それから 私は出かけていなくなります 明日は午後から来ます」
「はい 大変ですね 気をつけて下さいね」
神山は部屋を出て次長室に戻ると洋子が
「ねえ 今静岡県警から電話があって大至急連絡が欲しいって」
神山は洋子から電話番号や担当者のメモを貰い電話すると
「おはようございます 静岡県警ですが神山さんですか」
「ええ 本人ですが」
「昨夜の事件で今朝未明にCCAから大竹組小田原支社長 麻生太郎容疑者を
こちらで身柄を確保しているのですが 事件の届出を出されますか」
「いや いいでしょ 反省していれば 僕に怪我はないし」
「そうしましたら このまま釈放していいですね」
「ええ そうしてください」
神山は電話を切ると洋子に簡単な説明をした
「で どうでした 彼は」
「ええ 歓んでいたわよ やはりお金は凄いわね」
「うん あまり迷惑を掛けたくないがね
それからこの件で大竹組から電話があったら明日の午後電話するように
伝えてくれるかな」
「午前中は不味いの?」
「うん 実はBMWの納車があるんだよ」
「えっ BMWですか」
「うん アルピナB12を買った」
「えっ アルピナを、、、高かったでしょ 凄いわね」
「まあ赤いポルシェだと後ろが窮屈だと思ってさ 買っちゃった」
神山は頭をかきながら話をした
「じゃあ 僕はこれで失礼をするよ
今日はここには来れないから それとGプロは順調だからね
洋子も早く帰っていいよ」
「は~い 分りました 亜矢子さん久しぶりね」
「うん まあお母さんの事があってなかなか都合が合わないからね
こういう時に会っておかないといけないからね」
「行ってらっしゃい」
神山は次長室を出るとタクシーで赤坂のスタジオに戻った
祐子にカトリアーナが今夜来る事を告げ2階の主賓室で仕度をした
「じゃあ 今夜6時頃戻ってくるけど今夜は外で食べよう いいね」
「は~い 分りました そうよねもしかしたら雨が降るかも」
「うん では頼んだよ」
神山はガレージから赤いポルシェを出すと御殿場駅に向った
11時を廻っていたが神山は12時には寿司屋にいけると思った
東名に入るとスピードを上げると直ぐに御殿場ICに着き
駅前寿司屋の駐車場に赤いポルシェを止めた
神山は店内にはいに入ると女将が近寄ってきて
「いらっしゃいませ 今日はお一人?」
「いや 連れが来ます 着き次第部屋を利用させて貰えるかな」
「いいですよ 開いていますから」
「今日も車で着たんですよ 昨日のように寝られるとありがたい」
「ふふふ 私も一緒に寝ていい」
「ええ 大将がOKしたらいつでもどうぞ」
神山と女将が話していると亜矢子が表れ神山を見ると
「わぁ~嬉しいわ ようやく逢えたわね 元気ですか」
「うん 元気だよ お母さんはどう」
「ええ 問題ないわ」
「それは良かったね」
女将が神山と亜矢子を離れを案内して神山に
「おつまみと生でいい?」
「うん お願いします」
案内された部屋は昨日と違う部屋でここも落ち着いた庭が見えた
青苔と岩 緑色が美しいもみじの構成で秋の紅葉が待ちどうしい庭だ
神山は久しぶりに逢う亜矢子を早く抱きたかった
亜矢子の目も潤んで美しかった
「随分と逢えなかったね 仕方ないけどね」
「ええ 今日も電話が無ければ母の所に直接行くところだったのよ」
「タイミングが良かった」
「ふふふ そうね」
神山と亜矢子は空白の時間を埋めようと色々と話をした
生ビールやおつまみが運ばれても二人の話は続いた
亜矢子からは由紀枝の仕事が順調すぎてもう来週からはフロント業務に
勤務する事や不動産屋が亜矢子にお辞儀ばかりすることや色々と
話が尽きなかった
「亜矢子 さあ呑んで食べようよ」
「そうね 私もそんなに時間無いし」
「何時ごろ出ればいいの?」
「ええ ここを3時ごろ出てお買い物しなければいけないから」
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