秘書室に行くと
「まあ 洋子 どうしたの 凄く綺麗よ 今までより若く見えるわ
神山部長 素晴らしいですね 変身させて
あっ 神山部長も変身されたんですね 素敵です」
「うん ありがとう いらっしゃいますか?」
「ええ お待ちですよ」
二人は副社長室に入った 時田が
「おお 凄い綺麗だ どっかの女優さんかと間違えたぞ 山ちゃんも
格好いい 決まったな」
洋子が
「おじ様のおかげです 綺麗に変身しました」
「おお そうか ちょっと廻ってくれ」
洋子は言われた通り廻って ポーズを作った
「ははは どうだ山ちゃん 戦略イメージ通りになったかね」
「はい ありがとうございます 大成功です
売場を何箇所か寄ってきましたが 洋子さんと気が付く人間は皆無です
成功しました ありがとうございます」
「うん よかったよかった それとな山ちゃん さっき西野君が
車の件で来たので 買ってあげるよう伝えた」
「はい ありがとうございます 何から何まで」
洋子は時田に近寄り
「そこでおじ様お願いがあります 軍資金が無くなりました」
「なに 全部使ったか?」
「はい あと 40万です 今回だけご支援願います」
「うん わかった 200で足りるか」
「はい ありがとうございます」
時田は引出しから 200万円をだし洋子に渡した
「山ちゃん頼んだぞ それとさっき頂いた 鯖寿司だが連れて行ってくれ
だめだ あんなに美味しいと もう1回食べたい 頼む」
「はい しかし大将も言ってましたが 逸品は難しいそうです」
「ならば 今夜だ どうだ仕事は空いているだろ」
「そんな おじさま だめよ今 上原の現場 大変ですよ」
「山ちゃんがいないと出来ないか?」
「分りました ちょっとお待ちください」
神山は駅前寿司に電話をすると女将が出たので 大将に替わって貰った
「あっ 大将 先ほどはクーラーBOX ありがとうございます
そこで しめ鯖ですがまだ残っていますか」
「ええ 夜の分残しています」
「分りました そうしたら 美味しいの1尾買いますので お願いします
今夜 BOXをお返しに伺います」
「えっ 1尾も買われるんですか」
「ええ お願いしますね」
「はい 美味しいのを とって置きます」
電話を切ると 時田が
「やはり 並じゃないな なあ洋子 そう思わんか」
「ええ しっかり計算できています 例え余ってもお寿司にできるし
そうすれば明日も頂けるし 美味しく食べている時
無くならない様 確保する 大変参考になります」
「うん 凄いなワシより切れる すごいの一言だ スーパーマンだ」
「ところがおじ様 スーパーマンは 先が見えるでしょ」
「うん」
「神山さんは 私が見えないんですって わたし悲しくて」
「なんじゃ 山ちゃん 見えんのか こんな美女を」
「また洋子さん 昨夜も話したでしょ もおう
実は洋子さんとも話したんですが まだ会話が足らないので
それで 色々と見えないところがありますって事です もう」
「うん それもそうだ まあ仲良くやれ
山ちゃん 何時にするかな」
「副社長のご都合は?」
「うん 今日は何も無い」
「洋子さんも一緒で良いですね」
「うん勿論だ」
神山はロレックスを覗くと16時30分を指していた
催事課で やらなければいけない事は無いがもう一度ロレックスで確認し
「では 6時に伺います 宜しいでしょうか」
「うん わかった 6時に下で洋子と待っている 頼んだぞ」
「はい 分りました」
「山ちゃん ロレックス似合うな」
「はい 先日ウインドーコンテストで1位をとったご褒美です」
「もしかして 女か?」
「はい アルタの社長夫人からです」
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