2011年8月22日月曜日

Vol.408 薔薇 -3-28


仰られましたが 入場制限のタイミング 
正直 神山様があの場に居なかったら
どうなっているんだろうと考えると怖いです」 
「ありがとうございます ただ普段から考えている事を
実行しているだけで 特別な事は無いですよ
一つ言えるのは 僕一人では出来ません 協力してくれる人が
居るから出来るんです それだけですね」 
「あのあと知っている 聞いた?」
「いえ、、、?」
「1階のフロアだけではなくて 地下食料品が凄い売れたんだって
結局 人が人を呼んだんだね 店長も驚いていたよ」
「それで納得 夜 催事課で宴会ですって 池上店長が歌われたそうです」
「そんなに嬉しかったんだね それが山ちゃんだからだろう」
「まあ そうしときましょ」
洋子は祥子や浜野と話していた
筒井が 
「では 楽しんでいると思いますが そろそろ時間です
次回はゆっくりとしましょう 山ちゃん 田所さん 
その時は出席してくださいね」
「ありがとうございます 仲間に入れてもらいます」 
筒井が 下まで送ると言ったのでみな一緒に降りてきて駐車場にきた 
一同が驚いて声が出なかった 筒井が
「このフェアレディーZ?」
「ええ アルタの内藤社長は4シートですが これは2シートです
ハンドルも軽くて結構はまりますね ねぇ田所さん」
「ええ いい車です 素直ですね もっとも新しいし 先ほど
首都高を130,140出したんですがびくともしなかったですよ」
「えっ 田所さんが140を出すんですか」
「ええ 神山さんは140,150さしてさすがって ねぇ」
「ええ 230出しても平気でしょ この車は」
筒井が
「なに 二人ともスピード狂?」
「いえ 全然 安全運転ですよ メリハリをつけ運転しているのです」
「まあ わかった 気を付けてね」

神山と洋子はニーナ・ニーナの面々に挨拶をして車を出した
神山が
「さっきのスーツだけど軽いね だから女性に愛されるんだね」
「ええ軽かったでしょ 貴方すごいわ 格好良かった
私が言っているから 本格的よ 惚れ直したわ
30日に着なさいよ 素敵よ」
「うん 靴が無いし シャツもないし ネクタイ無いし
あの手に合うものは何も無し」
「ねぇ 何時に出るの」 
「うん 熱海に5時待ち合わせ そこからはこの車で入らない
バスかタクシーだよ」
「貴方の運転なら 1時間で行くわ まだ2時30分よ 
戻ったら 大急ぎで買いましょ 靴だけ選べばあとは私が
選んでおくわ そうしましょ」
「うん 悪いね 時間を取ってもらい」
「ううん 素敵なほうがいいもん」
「わかった そうしたら 靴を買って シャツまでいけるでしょう」
「ええ」
「あと靴下だ あの手は持っていない それとポケットチーフ
そうか 洋子のを借りれば済むね」 
「ええ 大丈夫よ 私のでも 後は無いわね」
「うん」
「ほら 貴方も運転上手よ」
「ありがとうございます 何もでないな運転中は」
二人は大笑いした
直ぐに鈴やについた 車をホテルの地下駐車場に入れると
スーツを持ってそのまま紳士靴売場に行った
結構種類があったが 先日の係長がいて説明すると
3足候補を持ってきた 洋子も一緒に選んだ
「どれも似たり寄ったりだね」
「この靴が合うと思うわ」
「そうだな これにしよう じゃあちょと穿かせて それと薄い靴下を
貸して貰えるかな」
係長は薄手の靴下を用意してくれた
神山は鏡の前に立ってスーツのズボンを当てて 
「これでいい お会計は現金でするからね 幾ら」
係長は 4万8千円と言ったので5万円出した
洋子が靴を持ってくれてシャツ売場に行った
「シャツも色々あるね」





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