「大丈夫だよ 内藤さんの方でお金を払うって言っていたから
それだったら 僕が亜矢子に聞いてみるよ 部屋割りもあるし」
神山は亜矢子に電話をすると
「まあ 1日2回も電話を貰うとは珍しいわね」
「うん 20日の件だけど 内藤社長から5部屋予約が入ったでしょ」
「ええ 嬉しいわね 有料だし」
「それで 由紀枝も勤務が終ったら一緒に仲間と泊まりたいという事だけど
大丈夫ですか?」
「ええ 大丈夫よ それでお部屋はどうするの
内藤様は部屋割りについてはあなたと決めて欲しいと言っていたわ」
「1部屋にベッドを5つ入るかな」
「えっ 5台も あなたの部屋でしょ」
「うん シングルだよ」
「スイートのお部屋でダブルが2台だから 後はシングル1台ね
入らない事は無いけれど しかし翌日ゴルフでしょ 大丈夫?
ねえ 男性の数と女性の数を教えて ちゃんと考えてあげるから ふふふ」
神山は亜矢子に同じ会社や違う会社でも昔友人やきちんと説明すると
「ジャック夫妻で一部屋 洋子さん由貴さん桃子さんで一部屋
アルタさんの男性3人が一部屋 小谷美佳さんと篠原涼子さんが一部屋
あなたとアレックスJrさんが一部屋 由紀枝さんと祐子さんが一部屋
だから一部屋不足ね でもあなたのTJを使えば一部屋は大丈夫よ」
「うん お願いしますね 女性2人の部屋にもしかしたら一人女性が
入るかもしれないけど分り次第連絡するよ」
「ふふふ しかしあなたも知らないうちに増やしたわね」
「まあ しかし小谷美佳と篠原涼子はただの人だよ 誤解しないでね
そうだ今14名だけど 19日の夜はステーキハウスにしようと
思っているんだ 美味しいしね そこで14名か15名分の場所を
確保して欲しいんだ
それと 内藤さんとは別に料金を10万払うから美味しいお肉を
用意して貰えるかな」
「いいわよ 歓ぶわよ店長が それに量も2倍までは無理でも増やせるわ」
「ありがとう 助かるよ そのお金は由紀枝に渡しておくからね」
「いいわよ 当日でも」
「うん でも忘れるといけないし そうだワインも入れて20万円渡すよ
そうすればホテルの方にも多少廻るでしょ」
「ええ ありがとうございます そうしたら由紀枝さんに渡しておいて
ホテルの領収書を渡すわね 15名で30万円なら
うちの売上も悪くないですもん 由紀枝さんの売上が出来るわよ」
「わかった 感謝するよ では追加は分り次第に」
電話を切ると由紀枝にOKサインを出すと
「わぁ~嬉しいわ 今 メモを覗いていたけど祐子さんと一緒?」
「うん亜矢子も良く考えてくれたよ はっきりと翌日はゴルフでしょうって」
「まあそうね でもあなたが私たちのお部屋に来ればねえ、、、ふふふ」
「おいおい 翌日のスコアに響くよ まあそこは適当にね」
二人がゴルフの話で盛り上がっていると女将がニコニコして神山に
「はい サービスだよ これ食べると精がつくよ」
出されたのはマグロの赤身に自然薯がたくさん盛られたものだった
由紀枝も大好きで美味しいと言って食べた
大将がニコニコして
「神山さん これ呑んで 美味しい辛口でさらりとしているよ サービス」
神山は大将から冷酒を受け取り由紀枝のグラスにも注ぎ呑むと
咽越しがよくフルーティーな香りがして美味しかった
「大将 美味しいよ 何処のお酒」
「これはね まだ試作品でねゴテンバ グランド インさんで作っている
冷酒でまあどうでしょ 人気が有るからこのまま製品になるでしょうね」
神山は由紀枝に
「知っていた?」
「ううん 後で亜矢子さんに聞いてみるわ」
「うん こんなに美味しい冷酒を造っているなんて凄いな
絶対に女性に受けるよこれ」
「ええ 軽い感じで呑めるところがいいと思うわ」
神山は大将にお願いしてもう一本頂き味わって呑んだ
ネギトロ巻きや中トロが出てくると神山はおみやげを2人前作って貰った
食べ終わると神山は女将に金額を聞くと
「本当は ただにしたいけどごめんなさいね 5千円です」
神山は女将にウインクをし大将に挨拶をして店を出た
6月11日 木曜日 快晴
神山は熱いシャワーを浴びると冷蔵庫からビールを出しバルコニーで
タバコをふかし呑んだ
昨夜の由紀枝は積極的だったが神山は余り体力を使わないよう
由紀枝と交わった
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