2011年4月27日水曜日

Vol.291 青葉 -7-21


「わかった 手配する それで 会社の車だけど駐車場はどこにする
外商などと同じ パーキングで良いか?」
「はい それも考えましたが 24時間使える所が良いです」
「うん そうだな 近場で24時間で屋根付きか?何処か無いかな」
「理事 ホテル禅の地下駐車はどうでしょうか あそこは24時間
営業していますし 警備員がしっかり見張っています」
「わかった そうすると 目の前だし便利だな 決めた
会社で借りる 保険も会社にする 楽しみにしていなさい」
「ありがとうございます メンテは」
「日産に見てもらう 故障の時は代替車も契約しておく」
「何から何までありがとうございます」
「うん 分ったが 何があった 山ちゃん 今も副社長が着て
車はどうなった と言っていたぞ 私はまだ本人達から
何も聞いておりません と答えたら 早く欲しいだろうから
来たら直ぐに手続きをしなさい と大変な剣幕で怒られた なぁ」
「さあ 分りません アルタの一件じゃないですか?」
「そうだな それから遅れたが アルタの担当常務だってな 凄いな」
「そこが分らないんですよ 僕は」
「おお そうか さっき内藤さんに聞いてみたんだが 山ちゃんの
おかげで 何十億も入ってくると言っていた それだな
しかし なんでそうなるんだ」
神山は昨日の朝からの出来事を話した
「そうだな 私も気にして新聞に目を通しているが記事になかった
だから 内藤さんが何を言っているのか分らなかったんだ
そうか 例のアレックスグループ」
「はい」  
「完全に権利をアルタに持っていかれた CM制作 イベント計画など
全てだ 勿論 商標は別だぞ あくまでも御殿場の話じゃ それでか
わかった 頑張れよ 私も応援する 何かあったら来なさい」
「はい ありがとうございます」
洋子も一緒にお辞儀をした

西野理事席を離れると 洋子に
「催事課に付き合って欲しい」
「はい 分りました」
「昨夜の結果を皆に見てもらう いいね」
洋子は何も言わず頷いた
少し歩き 催事課に入るとみんな揃っていた
洋子が入ると 皆 驚きの声をあげた
由香里が
「どこの女優さんが来たのか 一瞬分らなかったわ 綺麗よ」
「うん ありがとうございます」
「おう 洋子ちゃんじゃない 部長 ほんとだよ どっかで見たけど
どこの女優さんかなって 昔のカーちゃんを見ているようだった」
また大笑いである
「田所さん 美しくて綺麗です 昨夜の作戦当りますね」
「いえ当りました」
「えっ」
「ええ 神山さんも違うでしょ」
「うん 格好いいです 決まっていますよ」
「実は 売場で私と分らないでニヤニヤしていましたよ ねぇ」
「ええ 紳士服課長はわざわざ怒られに近寄って着ました」
「そうか 大成功か」
「ええ 資金も約200万掛かりました」
「えっ 200万円」
「今は 130万円です 二人の変身代」
「えっ 130万円 ふぁ とても偉くなろうと思わない
今のままで良いや 秘書や自分で変身して 130万円 由香里姫?」
「私は 奥ちゃんに早く理事になってもらい 秘書にしてもらって
130万円どころではなく1千万円位掛けたいわ」
「へぇ~ 1千万円 もう止めて 頭が痛い」
みな大笑いだった

杉田も市川も 見とれているだけだった 神山が
「昨日のお借りした分 お返しいたします お騒がせしました
お陰様でこのように二人とも大変身しました ありがとうございます」     
神山は 倉元に20万円 奥村に5万円返した
洋子を見てみると手帳になにやら記入し 奥村に
「ここにサインをお願いします」
「分った おっ英語で書かれているね うん 分った」
倉元にも同様にサインを求め 倉元もサインをした





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