2012年7月15日日曜日

Vol.736 紫陽花 -1-46



それを聞いたカトリアーナが分らないので桃子に聞くと
洋子や祐子や由貴 桃子皆から説明され
「そこが 日本女性のいい所ですね 外国にはない独特のものね」
女性達が仲間となって話していると神山は嬉しくなった
この女性達は自分の宝で活力の源と考えるといくら大事にしても
そのうち神山から別れる時がいつか来るだろうと
その時には出来るだけの事をしようと胸に誓った

神山がボ~ッと考えていると洋子が
「ねえ どうしたの ねえ」
「あっ ごめんごめん ちょっと考え事をしていた ごめんなさい」
神山が無口になったので女性達はどこか調子が悪いのかと心配した
特に桃子が心配して洋子に進言をしたほどだった
「もう 驚かせないで 桃子ちゃん心配して泣きそうよ」
「ごめん 桃子 大丈夫だよ 考え事をしていたんだよ
君たちの将来をね まあ過去は見ないけど未来は色々と想像出来るだろう
全員集まって 君たちが裸踊りをしてくれると さぞ楽しいだろうと」
「まあ すけべ あ~あ 心配して損をしたわ」
洋子は神山の言葉を聞き自分と別れがきた時の事を考えていたと思った
「大丈夫よ あなたずーっと一緒よ私は 心配しないで」
神山は洋子の顔を見て頷いた
他の4人はもう別な話をしていて洋子の言葉は聞こえなかった
そろそろお開きが近くなり女将にお土産を5人前頼み由貴に
「由貴 今夜来る?」
「ふふふ 行きたいけど 明日お仕事だから遠慮してきま~す 壊れるもん」
皆が大笑いしていると生理中の桃子が
「私 入ってもらいたいの タンポンだと我慢できないわ 駄目でしょ」
「おいおい 僕のちんぽこはタンポンじゃないよ 参ったな~」
また皆で大笑いした

洋子が桃子に
「そうそう 桃子ちゃん 先日お部屋が狭くて
大きいお部屋を探していたでしょ
それでねなんとなく見ていた賃貸住宅の雑誌に 大きなお部屋があったの
それがたまたま由貴さんの近くのマンションで広いわよ」
「わぁ~嬉しいわ ありがとうございます」
「桃子 いい話だ 今度休みはいつ?」
「ええ 10日の水曜ですよ」
「うん 洋子 悪いけど明日朝一番で抑えて欲しい 手付が必要ならば
現場を見て支払いをしておいてくれるかな お願いします」
「ええ いいわよ」
「そうしたら桃子 10日は部屋を見て引越しの準備をしよう
由貴 休みの調整を頼んだよ」
「ええ大丈夫よ 土日以外に引越しを組んでくださいね」
「じゃあ 桃子 10日は朝早くから出かけるからそのつもりでね」
「は~い 分りました ありがとうございます」
神山はカウンターにいきお会計を頼むと
「今日は4万5千円よ」
「いつも安いね ありがとう」
神山は10万円をだすと由貴と桃子を女将に教えると
「あの子達が来たら これを使ってよ ねっ」
「はいはい 羨ましいね あの子達は 分りましたよ預かります」
「お願いしますね 例え全額でなくても半額をここから使うとかね」
「ええ 分りましたよ」
神山が会計をすませると女の子達は女将と大将にお辞儀をして店を出た
洋子が
「そうしたら 私 由貴さんと桃子ちゃんを乗せて帰るわね」
「うん お願いします」
神山は洋子に1万円札を渡してタクシーを拾うと3人を先に乗せた
「じゃあ 我々もかえろう」
祐子がタクシーを拾い3人が乗ると上原を後にした
赤坂のスタジオに着くと祐子はカトリアーナをゲストルームに案内した
祐子が自分の部屋着を貸すなど面倒を見た
神山も着替えるとスタジオに下りて3人でお土産を食べ祐子が
「ワインを用意しましょうか」
神山が頷くとグラスにワインを注ぐと神山が
「みなさん お疲れ様 乾杯」
祐子とカトリアーナはこれから始まる事に胸を弾ませワインを呑んだ

6月9日 火曜日 雨
ピンポーン
「はい 神山ですが」
「あの BMWの者ですが 神山様はいらっしゃいますか」
祐子はソファーで寛いでいる神山に
「BMWの方がお見えになりました」





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