「OKですよ 実際うちのデザイナーが使っているから あと寸法だけ」
「助かるよ ありがとう」
「アルタとしても助かります これだけ進めば終わりです なぁ幸三」
「ええ僕も凄く助かります だってこう言う話しって なかなか
決まらないんですよ 田所さんが言ってたように あっちいったり
こっちにいったり だからその分引けばもう充分です
こちらこそ お礼を申し上げます」
神山が洋子に
「なにか 追加する事は無いですか?」
「追加は無しですが 会議テーブルとか椅子はどうされるんですか?」
「そうだね 孝ちゃんどうなっているの」
「ええ 幸三が当っています 今日資料を持って来れませんでした」
「どんな感じ」
「ええ 秘書課さんで使っている黒皮のソファーと木の会議テーブルです」
「う~ん 今日じゃないとだめかな」
「と言うと 変更ですね」
「うん 少し考えがるんだ 洋子さん 壁の色は何色がいい?
今までみたいな 木目調の壁がいいかな?」
「急に言われても でも木目調はベーシックですが 重たいですよね
それに窮屈に感じがします 特に濃いいと」
「孝ちゃん 床はどうなっていますか?」
「ええ h12のループ絨毯です」
「う~ん」
「やはり 普通の役員室と性格が違いますからね 平気ですよ
今ではなく 今日明日中で 幸三 大丈夫だよな」
「ええ 大丈夫です」
高橋が時計を見て 12時になったので職人達を昼ご飯にだした
入れ替わりにアルタの梅崎淳一が来た
「神山部長 ご昇進おめでとうございます」
「やあ ありがとう 知っているのか しかし30日だよ
それとこれから 僕の秘書を勤めてくれる田所さんだ」
「田所です お願いしまね」
「はい」
「淳一 ちょっと」
高橋は梅崎を呼んで昼で遅くなっても 大工に仕事をするよう伝えた
「では お昼に行きましょうか 大丈夫でしょ」
「うん」
4人は駅前の寿司屋に入った 女将が深々とお辞儀をして奥に案内した
席に着くとだれも何も注文しないので 洋子はきょとんとした
「山ちゃん これから幸三が現場実測するけど 多分2時間くらいで
終るんだ だから僕に教えてもらうとスムースにいく」
「うんそうだね そうしよう 色気は色見本を渡すか連絡する」
話が終るとビールと鮮魚の盛り合わせが来た
「どうして 注文しないのに来るんですか?」
「ほら 何時も来ているから それしか食べないし ねぇ孝ちゃん」
「そうなんです 山ちゃんも好きだし 僕も好きだし
それにここは 美味しいのほんと 食べてください」
「食べる前に乾杯じゃないですか 先輩」
「そうだね 山ちゃんの そして秘書の田所さん おめでとうございます
アルタをお願いします 乾杯」
みんなで乾杯をした そうすると大将じきじきにしめ鯖を持って来て
「ちょっと つまんでください」
神山が
「ありがとうございます 頂きます」
皆はしめ鯖からたべた
みんな一斉に美味しいと言ったので 大将はにこにこして戻った
「ねぇ 美味しいでしょ 洋子さん」
「これだったら 喜びますよ絶対」
「よかった 逸品は毎日入るわけではないよ言ってましたがね」
「山ちゃん何の話」
「うん これからある人に会うんだけどね お魚が大好きなんだって
それで ここの魚は美味しいから お土産に持っていくの」
「その人 羨ましいね」
「うん まあね」
神山は急に席を立って
「ごめん ちょっと外に出る 大切な事忘れていた」
神山は外に出ると携帯電話で浅草 大正堂に造花を発注した
在庫の数量を聞いてみると大体間に合いそうだったので 全部おさえた
送付先はあとで連絡するといった 電話を切った神山は駅売店まで走り
日経新聞他大新聞を買った
寿司屋に戻ると皆はあっけにとられた
「実はPCを見ていないので昨日の件どうなったか 調べていないんだ」
「ああ 僕も見ていないです」
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