2011年4月14日木曜日

Vol.278 青葉 -7-21


「どう 洋子さん」
「ええ 分りやすく絵を書いて下さったんで 理解しました OKです
何か一杯入りそうですね 
2つ質問があります 来客用ハンガーは露出した方がいいと思うんですが
どうでしょうか? あと ここの入り口のこの角ですが何の意味が
あって造られているのでしょうか この2点です」
高橋が
「来客用ハンガーは露出できます 例えば ここの1スパンを来客用に
すれば ガンガーの下は荷物置きになりますし 全然大丈夫です
あと この角は 濡れ物を置く場所に如何かなと 雨傘置きに考えました」
「はい よく分りました ありがとうございます 神山さんは」
「僕はもう無いよ しかし 確認したいけど 洋子さん
電源の話しです 湯沸しポットなどもこの作り付けの中にあります
お客様にお茶など出される時 入り口付近より 奥のほうがいい訳でしょ」
「そうですね しかしお客様のお荷物類から離れていれば
問題ないと思いますよ」
「そうしたら 来客用は入り口傍になるべくまとめ 自分達の分は
なるべく奥にする でいいですか?」
「ええ 問題ありません」
「そうすると 着替え室が少し出っ張るな どうするか」
「私も考えていたんです」
「孝ちゃん ところで PCとかFAX置き場は」
「うん 幸三どうした?」
「ええ 備品で机を考えていたんです」
「そうか そのほうが動かせるからな う~ん 困ったね
そうだ そうしたら孝ちゃん こうしよう 
この造り付け 壁面奥を1000位を着替え室にする
その出っ張りの奥行きで横に伸ばしPC、FAX 置き場兼作業台はどう」
「凄いね そうしよう 着替え室の入り口は450もあれば充分だし」
部屋の下を入り口として左側が会議室との間仕切り
ここに造り付けの扉付きの棚を作る 上の角に着替え室を作る
上側にPC、FAX置き場兼作業台を設ける
「よし決まった 後は洋子さんの居場所だ 問題だな」
「そうですね 田所さん いいアイデア有りますか?」
「私も困っています どこに居ていいか」
みな笑った またも神山が沈黙を破った
「どうせこの入り口間仕切りは撤去でしょ」
「ええ」
「そうしたら 入り口からハイカウンターを造り付けて
そこの支え棚を作業机にすれば 出来ちゃうじゃん
よく銀行なんかで見かけるでしょ ホテルのフロントとか」
「そうですね そうすれば入り口の補強が少なくて済むし頑丈になります」
「ええ 充分です そうすると 今会社でも使っている感じになる
訳ですね 机の下に引出しがあると 不便なんです」
「うん そうしたら 引き出し棚を作るよ
スチールの平机に棚を脇に作れば問題なしですね」
「はい 充分です ありがとうございます」
「そうしたら 孝ちゃん どうだろうそれで進むかしら」
「ええ充分です」
みんな大笑いした
「ねぇ 田所さん 山ちゃんは良い事言って早いんです
的確だし 結局 この仕事だって 後から追加されるより
安く出来ます これだけきちんと決まってしまえば
納期が7日でしょ 1週間で造るのはぎりぎりなんです
しかしここまで行ってしまえば 後は微調整だけなんです」
「おいおい なにも出ないぞ~ 辞めてよ 普段と同じなんだからさ」
「私もよく分りませんが 皆さんが迷っている時
多分 予算との兼ね合い お仕事の段取りなどだと思うんです
しかし こうしようとはっきり言わないと進みません
ですが間違った事を言われてもやり直しになるだけだと思います
そう言う部分で総合的にみて私は神山さんの
秘書になった事を光栄に思います 部屋を宜しくお願いします」
「山ちゃん 良かったね それでは進めよう
それで 詳細は銀座で行ってくれる 幸三と電話なんかも」
「うん そうするよ 最後に一ついい?」
「ええ 今なら」
「僕の作業机が入り口から見ると丸見えでしょ
その対処と 誰かと話をするのに 会議テーブルじゃなくて
平机が良いんだけど で出来れば長机ではなく 両端が
自分に向いているよくTVなんかで出てくる感じの机が良いな」
「こんな形でしょ」
高橋は簡単な絵を書いた 
「そうそう 結局 PCをもう一台買うか 移動するかになると思う
その時長机だと 作業しづらいもんね お願いできる」





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