電話を切ると高橋から
「え~ やりました 内藤が勝ちました 神山部長のおかげです
ありがとうございます 内藤があんなに喜んでいるのは初めてです
皆さん改めて かんぱい」
神山は時計を見ると1時になっていた 大将のところに行き
しめ鯖寿司を頼んだ お土産だけどそのままでいいか聞いたら
そのままでいいと答えた それとおつまみに切り身を一緒に
造ってもらう 冷やしたほうがいいかと尋ねると 冷やしたほうが
美味しいと言われた 1時30分に出るのでそれにあわせ
造ってもらう事にした 神山は出来ればクーラーBOXがあれば
借用したいと言ったら 空いているのが有るので使わせてもらった
冷酒とビールを一緒に入れてもらった
席に戻ると洋子が
「何を話していたんですか」
「うん お土産の準備さ」
「私に仰って下されば 私が手配しましたのに」
「ごめんごめん 以後気をつけます 大変失礼しました」
みんな大笑いだった 洋子は
「神山さんってまめなんですね 知らなかったです」
「そうですね まめかどうかは分りませんが 気がつきますね」
洋子は喜んで聞いていた 高橋が
「では例の巻物にしますか?」
「うん そうしましょう」
高橋が女将にねぎとろ巻きを頼んだ 大将が あいよと言って仕度した
「しかし 会社は変に思うだろうね」
「えっ 」
「だっていつもおんなじ金額でしょ」
「うん そうそうこの間 聞かれたんだ なぜ神山さんと一緒だと
金額が同じなのって だから同じ物しか食べないだからさってね」
「そうだよね だけど孝ちゃんも満足しているもんね してる?」
「ええ 大満足ですよ 田中もそうですが ここに来たいから
先輩 上原のお仕事お手伝いしますって ほんと調子良いですよ
しかし来た時はちゃんとやってくれますし 僕が居なくても
出来なければ 僕も困りますし」
女将が巻物を持ってきてくれた 神山があがりを頼もうとしたので
「大丈夫じゃないですか 内藤も喜んだし もう二本下さい」
女将は笑って戻って ビールを持ってきてくれた 神山が
作ってくださいと 言うと準備は出来ていますと言われた
「孝ちゃん 床のサンプルは何時出来る?」
「明日夜 ここで良いでしょ でないと見る機会ないですもんね」
「うん そうしよう 明日はよる遅い?」
「ええ 何時も遅いですよ それから山ちゃん 次長室の作業届けですが
催事課に行けば作業表はありますか?」
「うん あるよ」
「今日 伺った時 幸三君が書きに行きますので 印鑑をお願いします」
「わかった ちょっと待ってて」
神山は携帯で催事課に連絡をした 奥村課長が出て
銀座店は大変な事になっているぞと言われ 分りませんと答えた
神山はそんな事ではなく次長室の件を話したかったので
強引に杉田に替わって貰った
「翔 よく聞いてくれ これから1時間位したら アルタの田中君が
君を訪ねていく 次長室の作業届だ だから君のはんこでOKなので
押してくれ わかった」
「はい 了解です しかし先輩なにしたんですか 大騒ぎですよ本社も」
「わからん とにかく アルタの件頼んだぞ 忘れると減俸だからな」
「そんな」
「そんなじゃない ここに田所さんもいてちゃんと聞いている
ねぇ 田所さん 、、、 そうよわすれないでね」
「はい わかりました 失礼いたします」
神山は洋子に
「なんか分りませんが 僕の事で大騒ぎになっているんですって」
「なんでしょうね なにも無いですもんね」
「う~ん 幸三君 杉田君が待っています 尋ねてください
そして話がこじれたら 僕の携帯に電話をしてください」
神山はそう言い番号を教えた 全て綺麗にしたので高橋が
「では 出ましょう ご馳走様でした」
会計をする時
「お土産は 僕が払います そうさせて」
高橋は 頷いて ここの分を支払った
現場にもどると 田中が
「では 一旦社に戻ってから伺いますのでお願いします」
神山たちと分かれた
「じゃあ 孝ちゃん僕らも戻ります ありがとう」
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