そう言うと祐子を斜め上に投げると祐子は落ち着いて神山の両手の中に
綺麗に落ちると廻りから拍手が沸いた
席に戻るとカトリアーナがニコニコして拍手で迎えた
「わぁ~ 素敵よ 映画を見ているみたい ねえ今度は私よ」
カトリアーナは神山の手を引いて真中に行くと祐子と同じポーズで踊った
神山と顔を近づけるとカトリアーナは少し上を向いて神山とキスをした
そのままステップをしていると曲が終わりに近づいたので
神山はカトリアーナに目で合図をすると祐子と同じ様に投げ
綺麗に上がって一回転して神山に抱かれた
今度は先程より多くの拍手が沸いた
祐子は神山とカトリアーナを拍手で迎えると
「カトリアーナ 綺麗だったわ スカートが広がって素敵だったわ」
「ありがとうございます 神山さんのお陰よ ふふふ
もう決めていたの 投げられたら回転しようって」
「そうか 手を離す時 普通は両手に同じ様に重さを感じるんだよ
でも今は右手に重さが増したのであれって感じで力を入れたんだ」
「ふふふ ごめんなさいね」
3人で楽しく話していると5人組の男が神山達にテーブルに来て
「やあ先生 どうですか ひとつ踊って貰えませんか」
カトリアーナははっきりと
「今は 先生じゃなくて 一人の女性よ あなたは嫌です 踊りません」
それでもしつこく言い寄りカトリアーナは神山の後ろに隠れた
「もう 辞めたらどうですか 彼女も嫌がっているし」
「ふん 少しもてるからって 生意気な事を言うんじゃねえよ」
「嫌がっているのを助けているだけですよ 悪いのはそちらでしょ」
「うるせえ~」
神山は男の顔を見て思い出した
室内プールでカトリアーナを舐めるような目付きで見ていた男だと
「おい 早くその女をこちらに貸してくれよ」
「いやだと言って脅えているんだ 辞めてくれ しつこいぞ」
「おい なめるなよ ちょとこい」
神山はカトリアーナと祐子にここにいるように言い
5人の後についてラウンジを出ると若いのが神山に殴りかかってきた
神山は体を反らし避けると後ろの男が殴ってきたので後ろけりで
急所を蹴り上げると転げまわって喚いた
横の二人が交互に殴ってきたので半身で避けて一人を捕まえ
もう一人にその男を殴らせた
神山は正面の男が顔面を狙って来たので腰を下げ半身で避けると
腕を掴み投げ飛ばした
最後になった右側の男が神山の顔を狙って来たので同じ様に
投げ飛ばした
「さあ これでも彼女を連れて行くかね」
「どうも済みませんでした このとうりです」
男は神山に土下座をして謝った
その時最初に後ろけりを入れられた男がナイフをだし
両手で握ると神山の後ろからお腹を狙い突っ込んできた
神山は咄嗟に避け足で払うと自分から転んで自分の足にナイフを刺した
「おい どうなっているんだ 親方が謝っているのに後ろからナイフとは
尋常じゃないな」
神山はそう言うとナイフの男の両肩を脱臼させ他のちんぴらに
「お前達もああしようか えっ」
土下座をしていた男が立ち上がって神山を殴ろうとしたので
前蹴りで男の顎を思い切り蹴り上げた
男はその場に転がり口から鮮血を流した
神山は早速ジョン ブラームスに電話をして
事情を説明すると直ぐにCCAが行くので待つように言われた
「おい 男 名前を教えろ」
男は体を震わせながら小さい声で
「麻生太郎と言います」
「会社は 何処だ」
「ええ 大竹組です 済みませんでした 会社には内緒に」
「何処の部署だ それとこの若い4人は」
「ええ 小田原支社の支社長で この4人は私の部下です」
神山がなかなか帰ってこないので祐子とカトリアーナがラウンジから
出てくると神山が無事だったのでカトリアーナと祐子は泣き出して
神山に抱きついて来た
ラウンジで神山の傍に座っていた若いカップルも見に来て神山を見ると
「良かったですね お怪我はありませんか 私は医者ですから
直ぐに見ることが出来ますよ」
神山は一人一人の状況を説明をすると
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