2011年8月4日木曜日

Vol.390 薔薇 -2-27

「ふ~ん そうなんだ ここがグロテスクよ お風呂に入れないでしょ」
「パンツと一緒に脱ぐさ 大丈夫だよ」
「ふぁ~しかし 凄いわ それで何か良い事有った」
「うん ダブルスコアを出した」
ふたりはまた大笑いした
神山は黒のスラックスに白のポロシャツ 洋子はオフホワイトの
スラックスに鮮やかなバイオレットのポロシャツだった
エレベーターで下に行くと誰も来ていなかったので 玄関を見ると
亜矢子がニコニコと寄ってきたので
「おはようございます あれ穿いたよ」
小声で言ったら 頷いて 普通より少し大きい声で
「神山様 頑張ってくださいね」
と言った 洋子が近寄ってきたので
「ハッパを掛けられた」
「素敵な女性に囲まれて如何ですか」
「うん 最高に決まっているでしょ」
3人で話していると椿が来て 
「神山様 昨夜はありがとうございます 驚きました」
「いえ 好奇心旺盛ですから お邪魔して済みませんでした」
「とんでもございません またお越しくださいませ」
「ええ 近いうちに伺います その時は宜しくお願いします」
高橋と内野がようやくきた
「済みません 遅くなりました 今車を持ってきます」
「ええ ここで待っています」
椿と神山が雑談している時 洋子は亜矢子と話していた
直ぐにバンが来て昨夜注文した地酒と地ビールを積み
神山と洋子が乗り込み 挨拶をして発車した


御殿場カンツリーの御殿場コースには15分ほどで着いた
受付で高橋がアルタで予約していますと伝えると 前3組がキャンセルに
なり1番目のスタートで8時00分のスタートに繰り上がった
あと30分しかないので神山は少しでも食べておいて良かったと思った
売店でゴルフボールを買いロッカーへ行ってバッグを預け
財布はカウンターで貴重品として預かってもらった
バッグからパターを出しグリーンの練習をしていると
高橋と内野 洋子が集まってきた 思い思いに練習していたが
神山は赤パンの実力を探るため パターをじっと握っているだけだった
構えて何もしない神山を見て3人はどうかしたのかと思い
近づいた 神山の腕が自然に動き出しボールをヒットすると
10mある距離を入れてしまった
自身も驚いたが廻りはもっと驚いた
こんどは15mに挑戦した この時も素振りをしないで暫くして打つと
また入れてしまった
同じ距離を自分の感覚で打っても入ってしまう
「山ちゃん どうしたの 練習していたでしょ」
「うん まあね」
「神山さん 凄いわ 素振りをしないで 入れるなんて」
「うん まあね」
神山はそう言うと 今度は2mの距離を試したがこれも入った
「山ちゃんさ 今から運を使うと本番で運がなくなるよ」
「そうだね 辞めておこう 孝ちゃんの言う通り」
そう言い辞めたが パットラインが見える どこに行っても
パットラインが見えた 試しに見えるパットラインに乗るよう
手で転がすと入った 神山は今度は打ちっぱなしに行って
ドライバーを振ってみた まっすぐに飛んでくれた
今度はスライスをかけて打ったら綺麗にスライスが掛かった
神山はさっき高橋が言っていた言葉を思い出し辞めた


「山ちゃん 山ちゃん 起きて 着きました」
「うん ああ ごめん」
「山ちゃん 大丈夫?」
「うん」
「さっき すぅ~て寝ちゃったんですよ」
「ごめんごめん ああいい夢だった」
神山はゴテンバ グランド インを出て ふっと寝てしまった
皆は受付でスタート手続きを終るとロッカーへ向った
神山は売店でゴルフボールを買い ロッカーへにバッグを預け
財布はカウンターで貴重品として預かってもらった
神山は夢のように赤パンの魔力が通じるかわくわくしていた
8時30分のスタートなので充分に時間は有った
4人はレストランでコーヒーを飲んだりしたが神山はビールを貰った
高橋が




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