高橋から聞いたけど 新築するんだって?」
「ああ その件は 保留になり今 違う方向に話がいっています」
「うん なに?」
「ええ 最初は自分の家の新築だったんですが 老人ホームを
考え始めたんです」
「山ちゃんが?」
「あっ 知人です それでアルタさんでそこまで出来るか否か と金額
で 今は老人ホームの話を詰め様としているんです」
「山ちゃんの知人が家を新築し様と考えていたが 老人ホームに
考えが変わってきたと そう言う事ですか」
「ええ」
「出来ない事無いけど 割高になるな それと幾らぐらい 予算は」
「ええ 約 2億です」
「う~ん 一般家屋なら 5千万も出せば充分りっぱな箱は出来るけど
老人ホームだと 最低4億は見ておいたほうがいいと思いますよ」
「そうですか 私も調べたら 2億できついと思っていました」
「そこでアルタと繋がりは」
「ええ 知人本人は経営に参加しないという事で こちらで
運営していくと そう考えたんです」
「そうか その手があるね うん分りました ちょっと時間を下さい」
「はい で今日ニーナ・ニーナさんの挨拶が終ったら 静岡に行きます」
「えっ そんな 相変わらずですね 貴婦人で」
「ええ 貴婦人で しかし私のは2シーターですよ 社長より
ランクが下です」
「まあ 2人分の価格でしょ 気を付けて行って来て下さいね」
「ええ 最初から飛ばすとエンジン壊れますから 程々で行きます」
「ええ お願いしますね それと代々木はどうですか?」
「ええ ほぼ揃いました ありがとうございます 代々木ホテルですね」
「良かったですね そしたらこれ今日の軍資金です泊まりでしょ」
「ありがとうございます なぜ分りますか?」
「男だったら 分るでしょ さあ」
神山は内藤社長から封筒を貰いお辞儀して挨拶をした
「それと 昨日は済みません 内野が」
「いえ 楽しかったですよ ありがとうございます」
「すごいスコアですね 驚きました」
「いえ あれも社長から頂いたクラブのお陰です」
「そうか ぼくもあのクラブはいいと思っていたんだ そうか」
「ええ バランスが僕に合っていまして 最高です」
「そんなに良いの」
.