大変なことになった ビールやしめ鯖ではなく 記事探しだ
4人で探したが 出ていなかった
「山ちゃん そうすると 本当に凄いよ 今 この時間だと
社長はまだアレックスグループに行っているけど どうなのかな?」
「だって 社長は地主に裏を取ったんでしょ」
「うん 不動産屋ですね 確かな情報です」
4人は また沈黙をしてしまったが しめ鯖やビールは進んだ
「山ちゃん 次長室だけど 床から考えるといいかなって思うだけど」
「うん わかっている 他人の事はよく分るけど いざ自分がと言うと
これが 人間が甘いのか ここが足んないのか 分っているけど分らない」
「そうだよね どうしたいの山ちゃんは」
「うん まず来た人が少し驚く事ね それとカラーコントロール
それから、、、」
「シンプルですよね」
洋子が助け舟を出してくれた
みんな大笑いだった
「すると 造り付けが決まったから う~ん、、、そうだこうしない」
高橋は図面をだし こことここはシルバーメタ ここはオフホワイト
床はピータイルでシルバーメタ 次長席は黒のつや消しを提案した
「そうだね いいね そうしようか 造り付けの目地棒は真鍮の
ゴールドメッキでどう?」
「うん アクセントにゴールドを使おう」
「そうすると ソファーはオフホワイトのコットン生地で目が粗いの
たしかイタリアのメーカーであったはず アンコは柔らかいのが良いね
座ると沈むソファー テーブルはシンプルなガラステーブル でどう?」
「うん 凄くいいよ 幸三早速あたって調べてな」
神山は洋子に
「どうですか?ご感想は?」
「ええ イタリアのシンプルモダンは好きです お仕事が楽しくなります」
「ありがとう そうしたら決定 あとね スクリーンだけど
キャスター足だよね」
「ええ そうです」
「あとは 彼女の椅子だけど どうするか?」
「有りますよ そのラインで 座りやすいしデザインはばっちし」
「OK任せる いいね洋子さん」
「はい お願いします」
「色は黒かコーヒーブラウンかな それとも白かな」
「茶系より黒か白でしょう しかしシルバーを出していますから
黒が素敵ですよ 絶対」
田中 幸三が助けてくれた
「わかった その線でいこう いいね洋子さん」
「はい 了解です」
皆笑った
「床なんだけど どうする あそこがたがただぞ」
「そんなに酷いんですか」
「ああ 催事課なんて でこぼこだよ」
又皆黙った 洋子は分らないので発言できなかった
神山がまた沈黙を破った
「そうしたらさ コンパネに張って 下地調整する?」
「そうですね 逆に下を剥さないでのりを乗せたほうが浮かないでしょ」
「うん 受付のハイカウンターの前はループ絨毯で黒 でカウンター端に
見切りを付けてそこからPタイルはどう?」
「それいいですね 見切りは150幅でスロープを付ければ問題なし」
「うん コンパネはなるたけ厚ければ格好つくしそうしよう それと
Pタイルは斜め貼り そうだ1200角のコンパネを置くでしょ 目地が
問題だけど 黒のコーキングで逃げる 或いはゴールドの真鍮メッキ」
「そこんとこは間に合います 実際に作って見ます」
幸三がまた助けてくれた 高橋が
「要は1200角のコンパネにシルバーのPタイルを隙間無しで貼る
その床パネルを現場で斜めに貼る 目地をどうするかですね」
「うん そのとおり 100点」
みんなで笑った
「山ちゃん ありがとうございます 仕事がやり易いよ なあ幸三」
「ええ 実は直接神山さんの仕事をしたかったんです
どこでそんなアイデアが出てくるのか 分らなくて 今でも分りません」
幸三がそう言った時 高橋の携帯が鳴った
高橋は神妙な顔つきから笑顔に変わった そして神山に替わった
「内藤です」
「こんにちわ お世話になっています」
「ありがとう うまくいったよ アレックスグループ ははは ほんと
笑い止まらないよ 今日の日経にも他の新聞でも取上げていないんだ
だから アレックスグループの統括マネージャーは慌てていた
本当にありがとう 会社には報告しておきます」
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