2012年8月5日日曜日

Vol.757 紫陽花 -2-47



「はいはい ありがとうございます」
貴金属売場に行くと金貨が色々と並んでいた
神山と洋子がガラスケースを覗いていると課長が近寄って来て神山に
「神山次長 如何ですか 金は価格が変動性ですが財産として
持っておかれても価値がございますよ」
神山は金貨の価格をみると9999品質で4万円だった
「洋子 どうする だって5年ほど前はグラム5千円とかしていたでしょ
今は高くても1400円だもの 逆にこれから高くなればいいけどね」
「そうね 1枚あたりの価値が低いかしら もっと高価なダイヤとか」
「おいおい それは行きすぎでしょ 4万円の金貨を例えばニアピン賞とか
ドラコン賞で使うか」
「そうね ニアピンだけじゃなくて グリーンにオンしたら1枚とか」
「そうだね そうしよう そうしたら公平に渡るかな」
「ええ 例えばショートで2打でオンしたら1枚とかね」
「女性にもチャンスはあるね」
「ええ 女性のスコアで考えていけば結構あるわよ」
神山は洋子のアドバイスで金貨を200枚買い商品券で800万円分
支払うと店員が応援を求めて数え始め確認すると神山は
「催事課の隣りに次長室があるが 1時間後に持ってきて下さいね」
店員は頷き傍にいた課長が神山に
「神山次長 ありがとうございます もし宜しかったら地金も如何でしょうか」
「ははは ゴルフ場に地金はないでしょ」
「えっゴルフの景品ですか へぇ~ 済みませんでした」
「課長 周りに話さないように 噂が流れると煩いからね いいね
噂を耳にしたら君はすぐに左遷だよ それより売上を伸ばす事を考えて」
「はい 畏まりました」
「先日のジュエリーフェアーでも昨年を下回ったでしょ
顧客の開拓をおろそかにしているからだよ 
今は 外商を頼っては駄目ということが分らないのかね
もっと勉強をしないと そのうちどこかに飛ぶよ」
「はい よくご存知で ありがとうございます 勉強をします」

二人は次長室に戻ると神山はカトリアーナに電話をした
「神山さん 昨日はごめんなさい どうしても外せなかったの」
「うん いいよ それで今日アレックスのゴルフクラブセットを送りました」
神山はゴルフコンペの話をすると
「わぁ~いいわね 私はお遊び程度だから でもお手伝いはするわ」
「ありがとう それでウェアーやシューズも揃えようと思っているんだ
出来れば東京に来れる日はあるかな」
「ええ 18日から22日まで5日間お休みよ
神山さんさえ良かったらそこの家にいたいな~」
「うん いいよ そうしたら17日夜か18日に迎えに行くよ」
「ほんと ありがとうございます 待っていますね」

電話を切るとすぐに電話が鳴った
「はい 神山ですが」
「桃子です こんにちわ」
「やあ こんにちわ」
「実は今 引越し屋さんから連絡が合って引越しは16日の火曜日の
午前9時からで決定しました」
「よかったね そうすると15日から17日まで
お休みだねそれはOK貰った?久保チーフに」
「ええ 由貴先輩に話をしてOKを頂いて久保チーフもOKです」
神山はゴルフセットを送った事を知らせウェアーやシューズも
揃えると伝えると
「そうしたら17日が由貴先輩もお休みなんですよ 
その時に一緒でも構わないですか」
「うん わかった 17日に予定を入れておくよ
由貴にも話しておいてね お願いしますね」
「は~い 分りました ありがとうございます」
神山は電話を切ると
「ふふふ 大変ね 女の子が多いと でも生き生きしているわよ」
「おいおい 僕が進めないと駄目でしょ もう
でも応援というかギャラリーが3人になったよ
あっそうだ 亜矢子に連絡をしないといけないな 忘れるところだった」

神山は亜矢子に電話をして女性の宿泊者が1名増えた事を伝えた
「そうすると 由紀枝さんと祐子さんの部屋にカトリアーナさんね
わかったわ でも凄い人数ね」
「うん お手伝いで参加をしてくれるんだよ 助かるよ
それと亜矢子のところにゴルフセットを送ったよ」
「えっ ほんと わぁ~嬉しいわ この間デパートで見ていたの
アレックスの新製品が評判がいいって」
「それだよ」





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