「洋子 アレックスJrが景品を安く譲ってくれる事になったよ」
「まあよかったわね 後はどうするの?」
「うん まだ考えていないよ 気が付くところはアレックスだしね、、、」
「そうしたら 例えば金貨とか ほらかさ張らなくていいでしょ」
「良い考えだね そうしよう 後は優勝盾でいいわけだね
それとニアピン賞とドラコン賞 ブービー賞で12名いるから
7番目にセブン賞でいいか」
「2位と3位は」
「そうだね やはり必要だね 僕が持っているギフトカードを賞で
あげようと思っているんだ 例えば優勝は50万円分2位が35万円
3位が20万円として副賞で金貨やゴルフクラブを考えているんだよ」
「ふふふ いいわね みんな頑張るわよ」
「あとね 団体賞 ほらアルタが4名で アレックスジャパンが4名
ニーナ・ニーナはうちのグループにすると丁度4名でいいでしょ」
「良い考えね 面白いわ皆チームの為に頑張るわよ
そうするとハンデの申告を先に貰った方がいいわね」
「うん 洋子 悪いけど連絡を取ってくれるかな
女性は最大で28でしょ どうだろう 36も必要ないでしょ」
「ええ 聞いてから決めれば あなたとか私を基準に査定すれば
28や24くらいになると思うわ 男の人はスクラッチね
でも内野君大丈夫ですか? また池ポチャで崩れないかしら」
「う~ん でも仕方ないでしょ 崩れたら崩れたでいいでしょ」
神山は次長席で時計を見ると17時30分を差していた
「洋子 もう今日はいいよ あがって」
「は~い 分りました」
洋子は神山の前で私服に着替えると手を振って部屋を出て行った
神山は亜矢子に電話をすると由紀枝の事を聞いた
「ええ 昨日はお休みで分らなかったのね でも今日も誉められていたわよ
人事の坂井さんも二重丸をつけて大喜びよ」
「そんなに凄いのか 開花した感じだね 良かったね後輩が出来て」
「ええ 凄く嬉しいわ もう私のようなおばさんは引退ね ふふふ」
「おいおい まだまだ大丈夫だよ 僕が保証するよ
そうしたら由紀枝は今 忙しいかな」
「大丈夫よ 待っていて」
由紀枝は亜矢子と違う所で勤務をしているのか内線が保留になり
「はい 由紀枝です こんばんわ」
「神山です 今夜 いっても大丈夫かな」
「わぁ~嬉しいわ 全然 遠慮しないで来て下さいよ」
「そうしたら まずは由紀枝の部屋にいくよ 夕飯はなにか考えている」
「ええ でも冷凍食品を温めるだけよ 簡単よ」
「だったら駅前寿司屋にいこうか?」
「ええいいわよ では部屋で待っていますね」
「明日は?」
「お休みよ ゆっくり出来るでしょ」
「うん わかった」
神山は帰り仕度をすると部屋を見渡し忘れものの確認をして出た
真紅のポルシェがスタジオに戻ると祐子が驚いて
「お帰りなさい 早いですね」
「うん これから御殿場に行くが祐子もおいで」
「ええ 行きたいのですが 生理が近くてお昼過ぎから少し痛いんですよ
誘って頂いたのに ごめんなさい」
「そうか うん大事にしなさい 今日は帰らないから早く寝てね
明日はお昼過ぎにここに寄るからそれまで寝ていなさい
何かあったら洋子に電話をするといいよねっ 僕からも連絡をしておくよ」
「はい 分りました ありがとうございます」
神山は洋子に事情を説明すと快く引き受けてくれた
「わかったわ そうすると明日は2時か3時の出社ね」
「うん 洋子もゆっくりでいいよ お願いしますね」
「は~い 分りました 由紀枝さんに宜しくね」
神山は電話を切ると祐子に洋子に有事のお願いのことを伝えると
「はい 分りました 何かあったら洋子さんに連絡します
ありがとうございます」
「うん では」
神山は祐子にキスをすると蒼いBMWアルピナB12に乗り
渋谷ICで首都高に入るとスピードを上げた
神山は慎重にスピードを上げていくと真紅のポルシェ911ターボより
コントロールしやすく扱いやすかった
ポルシェ911ターボは空冷水平対向6気筒 総排気量3600ccで
BMWアルピナB12は水冷V型12気筒 総排気量5646ccと
エンジンにも余裕が感じられた
BMWアルピナB12の車体がポルシェ911ターボに比べて
約300kg重たく その分燃費を悪くしていると言えた
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