2012年8月28日火曜日

Vol.780 紫陽花 -3-48



個人タクシーに乗車する事が出来 神山と洋子にお辞儀をし県庁を後にした
「ねえ アルタの佐藤部長たち 静岡駅から新幹線に乗れば早いわよね」
「うん 任せるよ 明日出勤してくれれば問題ないさ」
「そうね では私はこの車を赤坂に戻しますね」
「うん お願いしますね 明日何かあたら携帯に電話を下さい」
「ええ では失礼します」
「うん 気を付けてね」
神山はポルシェ911ターボの鍵を洋子に渡すと嬉しそうに乗車した
「では気を付けてね バイバイ」
洋子はニコニコして真紅のポルシェを走らせ県庁を後にした
神山は由紀枝に電話をするとなかなか出なかったが
「ごめんなさい 今 お買い物中で気がつかなかったの」
「こちらこそごめんね 1時間くらいでつくよ」
「わぁ~早いのね 待っています」
神山は電話を切ると祐子に電話をして洋子が2時間位でいく事を伝えた
「うん でも2時間掛からないと思うけどね」
「は~い 分りました 待っていますね」
「うん フェアレディーZの鍵はわかった?」
「ええ もう準備してありますよ」
「では 頼んだよ」
「は~い 分りました」
神山は電話を切るとBMWアルピナB12に乗り御殿場に向った
静岡ICで東名高速に入るとスピードを上げ追越を繰り返した

由紀枝のマンションに着くと車を駐車場に止めて部屋に向った
「わぁ~お帰りなさい」
由紀枝はドアを開けて神山の帰りを出迎えると抱きついてキスをした
「ありがとう 結構早かったでしょ」
「ええ 嬉しいわ さあ中にはいって」
部屋に入ると南側のガラス戸は空けられていて風が気持ちよかった
「やはり都会と違って涼しいね」
「ねえ 先にシャワーを浴びて その間に準備をするわ」
「うん ありがとう」
神山はバッグなど着ているものを寝室におき裸でキッチンの前を歩くと
「もう ぷらぷらさせて バスタオルがあったでしょ」
神山は由紀枝にキスをすると浴室でシャワーを浴びた
簡単にシャワーで洗い流し部屋に戻るとトランクスにTシャツをきた
「バーベキューセットのボンベも予備を買っておいたの」
由紀枝が準備をしているので神山が組み立てをしてバルコニーにセットした
「さあ 準備はOKだよ由紀枝」
「は~い 分りました もっていきますね」
神山も食材など運ぶのを手伝い由紀枝がビールを持ってくると
「では 乾杯」
「お疲れ様でした かんぱい」
由紀枝はニコニコしてビールを呑んだ
神山は食材を鉄板で焼き始めた

新鮮な魚介類の美味しそうな匂いが漂った
「どう ホテルは?」
「ええ 任せて 今はフロント業務でも殆ど任されているわ」
「凄いね 亜矢子も言っていたよ 助かるって」
「人事部長の坂井さんも凄く優しくていい人よ 亜矢子さんと同じ様に
綺麗で美しくて ふふふ」
「なんだよ」
「ううん きっと神山さん ファンになるわよボインよ」
「おいおい ボインで美しければなんでも良い訳じゃないよ もう」
「でも 向こうにその気があったらどう?」
「う~ん 考えるけれどね」
「私 矢田部さんに聞いたら 亜矢子さんとあなたの関係を知っていて
矢田部さんもあなたに会いたいって」
「ああ あのサブマネージャーか 彼女も綺麗で美しいよね」
「ええ 亜矢子さんがこの頃綺麗になったので矢田部さんが聞いたらしいの
そうしたら亜矢子さんは名前を挙げなかったけど気付いたみたいね
勿論 私も何も言わないわよ」
「そうか でも自然の成り行きだからね」
「ふふふ 私は邪魔はしませんよ ただねえ一緒の時間が少なくなると
凄く寂しいわ」
「ねえ 由紀枝 そうしたら東京にくるか」
「えっ 東京、、、」
「うん 今 祐子が勤めているメイドクラブに就職すればうちに来れるよ」
「わぁ~ 凄いわ そんなこと出来るかしら」
「うん 問題ないよ」
「嬉しいわ でも良いのかしら、、、」





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