奥山と倉元は 洋子は完全に神山の秘書になり
周りをけん制し始めてきたと言って お互いに頷いていた
一方 神山と洋子はアルタ上原現場の住所や概略などを話していた
「嬉しいです そうゆう現場は初めてです 楽しみにしています」
「それから 次長室に必要な備品でも何でもいい
既存の秘書室や店長室など参考にならない 自分で気が付いた物を
メモ書きしておいてください あとは明日現場で図面を見ながら
落とし込んで行けば 大丈夫でしょう」
「ありがとうございます がんばりますね
要は仕事をしやすいように 考えれば良いですね」
「そう うんそうですね 決まった スムースに進む仕事
自分の仕事をしやすいように考えてね」
話をしているとどんどんと注文した物がきて ビールも追加した
由香里も呑めるが洋子もいける口でみんなと同じリズムで呑んでいた
暫くすると洋子が化粧室に行くと断ったので頷くと化粧室に向かった
後姿が戦略イメージしている通りのプロポーションだったので
にやにやしていると由香里が
「何を にやにやしてんの またやらしい事でも考えているんでしょ」
「そうそう 相手の身になって考えていた」
「えっ なにそれ?」
「いや さっき言った戦略イメージにぴったしと思った という事
あの姿を見たらイチコロですねって事でーす」
「おう そうだな ぴったしじゃないか さすがだ見抜く眼力は」
そんな話をしていると 化粧室から洋子が戻ってきた
「洋子 いまねぇ山ちゃんがあなたのお尻を見てニヤニヤしていたの
だから しかっておいたわ」
「ふぁ 観ていたんですか もっとパッドを入れておけば良かっわ
失敗したわ 神山さん魅力無かったでしょ お尻?」
突然振られたが
「いや 充分だ それ以上魅力的になると 僕は世界を相手にしなければ
ならなくなる だからこのままで充分です」
「おっ 99点」
翔が野次った
「いいえ 120点よ 杉田さん 今はね 既存の美しさを認め
それ以上の美しさは不要という事よ」
一同拍手で沸いた
「おう 由香里姫が意地悪を言って試したみたいだが それを
さらりと 受け流し 更にそれに答えた山ちゃんには敬服した
いや素晴らしい うん 息がぴったりだ ねぇ奥ちゃん」
「ええ 実は本社で秘書選考をしていると 山ちゃんに合う人材が
どこを探しても居ないんですよ で困っていると店長が
一層の事 逆も良いかもと逆転の発想で選考させて頂きました
田所さん そう言う理由なので 宜しく」
「ええ なんとなく感じていました」
「課長 僕は全然分りませんが、、、」
「まあ そのうち分るよ 焦らなくても でも山ちゃん
本社人事は明日にでも挨拶しておいた方がいいよ 何しろ部長は
大反対だっただよ それを副社長や店長が宥め 移動の判を押したんだ
だから 明日お辞儀をしておいたほうがいいぞ」
「私 出てくるときそんな雰囲気じゃなかったですよ」
「それはそうでしょ 本人の前では 山ちゃん 田所さんはね
人事でナンバーワンなんだよ 知っていた?」
「いえ だって縁が無いじゃないですか それに、、、そんな時間ないし」
「まあそうだな しかしそう言う事だ」
「課長 お言葉ですが 誰がどこでなんであろうと過去でしょ
過去は幾ら言ったってだめです 今とこれからに力がないと」
「うん わかった ごめんごめん」
「神山さん ありがとうございます そうですよね 過去の栄誉で
今の或いはこれからの仕事に関係ないですよね がんばります」
「おう そうだよ 過去の栄誉には蓋をしよう いいねぇ山ちゃん」
その言葉でみんなビールを追加して洋子も追加した
「ところで洋子さん 話し全然違うけど 運転は出来る?」
由香里が聞いていて
「何言っているの 知らないの もう」
由香里は少し酔ってきたようで だるくしゃべった
「洋子はね スピードきちがいよ 辞めておいたほうがいいわ
デートに車は うん」
「違うよ 仕事さ でもそんなに凄いんだ」
「そうよ もうそこらへんの男なんて目じゃないわ ねぇ~ ようこ~」
「これからのことを考えると車が必要だし 運転手をどうしようか
考えていたんだ」
「そうですね 御殿場アウトレットは直ぐですものね
.